十二ヶ岳(直前で撤退)


- GPS
- 04:51
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,039m
- 下り
- 1,036m
コースタイム
天候 | 雨のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
毛無山までは、急斜面はやや滑りやすいが危険は無い。 毛無山から十二ヶ岳までは、後半の岩場が滑りやすく危険(十一ヶ岳の先の吊橋手前の岩下りで滑って2メートルほど滑落し、その時点で引き返した) |
その他周辺情報 | 西湖湖畔のいずみの湯に寄って帰った |
写真
11の後の岩下りで濡れた岩で滑って色々打って流血。
ロープから手を離さず振り子状に転がり死なずに済んだが、死ぬかと思った。
12は怖い吊橋渡って長いクサリ・ロープの岩登りなので、断念して戻った。
死ななくてよかった・・
感想
5月に毛無山から十二ヶ岳まで行ったので、その先を鬼ヶ岳まで歩いて、根場に下りるか、十二ヶ岳まで戻って桑留尾に下りるか、時間が無ければ十二ヶ岳から先は行かずに桑留尾に下りよう、と思って行った。
十一ヶ岳の先の岩下りのロープ場で足を滑らせ、数メートル滑落した。
色々と反省事項だらけだが、参考になる人もいると思うので、記録を書いておきます。
登山開始が遅かったのもあり、普段より速めのペースで登り、休憩も少なかった。
登り始めてすぐ雨が降ってきたが、雨雲レーダーを見て、1.5時間くらいでやみそうなのでそのまま登った。
遠雷が聞こえ始めてまずいかと思ったが、しばらくは低いエリアなので登りながら様子を見て、そこそこ近くなったが、やがて遠ざかって行ったので、そのまま登った。
登り始めてから、去年の8月12日に入会したヤマレコの連携している保険「チーム安全登山」が切れてると思ったが、まあ慎重に行くようにしよう、と思って、そのまま登った。(実際は自動更新で、まだ入会中だったことに帰宅後に気付いた)
良いペースで進み、一ヶ岳から六ヶ岳までを撮影して、ストーリーズに上げたりしてた。七を見逃したが、前回見逃した十は見つけた(振り返るとあった)。
急な岩場も滑ることなく手も使って上り下りしていたが、十一の先の長く急な岩下り(ロープ有り)で、左足を置いていた場所がズルッと滑った。横にロープがある形でロープに手を添えていたが、ロープを握ったまま2~3メートルくらい滑り落ちたと思う。ロープにつかまった状態で振り子状に岩の表面を転がったと思う。色々な箇所を打ったりこすったりして流血。特に、右前腕外側、左足首、左脛、そして右前頭部。右前腕外側はちょっと深めだったが、他は血は出たが軽傷だったのは、運が良かったと思う。当初、出血箇所がどこなのかわからず、止まって立ち上がった所の岩に、ボタッボタっと血が垂れていて、頭も打ったので頭だとヤバいと思って、頭部から血が垂れていないかを一周確認したが、垂れてきてはいないようだった。足元の岩に垂れたのは右前腕からの出血だった模様。厚めのキャップを後ろ向きに被っていたが脱げていたので、頭部のどこかからたくさん出血しているといけないと思い、首に巻いていたタオルを頭に巻いてきつめに縛った(本当に出血が多かったらあまり効果は無さそうだが)。
転倒の際に頭くらいの大きさの石(岩)を落としてしまったようで、ガンッ・ガッ・ガッ・ガンッ!とか恐ろしい音を立てながら落ちてゆき、下の吊橋の横から谷に落ちていったようだった。大きな声でラクー!っと叫び、誰もいないことを祈った。自分も滑り止まらなかったらあの石のように落ちたのかと想像すると、死ななくてよかったという気持ちがふつふつと湧いた。(実際は吊橋は真下ではないので、ロープを離していても岩場の下部の地面で止まったとは思うが)
その場で、落ち着け落ち着けと言い聞かせながら、向かいにそびえる十二ヶ岳への岩登りはキャンセルして、来た道を引き返そうと思った。すぐに行動を始めそうになるが、息が落ち着くまでその場でじっとしているように自分に言い聞かせた。見えない所の出血があるかもと思って、スマホで自分の頭を一周撮影した。頭からは血は垂れてきてはいないようだった。直接見れない前腕外側も、写真に撮って見て、傷の深さが数ミリくらいあると思った。
戻り始めて、2mくらい登ったら、脱げたキャップが落ちていて、血が付いていて、それで出血箇所が概ねわかった。そこを触ったが、傷はあったが指に血はほとんどつかなかった。打ったというより擦った感じだったのかな(後から振り返れば)
頭を打った認識だったので、脳内出血などによる体調の急変もあり得ると思って(スノーボードで頭を打って救急車で運ばれたことがあり、その時は外傷性くも膜下出血だった。記憶も戻らなかった)、落ち着いてから家族にLINEした。滑落とは言えず「コケた」と書いた。GPS位置は家族に共有していたので、もし途中で意識が無くなっても、場所はわかってもらえるかなとか考えた。
既に、十一ヶ岳まで行っていたので、戻り道も、何カ所かロープや鎖があり、足の置き場・手のホールドが難しい所もあったが、行きよりもかなり慎重に3点支持できる場所を探しながら、岩下り箇所ではお尻も活用しながら、戻った。
登りはなんて事のなかった毛無山からの下りも、滑りやすい土に踏ん張りが利きづらくなっていたし、左太ももの筋肉がずっと痛かったので(やや肉離れ気味?)ゆっくりゆっくり慎重に下山した。
水も 1.5L持って行ったけど(鬼ヶ岳まで縦走なら足りてない)、毛無山山頂から下り始めた頃にはかなり少なくなり、節約しながら下りて、最後あと100mくらいになって残りを飲み干した。
毛無山からの下山の中盤くらいからは薄暗くなってきて、クマとかに遭遇したら困ると思って、大きな声で一人でしゃべりながら下りた。(熊鈴もいつもは相方が持ってて自分は持ってなかった)
今改めて、前回5月のレコを読むと、かなり難易度高かったと書いている。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5467369.html
雨模様の時に行くべきではなかったし、一人で行くべきではなかったし、登り始めが遅かったことも良くなかった。
直接は関係ないけれど、水も少ないし、クマ鈴も無いし、色々甘かった。
ヘッドランプは持ってた。レインウェアも暖かめのを持ってて、仮に夜を越すことになったとしても、懸念は水だけだったかな・・(食料はカロメともみじ饅頭とソイジョイが残ってた)
無事下山して、諸々を着替えて、ティッシュで血もある程度拭いて、いずみの湯のフロントで怪訝な顔をされないようにしてから、最寄りの自販機(通りに出た所)でペットボトルを一気飲みして、温泉に向かった。
色々と反省が多いですが、記録に残しておきます。
感想を読ませて頂き、本当に無事に戻られてよかったです。冷静な行動にも感心しました。その後傷は回復されましたか?
帰宅後に「十二ヶ岳 事故」とかで検索して、救助された方の記録とかも読んで、私の時は雨模様で本当に誰もいなかったので動けなくなっていたらどうなっていたか・・などとも考えました。
傷は幸い大事にはならず、今はかさぶたがかゆい程度です。
また行くかは迷いますが、難易度の高い山に挑戦したい気持ちはいつもあり、難しいです・・
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