山行記録: 旭岳

山の記録を見ていて少し疲れてきたので、一か月前の記録を書こうと思う。
この日は友達と山らしい山に行く最初の機会であった。
どこに行くかを前日に決め、その場の状況で行程を変更するなど、普段とは違った内容になった、制約がないことに自由を感じるとともに、なぜその制約が必要なのかと考えるきっかけになった。
ロープウェイ代が高すぎてケチった結果、20km以上一日に歩いていたそうだが、たくさん行動した日にだけ得られる達成感とともに温泉に入れたのだから、いい一日だったと思う。
この日は紅葉のハイシーズン（おそらく、そう。ハイマツの緑以外は赤か黄色だったはず）で、大雪の斜面と広大な平地によって繰り広げられる自然に癒されていた。黒岳石室ではパタパタと風にはためく旗と陽気な音楽に迎えられ、ここはテレビでみたヒマラヤの少数民族の集落だったかと一瞬思ってしまう。石室のトイレではバイオマスによって処理をしていたそうだが、強風によってプロペラが取れてしまったらしい。簡易トイレが吉なのか。その後、黒岳石室をすぎたあたりから早く帰りたいと思い始め、その後はいかに早く帰るかを考え、景色に感動できなくなっており、虚無っぽくなっていた。集中力大事。
周りはお年寄りが多く、若い人はあまりいなかった。日常的に運動を行っている人であれば行動量としてはさして多いものではないと思う。夏道はよく整備されており、特筆すべき点などはないが、遮蔽物がないので風には要注意。
姿見駅から下の下りで、ピアスをつけたかわいいインバウンドの人に会った。山でもおしゃれを忘れない姿勢とその可愛さに二人とも感動して下ったのだった。