阿寺山

2015年03月26日(木) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 7.6km
• 登り: 1,130m
• 下り: 1,114m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:35
• 休憩: 1:10
• 合計: 8:45

6:30 広堀橋
7:30 7:30 尾根取り付き
12:25 13:35 阿寺山
14:50 14:50 尾根取り付き
15:15 ゴール地点

天候

雪 のち 曇り のち 晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

六日町から八海山ロープウェー方面へ(県道214号)。
途中で県道と別れ、広堀集落先の除雪終了点(広堀橋の手前)に駐車。

コース状況／危険箇所等

・尾根は一部痩せた箇所や段差があり、そこで樹木を避ける為に安易に急斜面をトラバースしたが、新雪のすぐ下がカリカリ状態で肝を冷やした。下山時は反対側から安全に通過できた。
・尾根状地形から上部は幅広の急斜面になっているが、気温上昇時には雪崩に注意が必要。
この数日は降雪があり、今日の入山者は私だけでした（尾根の途中までは前日と思われるスキーのトレースがありました）。
急斜面が終わるまではほぼ膝ラッセル、山頂近くの緩斜面は足首くらいでした。
アイゼンがほしい瞬間が何度かありましたが、全編スノーシューで通しました。
これからの時期は対応力＞浮力になってくるので、ワカン＋アイゼンがベターと思います。

写真

3/26 5:56

予報は晴れなのですが、登山口に向かう途中、八海山の上部は雲の中です。

3/26 6:29

広堀橋手前の除雪終了点に駐車。スノーシューで出発。
この時点で他に入山者はいません。散歩に来られた地元の方から「気温が上がるから雪崩に気をつけて」と助言を頂きました。
広堀橋の上から阿寺山を望みますが、こちらもガスガスです。

3/26 6:45

スキーのトレースがありましたが、うっすらと雪が積もった状態です。昨日の入山者のものでしょう。尾根の取り付きまで辿らせてもらいました。

3/26 6:48

雪が降ってきました。
4月目前ですが、まだ山は冬そのものです。

3/26 7:15

尾根取り付きです。トレースは尾根には乗らず、尾根の右側斜面を斜上しているようです。
スノーシューでは辿るのが大変なので、尾根に乗ります。

3/26 7:33

尾根の上はここ数日に降った雪でリセットされています。

3/26 7:33

まあ、今日ははじめからラッセル覚悟できたので焦らずに行くことにします。

3/26 7:40

まだまだ雪が深いです。

3/26 7:58

ラッセルで30分くらい登ったところで、先ほどお別れしたトレースが右斜面から上がってきていました。
トレースはしばらく行くと途絶えていました。

3/26 8:01

左側、八海山はますますガスの中。

3/26 8:14

右側には高倉山(真ん中右側のピーク)がかろうじて見えています。

3/26 8:44

後方の様子。奥の魚沼丘陵の山の斜面にわずかに陽が当たっています。

3/26 9:18

尾根状が終わり、この先は幅の広い急斜面が続いています。
雪がちらつきますが、ほぼ無風状態です。

3/26 9:45

急斜面からは霧氷エリアになりました。
雪が深く、膝上ラッセルでさらに時間が掛かります。

3/26 9:45

きれいです。

3/26 10:05

ひとつ急斜面をクリアすると平な台地が現れますが、これを3面クリアしなくてはなりませんでした。
ひとつ目の台地から、高倉山。左奥は金城山。

3/26 11:09

ふたつ目の台地からは雲が多いものの、展望が良くなりました。
1

3/26 11:09

2

3/26 11:09

3

3/26 11:24

これでもかこれでもかと現れる急斜面に心が折れそうになりますが、除々に青空が広がってきたのを心の支えに登ります。

3/26 11:27

金城山から巻機山に連なる尾根。
さっきよりも良くなってきました。

3/26 11:43

急斜面の3面目ももうじきクリア。
傾斜が緩やかになってきました。

3/26 11:48

もともと風が強く吹かない場所なのか、シュカブラが見られません。
静かに積もったような雪面がキラキラ光っています。

3/26 11:54

緩斜面になりましたが山頂はまだ先です。
この辺りからは沈み込みも足首くらい。快適な歩行と言いたいですが、疲労で足取りは重いです。

3/26 11:55

見晴らしはさらに良くなりました。
金城山方面

3/26 11:56

六日町方面
右端に八海山スキー場

3/26 11:56

八海山

3/26 12:10

阿寺山の山頂部はだだっ広い尾根になっており、視界不良時は要注意です。
広い尾根上でルートを示す棒が立っています。海老の尻尾付き。

3/26 12:26

約6時間のラッセルの結果なんとか山頂に立つことができました。
1．とりあえず、八海山から一周してみます。

3/26 12:26

2．越後駒ケ岳、オカメノゾキ

3/26 12:26

3．中ノ岳、兎岳、丹後山の辺り

3/26 12:26

4．丹後山、越後沢山、本谷山の辺り

3/26 12:26

5．下津川山〜巻機山方面

3/26 12:27

6．巻機山〜金城山

3/26 12:27

7．高倉山、桂山、六日町方面

3/26 12:29

山頂から南側を覗き込むと、三国川ダムが見えました。
湖面は真っ白です。

3/26 12:47

山頂でお昼を食べながら雲が取れるのをしばし待ちます。
※ カリマー・リッジ30 に モンベル・スノーシューサック を取り付けるのに、100円ショップの極小カラビナを使っています。

3/26 13:27

山頂で1時間程ねばってそれぞれの山を撮りました。
八海山

3/26 13:28

八ッ峰

3/26 13:33

五龍岳に続く稜線。雪庇が大きい。
窪地は 三ノ池、四ノ池 のようです。

3/26 13:05

オカメノゾキのキレット

3/26 13:08

越後駒ヶ岳

3/26 13:08

三山をつなぐ稜線。

3/26 13:24

中ノ岳
最後まで山頂を見せてもらえませんでした。

3/26 13:16

大水上山〜丹後山
手前の尾根の 日向山 に雨量計測所が見えます。

3/26 13:11

越後沢山〜本谷山

3/26 13:14

下津川山、小沢岳 の鋭鋒ふたつ
手前に桑ノ木山〜ネコブ山

3/26 13:15

巻機山
こちらもちょっと残念。

3/26 13:36

まあまあ満足出来たので下山します。

3/26 13:37

下りは左側に金城山。

3/26 13:39

八海山
登りで見れなかった分、見てやりますよ。

3/26 13:39

千本檜小屋

3/26 13:43

広い斜面に私の往復のトレースしかありません。
気持ちイイです。

3/26 13:43

巻機山も良くなってきました。

3/26 13:59

急斜面の下り。
雪質はいいです。フカフカなのでスノーシューでも気持ち良く下っていきます。

3/26 14:05

八海山
この角度は堂々としてカッコいい。

3/26 14:10

空の青さが清々しい。
これは下山を早まったか・・・。

3/26 14:13

巻機山の割引岳
すっかり雲が取れました。

3/26 14:18

すでに遅し。もうかなり下ってきました。

3/26 14:22

急斜面が終わり、あとは尾根を下るだけ。

3/26 14:37

八海山も完全に仰ぎ見る角度。

3/26 14:50

尾根取り付きまできました。
尾根から下のトレースに下りるとき、足元が雪崩れてプチ滑落。
往路と別のところから下りようとしたのが敗因。

3/26 15:14

無事に駐車場所に到着。
天気の回復が遅れた分、雪が腐らずに約1時間半の快適な下山でした。

3/26 15:14

阿寺山の見納めです。
なんていい天気でしょう・・・。

3/26 16:05

おまけ
帰りの六日町から、雲ひとつない青空と今日見てきた稜線。
1．八海山、中ノ岳

3/26 16:05

2．中ノ岳、阿寺山、高倉山、桂山

3/26 16:06

3．桂山の尾根、桑ノ木山、ネコブ山、下津川山、小沢岳、三ッ石山

3/26 16:06

4．巻機山、金城山、坂戸山

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS XZ-10 オリンパス

感想

kikkorin

新潟県内のBCの方々を中心に登られている積雪期の阿寺山。越後三山の懐に近いこの山に今回初めて登りました。
あまりメジャーな山ではないので平日の入山者はほとんど居ないだろうということと、降雪後最初の晴天予報日ということからラッセルを想定し、装備は火器類とコッヘル、調理用水を省略して軽量化を図りました。
実際に他の入山者は無く、ほぼトレース無しの状況だったので、雪に降られたこと以外はおおよそ予想の範囲でした。おかげで時間は掛かりましたが、なんとか心折れずに登頂することができました。
山頂からのパノラマも雲が多いなりに満足できるもので(雲が演出する迫力のようなものが感じられました)、苦労が報われて良かったです。
久しぶりの全行程ラッセル(ほぼ)で、達成感いっぱいの山行でした。