馬見山(馬見山キャンプ村より周遊)



- GPS
- 06:23
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 667m
- 下り
- 686m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 6:21
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
馬見山登山口付近に、駐車スペースとなる路肩がある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※上り(馬見山登山口〜ブナ尾根コース〜御神所岩〜馬見山山頂) 随所に案内標識があり、道迷いの心配はない。 全体的に、踏み固められていて、歩きやすい感じ。 ブナ尾根コースから御神所岩への、トラバース時は、道が細く、滑りやすい。 御神所岩横の急斜面は、地盤が緩く浮いてる石が多く、細心の注意が必要。 ※下り(馬見山山頂〜宇土浦越〜南嘉穂林道〜馬見山登山口) 宇土浦越までは、九州自然歩道の稜線歩きの縦走路なので、とても歩きやすい。 宇土浦越〜林道までは、地盤が緩く、石灰質と思われる砂地で、陥没している箇所が数カ所あり、迂回路として『高巻』『下巻』があったが、『高巻』コースの方が遠回りだが、より安全と思われる。 道が沢沿いを過ぎたあたりから、赤土の粘土質に変わるので、やや滑りに注意。 林道におりてから、馬見山登山口までの、舗装道林道歩きは、600m。ゆるやかな登り。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
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感想
昨年末に、古処山〜屏山と縦走しましたが、今回は、同じ嘉穂アルプスの最高峰、馬見山に初挑戦です!
登山コースをどうするか?かなり悩みましたが、小石原から、九州自動車道を使って稜線歩きをしよう!と思って、北九州から、国道322号で、田川を抜けて、クルマを走らせてその道中車内で、母と話し合って、急遽、嘉麻市の馬見山キャンプ村から登ってみよう!と、決まりまして、馬見山キャンプ村から目指す事にしました。
登山口付近には、大型観光バスが既に2台も停まっていて、南嘉穂林道の路肩にもたくさんのクルマが路駐している状態で、びっくりしました。どうも、キャンプ村付近の植林のために集まっている方もおられたようです。
人気の山なんですね!
クルマを登山口を過ぎた先の路肩駐車スペースに停めてスタートします!
登山口の案内標識をよく観ると、ここは、宇土浦越の登山口のようです。
「あれ〜?」と不思議に思いました。とりあえず、宇土浦越口は、下山コースに使いたかったので、二つの登山口は、この林道を歩いて600m先にあるはずなので、林道を先まで歩いて進んで登山口を探しに行きました。300mほど歩いたら、軽トラックの荷台に大きな犬を乗せた地元の人らしき方がいらしたので、聞いてみたら、先ほどの登山口は、やはり宇土浦越登山口ではなく、馬見山への直登ルートで間違いない事を確認。結局、戻る事に…。
どうも、登山口にある標識が間違った表記をしていたようです!
結局、そんなこんなで30分ほど遅れての出発となりました!
登山道は、最初に、小さな沢を徒渉したりしながら、登って行きます。
深い森に入って行く感じで、とても心地よいコースです!
やがて、沢から離れ、杉林の中を登って行きます。
急登ってほどでもないですが、ずっと登りが続きます。
ひとつの尾根をトラバース気味に越えたら、『風穴』と呼ばれる大きな岩が重なっている場所に出ました!どうも、この下には地下水がしみ出していて、岩と岩の隙間から冷たい風が出てくるそうで、夏はひんやりとしているそうですが、隙間に顔を近づけてみましたが、気温差がないせいか、よくわかりませんでした。
風穴からまた次の尾根をトラバースしながら杉林の中登って行きます。すると、大勢の団体の登山者の方たちが、下りてこられました!
60人以上の団体の方でした。先ほどの観光バスの方たちかな?と思いました。
すれ違い様に「こんにちは〜」と挨拶をいっぱいしながら(苦笑)ゆずってくれる坂道を、小心者の私たちは、申し訳ないな〜と、ちょっと急ぎ気味で登りました。(苦笑)その直後、「はぁ〜はぁ〜」と息を切らしてしまいました。(苦笑)
そこからは、マイペースでゆっくりと杉林を登ります。
途中「寄添い岩」という名称の不思議な岩を過ぎて、やがて、林道に出ました。
荒れ気味の林道は、現在は使われていないようです。
そこからすぐにまた登山道があったので、そちらを登って行きますが、登った先で、また林道と合流。どうも、林道をショートカットしたような感じでした。
そこから林道を左折、少し登って行くと、案内標識が…ありました。
その標識によれば、このまま林道を直進すれば「馬見山山頂」に行ける様です。ですが、森の中に入っていくコースは「ブナ尾根コース」となっています。
どっちかな?って迷っていたら、ちょうど運良く、「ブナ尾根コース」から下山して来られた二人パーティの方がいらしたので、伺ったら、「ブナ尾根コース」で山頂に行けますよ!と教えて頂けたので、「ブナ尾根コース」に行く事にしました。
ブナ尾根コースは、登り始めは、谷を登るコースみたいでしたが、しばらく行くと巨石がゴロゴロしはじめ、やがて、案内標識があり、この先は、道が崩壊しているらしく、谷沿いに登るのではなく、左側の尾根伝いに登るコースを行く様に。との指示説明が書かれていました。
なので、巨石群の谷を離れ、尾根に向かって登って行きます。
支尾根に出てからは、直で登っていきます。
急登が続く感じです。辺りは、杉林で、まだブナの尾根ではありません。
喘ぎながら、登ってなんどめかの登り終えた平らな所に、腰掛けられる巨石があったので、休憩。ノドを潤して、また急登をあえぎます!
やがて、辺りの様子が、ブナの木が目立つ様になりはじめた痩せ尾根を登って行くと、分岐の標識がありました!
それによると、このまま真っすぐに登って行くのがブナ尾根コースですが、右側の谷を渡って行けば「御神所岩」となってます。
長く続くこの尾根登りを、急いで山頂に向かうよりも、ちょっと、寄り道をしよう!と母と話して、「御神所岩」コースに向かいました。
しかし、踏み跡もほとんどなく、落ち葉で埋もれた急斜面の谷を渡るのは、かなり慎重になりました。で、滑らない様に進んで行き、谷の一番深い部分に、とてつもなく大きな一枚岩がありました!!「御神所岩」です!
名前のとおり、岩の麓には、祠も祀られてありました。
日が当たらないのでしょう、そこら中に、成長した何種類もの「苔」がむしていました。まるで、屋久島の白谷雲水峡の中の様でした。
そこには、水場もあり、ノドを潤します。
谷の上部にあたるこの場所は、木々の葉がないせいか、北側(嘉麻市)の展望が枯れ木の隙間から見えています。標高も結構上がって来たのだな。と言う事が分かりました。
「さて、来た道を戻るか?」と思ったら、手書きの案内地図を発見!
よく見ると、ロープ伝いに、「御神所岩」の左脇を登って、岩の上に出たらそのまま、山頂へ向かって、先ほどのブナ尾根コースに合流出来る様です!
ならば…と、ロープを伝って登る事にしました。
が、斜面が緩くなって、足をかける石もぐらぐらと浮いていて、ちと危険を感じます。より慎重になって、登って行きました。
すると、「御神所岩」の上部に出ました。
そこは、素晴らしい展望所になっていました!
岩の上は、ピラミダルな三角錐のようで、落ちない様に、ロープも張られています。そこの上に、這いつくばる様にして上がってみたら、大絶景が眼下に広がります!遠くには、貫山や福智山も小さく見えます!が、下を覗く事ができないほどの恐怖感がおそってきたので、早々に岩からおりることにしました。
あまり長居をして、岩の神様の機嫌を損ねられたら大変ですし(苦笑)
「御神所岩」をあとにして、斜面を登って行き、やがて、分かれたブナ尾根コースに合流。また、尾根伝いの急登です。
さすがに、1000m近い山だなぁ、と思いました。
結構、登った感じがするのに、まだまだ登るのですから…。
やがて辺りが、アブラチャンの群生に変り、北側の絶景が背後に広がり始め、ようたく山頂のベンチが見えて来ました!!
馬見山頂上977.8m
登頂です!
頂上広場で早速、ラーメンを作る事に!
ザックから取り出したカップラーメンが、気圧のせいなのでしょうか?パンパンにふくれあがっていて、びっくりしました!テレビでは、見た事がありましたが、初体験でした!貫山では、こんな事はなかったので、1000mだからでしょうか?驚きです!
ベンチに腰掛け、東側の開けた展望を望みながら、ラーメンとおにぎりを美味しく頂きました!
英彦山〜鷹の巣山〜犬ヶ岳〜求菩提山の山並みがキレイに見えました!
貫山などからの展望と角度が違うので、英彦山の三つの頂きがキレイな並んだコブの様です!また、鷹の巣山の三つのコブの距離が離れて見えたのも意外でした。
しばらく、和んで、さぁ、下山!と思い、来た方向と真反対に進んで行くと、すぐに、反対側が思いっきり開けたベンチのある展望所があり驚きました!!
こちらには、
馬見山山頂977.8m
と記した標識がありました!!!
で、こちらからは、地球が丸いぞーーー!と実感出来る様な大絶景が広がっていました!!
南側なので、福岡県南部や大分県、熊本県北部の山々が広がっています。詳しく名称等は、分かりませんが、筑後の耳納連山が大きな屏風の様に見えました!
麓には、江川ダムと甘木の町並みも見えます!
で、大展望の右端には、屏山〜古処山も見えます!!
こうやって、観ると古処山ってコブの様に空に突き出てカッコいいです!
その造形が、同じ九州百名山の「求菩提山」に似ているな?って思いました。
あと、この時は、快晴のポカポカ陽気だったのですが、その影響であろう地面の苔の絨毯から、湯気のような白い煙が上がっているのに気づきました。水分が蒸発しているようでした。っていうか、こんな日当りの良い場所に苔が生えている方が驚きだったのですが…。
思いがけぬ事に、下山しかけて、偶然見つけた、もうひとつの山頂の景色を堪能することができました!
で、気づいたのですが…。
屏山〜古処山が、右端に見える?って事は…。
このまま、進行方向に進むと、小石原方面に下ってしまうんじゃ。。
宇土浦越は、馬見山〜屏山の中間にあるVの字のへこみの部分なので、逆方向におりようとしてた!!と、間違いに気づけました!
良かった。慌てて、来た道を戻り、先ほどの、馬見山頂上へ戻りました。
そうすると、分岐の標識がちゃんとありました!!
見落としていたようです!
そこから、九州自然歩道を屏山方向へ、歩きやすい稜線をぐんぐん進みます。
が、結構な急な下り坂で、慎重に進みました。
ところどころ、小さなアップダウンをくりかえし、何度かベンチのある休憩所を過ぎて、下って行くと、宇土浦越に出ました!!
ここは、四叉路になっていて、馬見山キャンプ村方向へ下るには、右折ですが、左折したら、江川ダムの方へ下れる様でした!
右折して下って行くと、やがて、杉林に辺りが変りました。
水場の標識を過ぎた辺りから、右下の谷に沢の音が聴こえます。
そうして、進んで行くと、道が崩壊している箇所に出ました。地盤が陥没しているようです。迂回路は、その崩壊地の手前に『高巻』崩壊地傍に『下巻』と2コース作られていました。
この崩壊地以外にも、数カ所の陥没場所が見受けられました。
この辺りの地盤が、石灰質の砂状で、地下に水も流れているせいかもしれませんし、辺りに草も余り生えていない様な感じなので、地盤がかなり緩いのかもしれません。昨今のゲリラ豪雨のような事態に遭遇する度に、土砂崩れが起きているのかもしれないのかも?そう思わせる様な、辺りの急斜面に杉の木が倒れている光景も、いくつもありました。こういった里山の風景に、地球温暖化の影響が出ているのでは?そんな事を母と話しながら下りて行きました。
そうこうしながら、高度を下げると、赤土に変り、やがて、未舗装の林道にでました。ここを左折するのですが、右には、クルマが通れない様に、鎖がしてありました。
この道を登って行ったら、おそらく、馬見山キャンプ村登山口〜登って遭遇した林道に繋がっているのでは?そう思いました。
左折してすぐに、車道である、登山口(宇土浦越)の車道に出ました。
ここから、アスファルト道を600m歩いて、スタート地点に戻ります。
時刻は午後5時過ぎ。
午前中の大型観光バスや路駐のクルマたちで賑わっていた馬見山キャンプ村登山口は、ひっそりと静まり返っていて、ポツンと一台だけ、私のクルマが取り残されていました。
とても、有意義な一日でした!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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josephさんの記録を拝見して久し振りに馬見山に登りたくなりました(^^)
実は学生時代以来ご無沙汰してるんですよね、馬見、屏、古処のみなさん(((^^;)
かれこれ20年以上登ってない(((^^;)
そんな昔でも楽しかった記憶がたくさんですから仲間を連れて、訪れたいと思いました♪ ありがとうございます!!
Shu1102さん
コメントくださりありがとうございます!
馬見山は、最高に素敵な山でした!
今回、小学生の息子が、学校の図書室から、昔の『福岡県の山』の本を借りてきたおかげで、このコースの存在を知りました。
小石原からのコースと悩みましたが、これぞ!登山!って感じのコースで、大満足でした!
展望も、南北2方向別々の頂上と山頂があったりで、最高ですね!
古処山、屏山、馬見山とそれぞれ、違った特色があるので、嘉穂アルプスを縦走できたら、本当に楽しいだろうなって、つくづく思いました。同行の母も感動しきりでした!
Shu1102さんには、想い出の山なんですね!
素敵なふるさとの山をお持ちで羨ましいです!
私のレコが、再訪のきっかけになっていただけるのでしたら、嬉しいです!
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