足立山〜妙見古道を歩く(葛原より周遊)
- GPS
- 04:37
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 623m
- 下り
- 621m
コースタイム
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 4:30
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
葛原神社から、妙見古道までは、住宅街を足立山に向かって、まっすぐに登る感じ。 妙見古道からは、登山道。ずっと、急登が続きます。 古い参道登山道なので、道には、石段で、歩きやすくなっているので、滑る様な感じでもありません。が、石のない場所は、土が柔らかく滑りに注意。 道迷いの心配もありません。 水場を過ぎて、砲台山からの道に合流したあたりから、土も踏み固められているので、歩きやすい。 下山の、旧労災病院ルートは、これまた、直の尾根下りが続き、土も柔らかく落ち葉も多いので、滑ります。道迷いの心配もありません。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
当日、朝になって、急遽、時間ができたので、一人で山歩きする事にしました。
なので、近くの山ってことで、足立山へ。コースは、かねてから気になっていた『妙見古道』を歩いて登って見る事にしました。帰りは、「企救自然歩道」の『旧九州労災病院分岐』を使って見る事にすれば、『葛原』に戻ってこれそうです。クルマは、大型スーパーのサンリブシティ小倉に駐車することにしました。
まずは、妙見古道の起点となる葛原八幡神社を目指します。
国道10号線の「葛原交番前」という信号から、足立山に向かって路地を入って行きます。ちゃんと「葛原八幡神社」への案内標識もあります。路地に入れば、真正面に参道入口の鳥居が見えました。
地元に、住んでいながら、実は、「葛原八幡神社」に訪れたのは、初めてでした。参道入口は「日本自然風景街道」と書かれた標識もあり、鳥居をくぐり、きれいな長い参道を歩いていると、自然と気持ちが昂ります。なんか、いいですね!!
この「葛原八幡神社」は、メインに使われている足立山の登山口にある「妙見神社」と同じく「和気清麻呂」公を祀った由緒ある神社で、なんでも、平成29年には、鎮座1200年となるとても由緒ある神社です。「和気清麻呂」公が、足を怪我して、この地で、猪に導かれ、温泉を見つけて、そこで療養して、足が治った事から『足立山』の名称がついたと言われています。なので、妙見神社同様、ここでも、参道の狛犬は、猪の像です。
境内には、和気清麻呂公の像もあるのですが、北の方角である「足立山山頂」を見つめているそうです。これは、妙見の習わしである、動かぬ星「北極星」に、人としての動かぬ心の正しさを、学ぶ姿勢を現しているそうです。勉強になりました。いいですね!見習いたいものです!!
そういった「葛原八幡神社」の位置から北の方角に見上げる「足立山」は、大きく屏風の様にそびえています。足立山は、企救山地の南の終縁にあたり、なおかつ標高も企救山地の中では、一番高いので、堂々としています。
小倉北区の市街から、東南、もしくは、東の方向に見える足立山は、小文字山から連なる山地の一角だったり、妙見山、砲台山との三連の山だったりに、映るのですが、この小倉南区の方角から、北側に、見る姿は、威風堂々としていて、登頂意欲が湧いてきます。
古くから、同じ様に思っていた方が、多かったのでしょう。この妙見古道と呼ばれる登山道(というより上宮への参道)は、歴史上これまで、数多くの方が登られた道のようです。推測ですが、古くは、妙見神社からの登山口よりも、こちらの方がメインだったのでは、ないか?そんな気がしました。
葛原八幡神社には、隣接して、葛原天満宮もありました。立ち寄ってみると、太宰府天満宮に祀られている菅原道真公が、太宰府に流されたときに、この地に立ち寄った事が由縁だそうです。まさかのトリビアでした!!
そんな様々な由縁もあって、この神社は「足腰のリハビリ成就」のご利益もあるそうです。膝に爆弾を抱える私なので、しっかりとお参りをしてから登る事にしました。
また、境内にも「妙見古道」の案内が書かれてあります。
近代になって、使われていなかった道を、地元の方々によって、復興させたようです。ご尽力に、頭が下がります。
境内の社の左側から、住宅路の路地をまっすぐに、500m程登って行きます。
やがて、舗装道が終わったあたりに、『妙見古道口』がありました。
また、その左手には、『清水原』と書かれた霊場もありました。不動明王が祀られていました。神聖な空気の場所でした。
余談が長くなりましたが、いよいよ、ここから、登山開始です。ここまで、駐車場から、神社に立ち寄って45分ほどかかりました。
このコースの印象ですが、はっきり言って、急登の連続です(苦笑)
駐車場をスタートして、ほぼまっすぐ足立山に向かって標高通りの約600メートル登るイメージです。覚悟はしていましたが、想像以上に、きついです!
妙見古道は、最初は自然林、そして、杉林の中を歩くので、気持ちはよいですが、とにかく、ほぼまっすぐに登ります。
山ですから、登れば登る程、傾斜はきつくなる印象でした。
やがて、杉林の中に、鳥居が現れました。一の鳥居です。
そして、その手前から、石段が敷き詰められていました。ちょっと、感動でした!なるほど、妙見古道と言われる由縁ですね。
鳥居をくぐってからも、急登で細い登山道を石で、階段の様になっています。なので、柔らかい土でも、滑りそうにならずに、すみます。これは、古代からのものなのか、最近になって整備されたのかは、分かりませんが、とてもありがたかったです。
やがて「大白亀岩」と名付けられた大きな岩がある辺りから展望が開けてきます。小倉南区の曽根干潟、そこに流れ込む竹馬川(ちくまがわ)の景色を堪能し、一息つきながら、登って行きます。この辺りから、少しずつ道は蛇行を始め、急な登りがやわらぎました。
そして、白い旗が立っている辺りが「展望所」と呼ばれる一番景色の良い場所で、『貫山』の勇姿も綺麗に見えました!
そこから、左側の尾根をトラバースしながら、自然林の中を緩やかに登って行きます。そして、左となりの谷の縁に沿って、進むと、水場があります!
水場からは、砲台山の山頂が真正面に見えます!
そして、ちょっと進むと、妙見登山口との道に合流しました!
ここからは、メインの登山道なので、やはり、土が踏み固められているな、そんな印象でした。
妙見神社上宮で、お参りをして、分岐へ折り返し、最後の急登を喘ぎながら登ったら足立山山頂です!
平日ということもあって、誰もいませんでした。
天気はあいにくの曇りでしたが、やはり、小倉の街並〜関門海峡の大展望は、気持ちが良いです。がんばって登ったから、ご褒美のように感じました!!
今日は、山頂からは、貫山もまぁまぁ、よく見えました。
山頂のベンチでカップラーメンを作って、食べて、一息ついたら下山開始です。
今回初めて、足立山山頂で、登り口と反対の方へ下山する事になりました!
手軽に駐車場から周遊できるコースで、登りとは、真反対に下れるのは、今回のコースがベストかもしれないです。
下りでは、最初の分岐『九州労災病院分岐』から右へ下ります。
こちらの道も、尾根を直接下って行く感じで割と急です。
ほどなく、左右の分岐に出ます。
左に行くと、前回通った「高蔵山」方面の尾根を下るコース。
今回は、初の右へ曲がります。
こちらのコース(九州労災病院コース)も、尾根をまっすぐにどんどん下ります。落ち葉が多く気持ちが良いのですが、土が柔らかく、何度もずるっ!と滑りそうになりました。なので、割と慎重に下りました。
やがて、鉄塔に出て、展望が開けました。曽根干潟方面の展望が良いです。
鉄塔の左から、樹林の尾根を更にどんどん下ります。
道は、尾根から右の谷の方へ進路を変え、割と若い杉林の縁を巻く様に、ジグザグ下って行き、すると、ひょいと、舗装道の終焉に出ました。
ここまで、山頂から一気に450mほど高度を下げた感じです。
ここからは、車道歩きです。
九州栄養福祉大学のキャンパスの中を道路は通っている感じで、やがて、旧九州労災病院の跡地(現在は、なんかの施設の建設中みたいです)を抜け、住宅街に出ます。国道10号線まで下らずに、ひとつ上にあるせまい旧国道10号を右折して歩いて行きます。この道は、昔の中津街道です。そのまま、街道をまっすぐに歩けば、出発地点の葛原八幡神社に出ます!
今回のコースを歩いてみて、地元なのに、クルマ生活のせいか、訪れた事のない道、場所に出会う事ができました。発見が多かった様に思えます。
歩くっていいな。心からそう思いました。
葛原の町から、見上げる足立山は、大きな屏風の様に、立派です。
企救山地の一角というより、『足立山塊』という大きなひとつの山の様に見えました。
ただ、舗装道歩きが、結構長いのが、やや難点な感じとも言えます。ですが、街道のなごりを探しながら、のんびり、路地を歩いたりすると、意外にも苦痛には、感じなくて、むしろ楽しい気分になれたな。そんな印象でした。
おすすめのコースです!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する