香春岳(三の岳)〜五徳峠から往復
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 333m
- 下り
- 326m
コースタイム
- 山行
- 2:28
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 4:00
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ファミリーコースでの往復。 危険箇所は、特になし。 ただし、三の岳山頂に、岩場があり、足下が悪いので、注意が必要。 道迷い箇所もなし。 二の岳方面へは、山頂手前の鞍部に、展望所(香春岳城跡)があり、そこまでは、歩けるが、それから先は、私有地にて、立ち入り禁止となっている。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
先日の、五徳峠登山口から、牛斬山へ登ったのに続き、今回、同じ五徳峠から、香春岳に登ってみました。
香春岳(三の岳)は、標高は、牛斬山よりも低いのですが、稜線からは、外れ、まるで、独立峰の様に、存在するためか、麓からも見上げると、その三角錐の頂きを、空に突き上げた姿は、とても凛々しく、また、付近の山から見ても、「牛斬山は、どれか、分かりにくいが、香春岳は、あれだ!」と分かります。一の岳は、どんどん削られてしまって、その姿が、痛々しく映るので、それが、目立って、香春岳の存在を知らしめてるのもあるのですが、英彦山や馬見山、犬ヶ岳などからでも、目立っていたのが、印象的でした。
登山コースは、岩登りコースとファミリーコースがありますが、岩登りコースは、私の様な初心者には、とても無理ですから、迷いなくファミリーコースで往復することにしました。
出発してすぐの登り始めは、牛斬山からの防火帯の続きの感じで、五徳峠を鞍部にして、登って行きます。やがて、岩登りコースとの分岐に出て、ファミリーコースは、防火帯から、右に外れ杉林の中へ入って行きます。右から巻く様に、起伏の少ない道を歩いていくと、ズリネ間歩の標識がありました。立ち寄ってみると、かつての銅の採掘跡の横穴がありました。結構、狭いのですが、どうも、長い月日の経過により、落ち葉や土砂で狭くなっていったようです。もしも、中に入って行けたら、大分県日田市の『鯛生金山』のように、長い鉱山洞窟があるのかもしれないです。
ここで採掘された銅は、奈良時代のお金や、奈良の大仏にも使われているそうです。きっと、ここ採銅所という場所は、当時は、ものすごく栄えた場所だったんでしょうね。
そんな事を巡らせながら母と話して、登山道に戻って、進んで行きます。
やがて、一度、下って登り返したら、巡回視道路に出ました。未舗装で荒れている感じもします。ここからは、しばらくこの道をクネクネと登って行きます。
道のあちこちに、陽の光にキラキラと反射する石がいっぱいあります。「これって、何の石だろう?」って思いながら、登って行きました。
やがて、分岐の広い場所に出ます。
左に行けば、三の岳。右に行けば、二の岳。となっています。
ここは、三の岳の方へ向かいます。
ここから、急な登りが始まります。
そんなに距離はなく、ちょっと、登ったら、石灰石が、ゴロゴロ目立ち始め、平な部分に出て、視界が開けました。ここから、三の岳を巻く様に道は続いていました。
なかなかの展望です!
ここからは、背丈が、4mは、あろう竹の中を道が続きます。
そして、ひと登りしたら、山頂に到着です!
山頂標識から、左に見た所に、黒い石灰石がゴツゴツと生えた?様なところが広がっています。その岩場を伝って、進み、その岩の上に立ってみたら、山頂からは、展望が見えない、牛斬山方面が、見えました!
しかし、ここで、お弁当を食べるのは、とても危険だと思ったので、山頂の広場に引き返し、眼下に広がる採銅所の町並みを見ながらお昼にしました。
この山頂からの眺めを見て、初めて気づいた事がありました。
なんと、この香春岳から、小倉市街が見えるのです!
それも、小倉の西港あたりの工場の煙や、その背後の響灘もみえるではありませんか!!
これには、驚きました。
山が隠して、見えるわけがないとずっと思っていたのです。
小倉と香春町の間に横たわる、金辺峠って、険しい峠って思っていたのですが、香春岳から見る、金辺峠は、ものすごく低いんです。なので、その向こうに小倉北区の町が見えるんですね!!
ということは、小倉の町から、金辺峠を見て、山地の様に見えてた真ん中の山は、今まさに立っている香春岳の三の岳だったのだ!!
今は、ビルや建物も数多くあるので、イメージしにくいですが、よくよく考えてみたら、江戸時代には、小倉城から、この「香春岳」は、見えていたに違いない!そう思いました。小倉城からまっすぐ南に位置する「香春岳」なので、その香春に続く街道の小倉城の門前町入口の地名が「香春口」というのですが、きっと、その「香春口」からも、この香春岳は、見えていたんだ!
そう思ったら、ものすごいロマンを感じました!
香春という場所は、確か、豊前藩/筑前藩が、にらみを効かせ合った場所だと聞いた記憶があります。この三の岳が、もしも豊前藩だったならば、この三の岳から、のろしでもあげていたんじゃないだろうか?なんて、想いを巡らせて、遠くの小倉の町を眺め続けました!!
山頂で、ゆっくり過ごして、来た道を下山します。
すぐに、二ノ岳との分岐まで下りる事ができました。
そこで、登山禁止となっている二ノ岳ですが、どこにも、禁止との標識も見当たらないので、歩いて進んでみました。
ちょっと歩くと、開けた広場に出ました。
そこは、展望所になっていて、今登った三の岳を見上げる絶好のポイントでした。
この展望所から見上げる三の岳は、なんか「鯨」のようにも見えました!
で、この展望所は、どうも「香春城」があったようです。金辺川を挟んで反対側の山尾根の「障子ヶ岳」と同じ様に、室町時代の山城で、豊臣秀吉の九州統一の際に、滅ぼされたようです!
そんな、遺跡の説明を読んで、これは、二ノ岳まで、行くのが楽しみ!になりかけた矢先。「立ち入り禁止」の看板と柵がありました。やはり登山禁止のようです!
なので、ここから引き返します。ただ、この柵から左側に下る道がありました!
これって、下の町のどこかに出るのかな?
ちょっと、またいつか行ってみたくなるような「お土産」も見つけられました!!
帰りも、のんびりと、歩いて帰りました。
陽射しが強く、結構、暑いな〜と思う時もありましたが、再び、杉林の樹林帯に入ったら涼しくなりました。
この時間でも登って来られる方とすれ違いましたので、地元の方に愛されてる山なんだな。そう思いました。
そんなに長い時間の山歩きでは、ありませんでしたが、展望の良さといい、古処山を思わせる石灰石の広場といい、なかなか楽しい山歩きが出来ました。
これで、岩登りコースも行けば、最高に楽しめる山かもしれませんね。(ですが、私は、絶対に無理ですが…)
また、登りたいと思います!!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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「青春の門」にも出てくる田川地区のシンボリックなお山ですよね♪
でも二ノ岳、三ノ岳も、ゆくゆくは一ノ岳と同じ運命を辿ると聞いています(-_-;)
何とか後世に残せないか、と願ってやまないです(*_*)
josephさん、次回は岩登りコース挑みましょ!(笑)
Shu1102さん
早々にコメントをくださり、ありがとうございます!
仰る通り、田川を代表する山ですよね。私も若い頃から知っていました。
しかし、一の岳が、どんどん低くなっていくのは、やっぱり哀しい気がしました。
まさか、二の岳も三の岳もなくなってしまうとは、知りませんでした。驚きです。
登ってみて、とても素敵な山だと思いました。残して欲しいですよね。
Shu1102さんは、岩登りコース登った事あるんですか?
私は、絶対、無理です(苦笑)
大丈夫 岩登りコース 楽しいですよ♪
自分達の レコは ちょっと 大袈裟に書いてますから…
是非 トライして!!
nh1030さん
コメントくださりありがとうございます!
私は、高所恐怖症だし、足も上がらないし、
nh1030さんのレコを拝見して、絶対無理!って思いました。(苦笑)
でも、レコのおかげで、牛斬山と香春岳を登る事ができました!
ありがとうございます!!
楽しい山歩きが出来ました!
歩いてみたら、他にも登山口や分岐もあったので、また登りに行きたいです!
いつも 楽しく 詳しい レコの内容には 感心しています。 お母さん、息子ちゃん共々 いい想い出を たくさん 作って下さいね!!
季刊のぼろ 春号 発売中です 是非 こちらも 参考に山を 楽しんで下さいませ♪
nh1030さん
ありがとうございます!
いつもダラダラと書いてしまって、読んで下さる方には、申し訳ないなって思いながらも、後に、自分で振り返ったときの事に、思い出せる様に…。と長くなってしまいます(苦笑)
母も、一緒に山歩きをするようになって、元気が出て来たようです。
息子も、野球がない日は、登ろう!って行ってくれてます。(そんな日は、なかなかないのですが…)
春休みは、妻も含め4人で、くじゅうに行く計画をしているんで、楽しみです!
「季行のぼろ」は、愛読してます!地元の山記録が載っている雑誌なんで、嬉しいですよね!春号発売になったんですね!明日にでも本屋に買いに行きます!
nh1030さんは、交友関係が広いんですね!すごいですね!
これからも、よろしくお願いします!
josephさん。
香春口から香春岳を連想されるとは、なかなかロマンですね〜
でも、あれだけはっきり見えるようですから、きっと間違いないんだろうと思いますよ
お母さんもすっかり「山淑女」として定着されたようで、立ち姿も堂に入ってますね!!
香春岳、まだ登った事がないんですが、展望もよい感じなので、そのうちトライしてみようと思います
maltenさん
コメント下さりありがとうございます!
小倉市街が見えるなんて、全然予想していなかったので、本当に驚きました。
山に登る様になって、今まで見たこともない景色が見る事ができるので、楽しいです!
香春岳。展望もとても良いので、是非、行かれてみてくださいね!
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