【背振山地】井原山〜雷山:縦走ピストン(水無登山口から)
- GPS
- 08:34
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 858m
- 下り
- 852m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 8:34
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道迷いの心配はなし。 井原山への登山道は、土が柔らかく滑り、剥き出しの木の根の急登。 縦走路も、笹に覆われたアップダウンで、土が柔らかく滑る箇所がある。 この季節の縦走路は、葉のない落葉樹の中のため、晴天だと、日を遮るところが少ないので、暑い。紫外線対策もしっかりと。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
予備電池
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
背振山地の井原山と雷山へ行って来ました。
昨年夏、土砂降りの中、キツネノカミソリを見に井原山に行って、登山道が水浸しで、コースが分からなくて、引き返しました。その日以来です。
小倉東インターから九州自動車道に乗って、福岡インターから福岡都市高速を使い、糸島市へ向かって、波多江の信号から井原山に向かったのですが、自宅から登山口まで約2時間かかりました。2時間かかるってことは、くじゅうまで行くのと変わりません。結構、遠いなと感じました。同じ福岡県ですが、東の端から西の端まで、広いですね。
それに、北九州市に比べて、福岡市は、クルマの交通量が多いし、道もよく分からないので、運転は、疲れます。なかなか、手軽に、山に登れないな。と、今回、実感しました。
そんな訳で、せっかく行くならば…と、井原山から雷山へ縦走しよう!と思い調べました。そうしたら、キトク橋から、井原山へ登って、縦走して雷山へ。そのまま雷山の登山口へ下山すれば、そこから、キトク橋の登山口への自然歩道もあるようです。しかし、時間は、結構かかるみたいです。また、コミュニティバスの乗り換えを駆使して、キトク橋登山口方面へ戻る手段も調べてみましたが、時間的に無理みたいです。
そんな事を行きの車中で、母と話し合いながら、キトク橋登山口に着いたら、もう先行の登山者のクルマで、満杯状態でした。なので、前回、登った水無登山口へ向かう事にしました。で、そこから、井原山山頂から雷山山頂への稜線歩きをピストンする事にしました。
マイナスイオンたっぷりの沢沿いの道を軽快に歩く序盤は、最高の山歩きが堪能できました。辺り一面に、オオキツネノカミソリの綺麗な葉が鮮やかなグリーンにあり、これを見た母も、感動していて「花咲く時期に来てみたいね」と言ってました。
すぐに、水無第二鍾乳洞の案内標識がありました。ちょっと立ち寄る事にしました。斜面を少し登って行くと、鍾乳洞の入り口がありました。大きさは、先日訪れた「香春岳」にあった採銅のズリネ間歩よりも、大きいですが、平尾台にある鍾乳洞に比べたら、小さめです。ですが、観光化されておらず、自然のカタチで残っている感じが、とってもワイルドでした。水もしたたり落ちている入口ですが、地面の土も柔らかく傾斜もあったので、さすがに、不気味な気がして、中に入るのは、遠慮しました。
登山道に戻り、ふくろうのカタチをした「こうぞう岩」を過ぎて、登山口にあったので頂いてきた折り込み小冊子の登山道マップに記載されている「水無分岐」を過ぎて、しばらく進むと、昨年雨の中歩いて、引き返した地点に、来ました。ちょうど沢沿いの道の終点の辺りでした。杉の巨木がある光景は、見覚えがありました。あの時は、この先どちらに進めば良いか分からないとあきらめたのですが、ここから沢を徒渉して、対岸の尾根上に向かって、一気に登る道が正解だと分かりました。あの時、雨の中を登っていたら、滑って大変だったろうな。と思いながら、木の根が剥き出した急登を喘ぎながら登って行きます。
この急登は、かなりハードでした。土も柔らかく、結構荒れている感じでロープを伝い登る箇所も幾度かありました。今回のコースでは、一番の難所だった気がします。
なんとか時間をかけて登っていくと、やがて稜線に出ました。コバノミツバツツジのトンネルになっている稜線でした。花の咲く時期は、圧巻だろうとすぐに分かりました。井原山が花の山と言われるのも、うなずけました。
登り始める前は、曇っていて、山頂もガスの中って感じでしたが、昼になって、稜線に出たら、予報通り、もうすっかり晴れていて、降り注ぐ陽射しも強烈で、暖かいと言うよりは、暑い!という感じです。
ほどなく、井原山の山頂に着きました。沢山の人が、思い思いに昼食をとっていたり、休憩をして、山頂からの絶景を楽しんでいるようでした。北九州の山で例えるならば、福智山の様な感じでした。
360度の大パノラマでした!
土地勘がないので、見える山の名称は良くは、分かりませんでしたが、東に、背振山その手前に金山の頂きが、ほぼ同視線に聳えています。そのやや北側奥に、宝満山がある三郡山地が見えますが、もやがまだ残っていて、かすんで見える感じでした。
福岡市街も見渡せます。素晴らしい展望でした。
南側に視線を向けると、佐賀県の山々が連なってます。
天山は、すぐに分かりました!
西側の稜線には、雷山方面のピークが幾重も見えます。どれが雷山なのかな?と地図で見比べてみましたが、ひょっとしたら、手前のピークに隠れて見えないのかな?とも思いました。
大勢の方がいらしたので、昼食は、雷山山頂で、取る事にして、記念写真を撮って、山頂から下山して稜線を進む事にしました。
稜線は、笹に覆われた気持ちよい道でした。こちら側もコバノミツバツツジのトンネルも続いています。ただ、急斜面の土が柔らかく、滑りそうなところが結構有りました。笹に覆われていて、足下が見えない箇所もあったので、そこの急な下り坂で、深くにも、実際に、滑って尻もちを着いてしまいました。
また、ところどころで、現れる樹木は、ほとんどが落葉樹なので、この時期は、葉がついてません。なので、陽射しがずっと降り注いできます。気温も高くなり、結構ばててしまいました。夏山を歩いている感じで、汗だくになってしまいました。実際、夏にここを歩いたら、葉が覆い茂っているだろうし、逆に日陰になり、涼しく感じるかも知れませんね。今回は、たまたまかもしれないです。
ですが、標高は900m前後の稜線歩きなので、開けた展望の中を歩く爽快感は、抜群です!これは、この背振山地の醍醐味だと思います。楽しかった!
ピーク毎に休憩をはさみながら、1時間40分ほどかけて、雷山山頂に、なんとかたどり着きました。ここも井原山に負けない大展望でした。
天山の見える位置が、変わっていて、結構歩いたんだな。と実感できました。
予想以上に時間オーバーしてしまいました。でもおなかもペコペコで、ここでゆっくりご飯を食べる事にしました。相変わらず陽射しが強かったので、大きな岩の陰を利用して、ラーメンを作って食べました。
その間も、何人の方が登って来られてました。雷山も井原山に劣らず人気の山の様です。山頂で、」何人かの方と少しお話をさせて頂きましたが、佐賀県側から登って来られた方ばかりでした。お話によると、佐賀県側の「古場」というところから登ると、井原山、雷山の縦走も福岡県側よりは、しやすいとの事でした。佐賀県側から登るってことは、想定していなかったので、勉強になりました。
さて、1時間ほど休憩して、稜線を折り返します。
行きは、長く感じましたが、帰りは、幾分、楽に感じました。やはり、一度辿ったコースだからでしょうね。精神的に楽だったのかもしれません。何事もそうだと思いますが、登山も、カラダだけでなく、精神的な部分とのバランスが、どれだけ大切なのか?を再確認しました。今回のコースは、知らない土地だったし、ちょっと、無理し過ぎたな。と反省材料も多く残りました。
本当は、井原山だけ、雷山だけ、で登った方が、より深く山を体感できるし、そうすべきだな。って母と話ながら、稜線を歩きました。雷山は、信仰の山なようで、今度は、是非、麓から登りたいと思います。
井原山への登り返しの最後の急登の途中で、左(北側)に、瑞梅寺方面(キトク橋)への分岐に出て、ここから、下ります。
この道は、尾根歩きだったので、急坂は、行きのコースほどは、ありませんでした。途中、石灰石が数多く露出していて、古処山を彷彿させます。
そんなに、急な坂では、ありませんが、石灰石があちこちに露出しているので、慎重におりました。
やがて、水無登山口方面への分岐標識が現れ、その道を行きます。こちらの道は、尾根下りの続きの道です。森林のやせ尾根を進んで、どんどん下って高度を下げて行きます。気持ちよい道です。やがて、アンの滝方面から、登ってきた道と合流し、更に高度を下げて行きます。すると、下り切った所に、ベンチがひとつありました。展望が開けた場所です。ここで、小休止します。よく考えてみるとここが、今回のコースでは、唯一のベンチ設置場所でした!休憩しながら、足下の辺りを見渡してみると、ここにも、オオキツネノカミソリの葉がちらほら見られました。
ここから、鋭角に下り返します。すると、沢に出ました。行きの道に通った、水無分岐へ、着きました。ほっとしました。
ここからは、来た道を沢沿いに帰るカタチです。
こうぞう岩で、湧き水を美味しく頂き小休止しました。日が暮れて薄暗くなってますが、ゆっくり歩いていると、足下の脇には、小さな花が咲いているのに気づきました。
リンドウの様な花です。小冊子によると、『ホソバナコバイモ』という花の様です。とても可憐な花でした。
最後に、珍しい花も見れて、嬉しかったです。
駐車場に着いたときは、もう日が暮れてしまってました。
結構、ハードな山歩きとなりましたが、充実した時間を過ごす事ができました。
今回の稜線歩きは、『古処山〜屏山』や『足立山〜戸ノ上山』の稜線歩きとは、また違った雰囲気の稜線歩きでした。楽しかったです!
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