飯豊山(梶川尾根)
過去天気図(気象庁) | 2006年07月の天気図 |
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写真
感想
飯豊山荘の側駐車場で前夜泊。
桧山沢の吊橋が流されて、渡れないのは情報で知っていた。
渡渉して、ダイグラ尾根に取り付く予定であった。
しかし、明け方から雨になった。
それでも仕度をしてでかけたが、橋を渡る手前でパトロール員に止められた。
「この雨で増水、桧山沢の渡渉は絶対しないで下さい」と言われたのである。
仕方がないので、急遽梶川尾根を登りはじめた。
樹林が灌木に変わったあたりから、雨足が強くなり、雷もなってきた。
雷はまずいので、引き返す。雨は豪雨となった。
梶川尾根の登山口に着いたら、橋が増水で溢れていた。
それを、カメラで撮っていたら、鉄砲水の様に私の足元まで流れてきた。
橋まで流されない事を祈る。
一段、二段上がったところにツェルトを張り、お湯を沸かしてコーヒーを飲んで雨が上がるのを待つ。
そのうち、雨も止むだろう「止まない雨はない」
2時間くらい待っていたら、雨も小降りとなった。
さっきまで、濁流だった川も静かになり、橋の下まで水が引いていた。
今だ!と思い、ザックに荷物をドンドン詰め、急いで橋を渡った。
ほんの5〜6mのところで戻れないでいたのである。
駐車場で帰りの仕度をしていたら、帰路に向かった車がどんどん戻ってくるではないか。何かあったのかな・・・・?
一応、自分も車を走らせた。原因が分った。
途中、土砂崩れで道路が塞がれていたのである。
雨と濁流の中、様子を見に車を離れた。
土砂と流木が道を塞いでいる。
土砂はともかく、流木をどかせば、行けそうな感じ。
イチカバチカの賭けである。
適当な流木をどかし、車をゆっくり走らせた。
ゆっくり、止まらずソロソロ車を動かす。
凄い!抜けた。私のRAV4で抜けられた!
車を走れせたら、またまた難関。
今度はゲートが閉まって出られない。
車から降り、ゲートを点検。
幸い鍵のないゲートだったので、自分で開けて、どうにか車を出す事ができた。
中に入る車がないように、ゲートを閉めておく。
なんとも、山よりもドキドキだった。
凄いサバイバルだったと思う。
梅花皮山荘でゆっくりと入浴して弘前に帰った。
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