記録ID: 58219
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講習/トレーニング
丹沢
大倉/山岳スポーツセンター(秦野市警察・消防・民間救助隊合同訓練)
2010年03月19日(金) [日帰り]

コースタイム
9:00開会式
・警察署長、市長挨拶
9:30
・秦野警察による要救助者の担架引き下ろし、引き上げ
・秦野消防によるCPR、AED実践
・クライミングウォールにおいて懸垂下降(警察は懸垂降下と呼ぶ)訓練
12:00〜13:00 昼食
13:00〜13:40
・丹沢民間救助隊による1/3引き上げシステム、カウンターラペルのデモ
13:40〜
・懸垂下降、カウンターラペル、仮固定、クライミング、登り返し、
マリナーノット+ムンタミュールノットの検証など
16:00 終了
・警察署長、市長挨拶
9:30
・秦野警察による要救助者の担架引き下ろし、引き上げ
・秦野消防によるCPR、AED実践
・クライミングウォールにおいて懸垂下降(警察は懸垂降下と呼ぶ)訓練
12:00〜13:00 昼食
13:00〜13:40
・丹沢民間救助隊による1/3引き上げシステム、カウンターラペルのデモ
13:40〜
・懸垂下降、カウンターラペル、仮固定、クライミング、登り返し、
マリナーノット+ムンタミュールノットの検証など
16:00 終了
天候 | 一日曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
参加者 秦野警察署 15名 秦野消防署 5名 表丹沢民間救助隊 10名 |
写真
感想
秦野市警察署、消防署、民間救助隊による定例的合同訓練を
大倉にある山岳スポーツセンターで行った。
昨年秦野警察管轄で起こった遭難事故は21件。
幸いにして死亡者は0であった。
しかし、その分というか、松田警察管轄の西丹沢における
死亡者・行方不明者が増加しており
痛ましい限りだ。
また同じ登山者の視点から見て
時々信じられないような連絡も入るらしい。
それらの内容は最近発刊された羽根田治氏著『山の遭難』(平凡社)にも
一部掲載されているが、
大倉尾根に入る多くの登山者と話をするにつけ、
基本装備の不備(地図、ヘッドライト、雨具(これは雨だけでなく防寒対策だ)、
ビバーク装備、応急処置具(ファーストエイドキット)、登山に適した衣類など)、
入山する時刻の遅さ、
果ては、自分のこれから登る山や尾根の名前さえ知らない(ホントの話)。
この10年で情報が容易に入手できるようになった反面
リスクも高くなったと実感している。
それは、ステップ・バイ・ステップという登山(何でもそうだが)の原則を
飛び越してしまっている人たちがあまりに多いから。
装備、基本技術、マナーを学んで、しっかり計画を練り上げて
そこに行くためのトレーニングをしっかり積んでから
臨んでほしいと切に願います。
(もちろん自戒も込めてです)
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kamogさん、こんにちわ。marcyと申します。いつも記録拝見してます。特に丹沢の沢記録には感心してます。
ご意見があった、ステップ・バイ・ステップには、ホント同感いたします。
オイラは一応、社会人山岳会に在籍してたんで、訓練はいやっていうほど行いました。
今は、情報や道具が発達し、「あの人が行ったなら自分も行ける」、「この道具を持ってるから大丈夫」という安直な山行が多いような気がします。
オイラの頃は、「あの山域にその時期に行くなら、このような訓練をしなさい」と教わり、リーダーの行動を良く見て、経験を積んでから自らがサブリーダー、リーダーとして山に入っていきました。
まぁ今の風潮がすべて悪いとはいいませんが・・・
「自分は危険な山には行かない」との発言もよく見ますが、「誰が危険」と判断するんでしょう。
貴重な提言ありがとうございました。
marcyさん、こんにちわ。
いつもボルダリング日記読ませていただいております。
>オイラの頃は、「あの山域にその時期に行くなら、このような訓練をしなさい」と教わり、リーダーの行動を良く見て、経験を積んでから自らがサブリーダー、リーダーとして山に入っていきました。
まさに登山をする人たちはこうすべきですね。
私も学生時代から先輩方の背中でたくさん教えられました。
やめてしまおうと思うこともたくさありましたが
主体的に登るようになってから、初めてその意味の大きさがわかったと思います。
>「自分は危険な山には行かない」との発言もよく見ますが、「誰が危険」と判断するんでしょう。
そうですよね。
「危険な山」って何なんでしょうね。
雪山?クライミング?沢登り?
それだけではないですよね。
遭難事例見れば低山ハイキングの事故も何と多いことか。
「危険な山」じゃなくて「山は危険」。
だからこそ様々な知識や技術を学び、マナーを知り、
リーダーシップを磨く。
それらをショトートカットするのはセオリー違反ですね。
ご同調していただき心強いです。
これからも登山セオリーの啓蒙に携わっていきたいと思っています。
本当にありがとうございました。
kamogさん、こんばんは。
> 基本装備の不備(地図、ヘッドライト、雨具(これは雨だけでなく防寒対策だ)、
> (略)
> 果ては、自分のこれから登る山や尾根の名前さえ知らない(ホントの話)。
これ…一昨年の秋に鍋割山&塔ノ岳に登ったときの私です。
今では信じられませんが、雨具無し(簡易ウィンドブレーカーで何とかなると思っていた)、ヘッドライトなし、地図は秦野市観光協会の簡易ルート図を印刷したもの、ビバーク用品や救急用具は皆無、登山に適した服装どころか靴はぺらぺらのジョギング用スニーカーという装備でした。「装備」なんて呼べませんね、これじゃ。
山は危険だということは昔山登りをしていた父から何となく聞いていたのですが、その怖さを具体的に想像できなかったのです。まさか夕方4時を過ぎてあんなにすぐ暗くなるとは…
また、観光協会の簡易地図には、たどるべきルートしか載っていないので、簡易地図に載っていない登山道があるという事さえ知りませんでした。まるで一本道のように考えていたのです。堀山の家まで下りてきて、二俣への分岐があることに気づきましたが、どちらへ下りるのが正解なのか確実に分かりません。「大倉バス停へ行くのだから『大倉』方面でいいんだろうな」と判断して下りました。
真っ暗でもまだ大倉尾根だったから良かったものの、二俣へのルートを選択したら二俣へたどり着くこともできなかったかも知れません。
melonpanさん、コメントありがとうございます。
誰でも最初はそうじゃないですかねぇ。
私だって20台前半の頃、入笠山から青柳駅に下降するとき
地図の読み方なんてことさえ知らず
獣道に迷い込んで夜になり這いつくばって登り返した
こともありました。
登山も旅行の延長くらいの感覚だったんですね。
その後いろいろな学習を積み重ねて
ようやく「登山はスポーツ」、
「スポーツはトレーニングが必要」、
「しかも人間が管理していない自然を知らなければならない」
ということがようやく理解できたように思います。
トレーニングも知識習得もしないまま出かけるのは
無謀の一言ですね。
何もアクシデントに遭遇しないのは
「運がよかっただけ」。
そのためにはしっかりした組織に入るなり
しっかりした人から継続的に学ぶなりして
少しずつステップアップする必要があります。
最近はネット等でノウハウ情報はたくさん入手できますが
何事もそれらを実際の現場で検証しなければ
経験値にはなりません。
だから机上よりも実技が大事だと思います。
私もそうだったけど、一度痛い目を見ないと
人間ってわからないものですね。
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