大雪山/黒岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 623m
- 下り
- 618m
コースタイム
- 山行
- 2:37
- 休憩
- 5:59
- 合計
- 8:36
- 山行
- 1:33
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:34
天候 | 1日目:曇り時々雨(強風)、2日目:曇り(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
その他周辺情報 | 【前泊の宿】層雲峡ホステル 清潔感のある施設、スタッフの応対が気持ちいい。夕食のカレーがベリーデリシャス! 【日帰り入浴】前日:朝陽亭(層雲峡ホステルに割引券あり)、下山後:黒岳の湯 【下山後昼食】楓(ラーメン) |
写真
感想
高根ヶ原を歩いてトムラウシへ縦走する計画を固めていたのだが、白雲岳避難小屋周辺へのクマの出没が続いてテン場が閉鎖され、小屋の利用自粛が求められた。
そのため、銀泉台から赤岳に登り、北海岳から黒岳石室を経由して北鎮岳、比布岳、永山岳を縦走して愛山渓に下り、さらに松仙園を一周するプランに変更。しかし、しかし…
層雲峡に前泊した日は好天で麓から黒岳、北鎮岳、比布岳へ続く山並みもきれいに見えていたが、翌日から数日は山上で15m/s超の風が吹くとの予報。
サハリンに停滞全線が生じる影響のようだった。
私たちは迷った。予定どおりのコースを歩こうか。しかし、北海平など遮るものがない吹きさらしの登山道でそんな強い風に吹かれると進退きわまりかねない。
さらに雨がまじると低体温症を招くリスクもある…
そして当日の朝。層雲峡は高曇りの天気で、麓から黒岳を望むこともできた。
しかし、予報では赤岳山頂付近の風速は一層強まるらしい。
私たちは赤岳をあきらめ、層雲峡から黒岳へ登り、石室まで行ってからその先の行動を決めることにした。
スタート地点の黒岳七合目は曇ってはいたが、穏やかだった。
八合目にさしかかる辺りから時折、雨粒が当たることがあったが、本降りにはならなかった。
左手にマネキ岩が現れ、その向こうに赤岳方面の緩やかな山並みが見えるようになる。しかし、上空の雲の流れは速い。
登山道の左右の斜面には種々の花が今を盛りに咲き乱れる。
黒岳の広い頂上に出ると状況は一変し、おそらく10m/sは超えていると思われる風を食らう。
そして山頂標識の前での写真撮影の順番を待つ間に上空が暗くなり、雨が降りだした。
風は強さを増し、体感温度は急速に低下。石室をめざして急ぎ下る。
結局、この日、私たちは停滞を余儀なくされた。
夕方近くに一時雨がやんだので、赤石川の様子を見に徒渉点まで行ってみたが、小屋に戻る手前でまた雨が降りだした。
風はおさまることがなかった。小屋の中でも一晩中激しい風の音が聞こえた。
翌朝、雨は上がっていたが、風は衰えを知らなかった。
石室の管理人の話では、午後からさらに天候が悪化するという。ロープウェイも始発が出たあと運休したとの連絡が入っていたが、再開の可能性もあるという。
私たちは下山することにした。
強風のなか黒岳へ向けリスタート。山頂一帯はガスがかかり、猛烈な風が吹き荒れていた。
しかし、そこからほんの何メートルか下っただけで風の世界から抜け出した。
七合目のリフト、五合目のロープウェイはやはり停まっていたが、下山のためならと臨時運転をしてくれた。
層雲峡に下山したのは午前9時前だった。麓は薄日が差し、蒸し暑かった。
山の上は別世界なのだとあらためて思った。
大雪山・十勝岳では8月7日からインターハイの登山競技が行われることになっていて、全国の代表校が予行練習のため層雲峡に集まっていた。
私たちが泊まった層雲峡ホステルにも愛知県と滋賀県の3校が投宿していた。
往き帰りの登山道やロープウェイの中で、旭岳まで縦走するという10校を超える高校の生徒・先生たちに出会った。
しかし、雨まじりの猛烈な風に大半が途中で引き返さざるをえなかったようで、気の毒だった。
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