宝満山 ※必痩!気合いのダイエット登山!人気の宝満山へ


- GPS
- 03:15
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 644m
- 下り
- 625m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
ある日の会社での1コマ。この日は所長以下出払っていて、自分と営業所の女性2人の3人になった。電話も来ない上、急ぎの仕事も特になかったので、社内報ファイルを3人でワイワイと見ていた。やはり予想通り、女性陣は昔のオレの写真が見たいと言う。「よっしゃエエで!昔のオレはメッチャ格好よかったんやぞ!」と威勢よく若き日の自分の写真を見せてみた。
「エッ!若いですね……。(当たり前やろ!若い時の写真や!)、それより痩せていて今と雰囲気違いますね。」とオレの顔をマジマジ見る。この写真と今のオレを比べたらアカンやろう!確かに写真の中にいるオレはスリムで格好良かった!(と思う。)そのオレも3月末で会社生活マル13年。現在はもう36歳のオッサンになりつつある。腹はぷっくり出て、元々の丸顔がさらに丸くなり、体重は入社時と比べて10kgは肥えてしまった。このままオッサンに成り下がるのか?いやいやもう一度若かった時の輝きを取り戻すのか?「そうだ!一度マジでダイエットにトライしてみよう!」オレの中の熱い気持ちがメラメラ燃えてきた。
その週の週末、ダイエット登山に挑戦することにした。ダイエットはその前日からジョギングをしていて既に計画はスタートしており、この登山が2日目ということになる。登る山は「宝満山」だ。宝満山は九州で有数の登山者数を誇る人気の山だが、自分はまだ行ったことがなく、前々から行きたいと思っていた山だ。山登りは今年に入って初めて、昨年の屋島以来の約4カ月ぶりとなる。
朝6時に自宅を出発、小倉東ICから九州自動車道に乗り、太宰府ICで高速を降りると、7時過ぎに宝満山麓の竈門神社駐車場に着いた。この時期の朝はまだ寒い。厚手のジャンパーを羽織って出発した。竈門神社への階段を登り、神社の境内に来ると、「宝満山登山口」という大きな標識があった。ここから本格的な山登りと思いきや、まずは車道を歩くようだ。車道を進むと、一旦山道に入り、また車道に合流した。そうこうしているうちに、出発して約30分「一の鳥居」に到着。一の鳥居は二合目ポイントになっていて、ここからは石段が続く。
朝のキリッとした空気の中、自然石の石段を登ると、何とも言えないくらい気分がいい。しかし、石段は長い。その長い石段を登っていくと、だんだん汗をかいてきた。三合目「休堂跡」に到着した。ここは水場のポイントとなっていてベンチもある。その昔修験者たちもこの休堂跡で喉の渇きと疲れを癒したという。いにしえの修験者達に思いを馳せ、自分も軽くここで休むことにした。
今日は快晴で天気も良く、森の中のひんやりとした空気を浴びていると、心が洗われるような気がする。石段はまだまだ続く……。四合目を越え、五合目に着いた。見ると「殺生禁断碑」とある。この宝満山は山全体が霊山であり、そこにいる虫や動物などを捕ったり殺したりすることを禁じているのだ。やはりその辺のどこにでもある山と違い、歴史深く神聖な空気に包まれている。六合目を越えると、いよいよ宝満山で最も有名な「百段ガンギ」に差し掛かった。ここはさらに傾斜がきつく、なるほどなかなか厳しい。しかし、この百段ガンギ、何とも言えない良い雰囲気を醸し出している。一歩一歩石段を踏みしめながら登り終えると、右手にベンチがあったので小休憩とした。
石段をさらに登ると、中宮跡と呼ばれるちょっと開けた場所に出た。ここまで来れば山頂までもう一ふんばりだ。事実他のことを考えている間に山頂に着いてしまった。「おー、やっと着いたか」。久しぶりの登山で、終盤少し足が重くなったが、山頂に来れば感慨ひとしおだ。見ると評判通りの絶景がそこにあった!今日は特に天気が快晴で、福岡空港から天神の市街地、さらにその奥の志賀島などがよく見える。目を転ずれば筑紫平野から脊振山系の山々と360度の大展望が疲れた体を忘れさせてくれた。
まずは山頂にあるは竈門神社上宮にお参りすることにした。その後軽食を食べ休憩していると、体が冷えて寒くなってきた。それもそのはず、山頂の気温は2度。汗に濡れた服が冷えて体温を奪い始めてきた。そろそろ下山するか。もと来た道をそのまま下るのも芸がないので、もう一つの羅漢道を通って下山することにした。山頂の向こう側は鎖場になっており、それを下って羅漢道に入っていく。軽い身のこなしで鎖場を下ると、山頂を巻くように歩いていく。と、ここまでは良かったが、「ん?。あれれ?また山頂に戻って来てしまったやないか!」結局山頂をぐるりと大きく一周しただけで終わってしまった。仕方がない!芸はないが、もと来た道を下っていこう。
下山後は近くの二日市温泉で山行の疲れを癒しに行く。二日市温泉は1300年の歴史を誇る九州最古の温泉で、「博多湯」と「御前湯」という2つの日帰り共同浴場が有る。まず「博多湯」にお邪魔した。泉質は無色透明の単純温泉ながら、源泉かけ流しでほのかに硫黄臭がするなかなかの泉質だ。足を伸ばして体を湯船に沈めると思わず「うぉー」と声が漏れた。やはり山歩きの後の温泉は格別だ。博多湯に入浴後、その向いの「御前湯」にお邪魔する。黒田藩御用達の由緒ある温泉だが、入ると塩素臭がきつく、ちょこんと浸かってすぐに上がった。もうここに入ることはないだろう。今度は篠栗の若杉山から宝満山までの大縦走にチャレンジしよう。心にそう決めて帰路についた。
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