鍬柄岳(鍬柄嶽,石尊山)・大桁山
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 993m
- 下り
- 960m
コースタイム
↓(徒歩18分)
09:25 09:25 鍬柄岳登山口
↓(徒歩25分)
09:50 09:50 頂上取付点(群山二六標)
↓(徒歩20分)
10:10 10:35 鍬柄岳山頂
↓(徒歩15分)
10:50 10:50 頂上取付点(群山二六標)
↓(徒歩10分)
11:00 11:00 縦走路ハシゴ
↓(徒歩25分)
11:25 11:25 関東ふれあいの道との合流地点
↓(徒歩20分)
11:45 12:15 大桁山山頂(昼食)
↓(徒歩15分)
12:30 12:30 林道終点
↓(徒歩45分)
13:15 13:15 虻田バス停
↓(徒歩15分)
13:30 14:10 福寿草の里
↓(徒歩45分)
14:55 15:00 菅原神社
↓(徒歩65分)
16:05 16:39 松井田駅
(以下略)
天候 | 朝5:30くらいまで雨。その後しばらく曇り。千平に到着する頃には晴れ、帰りまでずっと晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<エリアについて> 山と高原地図の西上州では、鍬柄岳から登山口に下りずに大桁山に向かうルートが読み取れない。愛読している『東京周辺の山350』には、破線ながらも記載あり(但し不完全)。 <コースについて> 千平駅から鍬柄岳までは、関東ふれあいの道だけあって指導標完備。熊出没注意との掲示あり。道もクサリもしっかりしている。山頂付近は必ずしも鎖があるとは限らないので慎重に。 鍬柄岳から大桁山に北西に伸びる縦走路は入り口が不明瞭(道はしっかりしているが道標がない)。入ってしまえば、途中随所に指導標あり。倒木多し。スギが道をふさいでいて通りにくいところあり。 林道を横切る箇所が2つ。1つはハシゴがあるところ、もう1つはやや右に直進する道が見えるところ。関東ふれあいの道との合流箇所は、分岐の際見落としうるが、合流なら問題なし。 大桁山の下山に用いた林道は未舗装かつ砂利道でない草の道なので歩きやすい。ここでは、小規模の崩落と、残雪がわずかに見られた。鉱業所付近では鉱山車両に注意。 |
写真
感想
この先しばらく雨という天気予報に駆り立てられ、今回は鍬柄岳と大桁山を目指す。西上州の山は岩場が多く面白いのだが、妙義山の中間道(+相馬岳)に登ったことがあるだけで、今まで意外と登っていなかった。裏妙義縦走も選択肢に挙がったが、残雪の心配があったので却下。本数の少ないバスを当てにするコースも、前回痛い目にあっているので却下。駅から歩き始められ、岩場を楽しめる鍬柄岳は、上信電鉄(イメージで下仁田電鉄と言ってしまうことが多い)の運賃の高さを除けば絶好の選択といえた。
予報によると19日の早朝は雨で、6時以降は晴れとのこと。5:20頃家を出るつもりが5:30まで雨が止まず、予定の電車を逃し予定が30分ずれることに。ともあれ、千平に着く頃には青空が見えるまでに天気が回復していた。千平での下車は私一人だけで、電車はそそくさと走り去ってしまったので、駅名標と電車を撮ろうとした写真に電車は小さくしか写っていない。千平から鍬柄岳登山口までは車道を歩く。
ウメやフキノトウに目を奪われつつ、20分ほどで登山口に到着。岩場までは落ち葉が敷かれた柔らかな道を行く。群山二六標のある場所を右に進むとまもなく岩場で、クサリが現れる。足の置き場に困ることはあまりなく、右側が切れ落ちているといっても道幅が比較的広いので安心して歩ける。登るうちにだんだんと視界が開けてくるので爽快だ。長いクサリ場を進み、稜線に出ると東側の視界が開け、山頂までわずか。祠のある山頂は360度の展望…とはいえ大桁山に隠されて北側はあまりよく見えない。
某ガイドブックに掲載されている鍬柄岳から大桁山に直線的に向かう登山道について、てっきり山頂の北西の崖に道がついているのだろうと誤解していた。そのため、崖の下り口を捜してウロウロと危険な行動をとり、気がついたら25分も山頂で思案していた。結局西側の崖から下る道は見出せず、某高原地図に乗っていなかったこともあり、よほどの上級者向けなのだろうと諦めて、もとの道を下ることにした。南側に分岐はないか目を凝らすも見出せず、地図をよくよく見たところ、群山二六というところから分岐していたことが判明。一気に滑り降りて分岐に戻る。
分岐の入口に大桁山の記載がないのは謎だが、とりあえず進むと、「鍬柄岳⇔大桁山」と記載された黒い金属板が現れる。後は安心してよく踏まれた道を進む。途中で、鍬柄岳の崖を北西に下ることの無謀さを痛感する場所を通過する。倒木はあれど、大桁山山頂まではすんなり向かえた。
前回の富山ではないけれど、大桁山に関しては地味な印象を抱いていたため、山頂からの展望には驚かされた。南西方向はよく見えないが、左から表妙義、榛名山、上信越自動車道、稲含山と、好展望が開ける。とりわけ鍬柄岳からは望めなかった妙義山が見えたのでテンションが上がり、立ったまま景色を楽しみつつ昼食をとることとなる。
大桁山山頂から下り始めてまもなく、松の枝の間から艫岩が顔を出した。さらに歩くと、枝に隠されつつも表妙義の左半分(いい加減な表現)と浅間山が現れる。林道に出てからも、浅間山を望める場所や荒船山を望める場所があるので飽きが来ない。舗装道でも砂利道でもない草と落ち葉の道だったので歩きやすく、採掘現場を左に見送りつつ虻田に到着。
虻田からは、直に松井田駅まで歩くか、御堂山を目指すかのいずれかの予定であったが、咲き誇るウメを前にして、足は福寿草の里に向かっていた。300円の協力金を払いつつ、中に入ると、福寿草もさることながら、ウメの花が満開であった。これは予想外の収穫であった。一周して入口に戻ると、管理者の方がお茶と焼き芋を提供して下さった。山バッジについて伺ってみたが、鍬柄岳や大桁山はおろか、荒船山のバッジもない模様。残念。
せっかくだから御堂山にも登ろうという思いは、福寿草の里の花々によって満たされたので、松井田駅に向かうことに。虻田からは平日、土休日を問わず15:46発の下仁田行きのバスがあるので、それに乗れば一般的な登山コースになる。しかしながら、せっかくなら妙義山を間近で見たいという思いもあったし、菅原神社にも関心があったし、上信電鉄の運賃についても気になったので、敢えて変なルートを選ぶ。
菅原神社の長い階段が、今回の行程の中で一番こたえた気がする。16:00発の高崎行きがあることは知っていたが、北山の交差点あたりでかなわぬことを悟る。とはいえ、5分ほど遅れただけ(後から確認したら、デジカメの時計が4分程遅れていたのでやはり10分くらい遅れていたことになる)。福寿草の里で、私の話を聞いて松井田まで送ると言って下さった親切な方にお会いしたので、お言葉に甘えればよかったかなと思いつつ、やはり見知らぬ町をのんびり歩くのも捨て難いので。そういえば、庚申山のときも乗って行けばと言って下さった方がいらしたのに、原向まで歩いていたっけ。
コメント
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yamareco さん、こんにちは。
bikihanakoも先日、諏訪山(途中撤退)に行って以来、上州の山に興味が沸いてきました。妙義山と荒船山しか行ったことがありませんでしたが、奇峰、妙峰と言える山が多数あるのですね。大桁山は知りませんでした。本当に早春のうららかな感じが伝わってくるレポで楽しく拝見させて頂きました。静かなロングコースですね。
yamarecoさんが昨年歩かれていた二子山に来月行ってみようと思っています。レポをまた参考にさせて頂きます。よろしくお願いします。
bikihanako
bikihanakoさん、こんにちは。
西上州には登行欲をそそる山が多いのですが、交通の便がいまひとつなので、あまり登る機会がありませんでした。
今回この山域の面白さを再発見したので、これからはもう少し積極的に訪れてみたいと思います。
二子山のレポ、折角なので、もう少し充実させておきます(笑)。
yamareco
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