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大雪山(たいせつざん) / 旭岳

最終更新:Yasuharu

神々が遊ぶほど美しい「北海道の屋根」


大雪山は北海道中央部に位置する山塊です。日本百名山に選定されており、2000m級の山々が連なることから「北海道の屋根」とも称されています。その面積は約23万haと広大で、神奈川県の面積とほぼ同じです。

"夫婦池より旭岳を望む"
"夫婦池より旭岳を望む"

山域は大類され、「表大雪」「北大雪」「東大雪」「十勝岳連峰」の4つに分けられます。主峰は表大雪にある旭岳で、標高は2291mです。大雪山は狭義では、表大雪エリア、または旭岳を指すことがあります。

"黒岳より黒岳石室と雲ノ平を望む"
"黒岳より黒岳石室と雲ノ平を望む"

かつての山名は「ヌタプカウシュペ」でアイヌ語で"川の湾曲部の上にいるもの"を意味します。花々が咲き乱れる山岳風景と、そのスケールの大きさからアイヌの人々にとっては畏敬の対象でした。別世界のような光景は"神々の遊ぶ庭"を指す「カムイミンタラ」と呼ばれることもありました。

荒涼とした火山の一面も

"御鉢平"
"御鉢平"

大雪山は火山群です。旭岳と十勝岳は気象庁の常時観測火山に指定(※旭岳は「大雪山」として指定)されており、山麓には温泉が多く湧出しています。
旭岳の北東にある「御鉢平」は直径約2kmのカルデラで、約3万年前の大爆発によって生成されました。その底部は「有毒温泉」と言い、名の通り毒性のある硫化水素ガスが噴出しています。

"姿見の池より:地獄谷の噴煙"
"姿見の池より:地獄谷の噴煙"

旭岳は、大雪山系のなかでは最も若い山とされています。西斜面にある「地獄谷」は約2〜3千年前の水蒸気爆発でできた爆裂火口で、山体が大きく抉られています。現在もいくつかの噴気孔からゴーゴーと勢いよく火山性ガスを噴き出し、険しい様相を呈しています。その近くにある「姿見の池」や「夫婦池」などは、火口跡に水が溜まって生まれた湖沼です。青く水をたたえた池と、荒々しい旭岳のコントラストは、見どころのひとつです。

北海道最高地点からの雄大な見晴らし

"旭岳山頂"
"旭岳山頂"

主峰である旭岳は北海道最高峰であり、山頂からは遮る物がない大パノラマが楽しめます。

"旭岳山頂:トムラウシ山を望む"
"旭岳山頂:トムラウシ山を望む"

御鉢平を囲む外輪山や、トムラウシ山、十勝岳へと続く大雪山系の山を望むことができます。遠くは天塩岳や暑寒別岳(しょかんべつだけ)羅臼岳、羊蹄山など、道内の名峰も見えます。

限りなく広がるお花畑

"チングルマの大群落"
"チングルマの大群落"

大雪山は緯度が高いため気候が厳しく、本州の3000m級の山々と同じ程度とされています。山腹はエゾマツやトドマツなどの針葉樹林が茂り、標高1000〜1500mで森林限界を超えます。上部は夏季も雪渓が多く、短い夏を謳歌するように高山植物が咲き競います。チングルマや、大雪山固有のホソバウルップソウなどの群落がどこまでも続き、神秘的な光景が展開されます。

"ナキウサギ"
"ナキウサギ"

また、ナキウサギやエゾシマリス、キタキツネ、ヒグマなどが生息しています。ナキウサギは「氷河期の生き残り」として約1万年以上前から棲み付いており、耳が丸くハムスターのような姿をしています。

旭岳への最短ルート

"モデルコース(旭岳往復)"
"モデルコース(旭岳往復)"

4時間13分/5.6km
姿見駅(21分)→旭岳石室(140分)→旭岳(77分)→旭岳石室(15分)→姿見駅

"大雪山旭岳ロープウェイ:姿見駅"
"大雪山旭岳ロープウェイ:姿見駅"

旭岳までの最短コースは、アプローチに「大雪山旭岳ロープウェイ」を利用します。(登山口:大雪山旭岳ロープウェイ姿見駅)ロープウェイ終着の「姿見駅」は、すでに森林限界を超えています。

"旭岳石室"
"旭岳石室"

遊歩道を進むとすぐに、姿見の池です。近くに建つ「旭岳石室」は、緊急時のみ使用することができます。

"登山道"
"登山道"

姿見の池より先は、火山礫の道をひたすら登ります。傾斜がきついザレ場のため、足を滑らせないように注意します。

"金庫岩"
"金庫岩"

四角い巨岩の「ニセ金庫岩」「金庫岩」が見えると、山頂は間もなくです。

御鉢平まで足を延ばす周回コース

"モデルコース(旭岳〜御鉢平〜中岳温泉)"
"モデルコース(旭岳〜御鉢平〜中岳温泉)"

6時間20分/11.6km
姿見駅(21分)→旭岳石室(140分)→旭岳(63分)→間宮岳分岐(21分)→中岳分岐(29分)→中岳温泉(33分)→裾合平(62分)→夫婦池(11分)→姿見駅

"パンダの雪渓"
"パンダの雪渓"

旭岳の登頂後に、御鉢平と中岳温泉をたどる行程もおすすめです。
旭岳山頂から御鉢平へは、なだらかな道を進みます。横目に見る熊ヶ岳の斜面に現れる「パンダの雪渓」は、楕円形に雪解けした2箇所の山肌が、パンダの両目に見えるとして親しまれています。

"宗谷岬:間宮林蔵像"
"宗谷岬:間宮林蔵像"

御鉢平を取り囲む「間宮岳」「荒井岳」「松田岳」の山名は、人名に由来しています。間宮林蔵(まみやりんぞう:1780-1844年)は、江戸時代後期に北海道を測量し、地図の基盤となる「蝦夷図」を作った役人であり探検家です。また、荒井岳と松田岳は、この地の開拓と開発に尽力した荒井初一と松田市太郎の功績を称えて命名されました。

"中岳温泉"
"中岳温泉"

御鉢平を満喫したら、間宮岳と中岳のコルより姿見駅へ戻ります。途中の「中岳温泉」は野性味のある秘湯です。湯舟は据え付けのスコップで地面を掘って作る様式で、足湯に浸かる登山者で賑わいます。

大雪山銀座をゆく

"モデルコース(旭岳〜黒岳)"
"モデルコース(旭岳〜黒岳)"

7時間4分/12.2km
姿見駅(21分)→旭岳石室(140分)→旭岳(63分)→間宮岳分岐(40分)→中岳(18分)→北鎮岳分岐(20分)→御鉢平展望台(39分)→黒岳石室(5分)→黒岳(58分)→七合目登山事務所

"黒岳山頂"
"黒岳山頂"

旭岳から黒岳への縦走は、「大雪山銀座コース」とされる人気の行程です。
御鉢平のふちを半周し、お花畑の「雲ノ平」を経て黒岳へと向かいます。

"層雲峡温泉街"
"層雲峡温泉街"

また、旭岳の麓には「旭岳温泉」、黒岳の麓には「層雲峡温泉」があり、登山の前後に温泉を堪能することができます。
登山口 大雪山旭岳ロープウェイ姿見駅
大雪山旭岳ロープウェイ山麓駅
黒岳リフト七合目乗り場
基本情報
標高 2290.89m
場所 北緯43度39分48秒, 東経142度51分15秒
カシミール3D
北海道・大雪山系の最高峰
縦走(旭岳〜黒岳)
山頂
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

旭岳(あさひだけ)は、北海道上川郡東川町にある火山である。大雪山連峰の主峰で標高2,291m。北海道最高峰。
標高は従来2,290mとされていたが、2008年(平成20年)、国土地理院により2,291mに改定された。山頂には、一等三角点『瓊多窟』(重点整備点)がある。また、気象庁により大雪山として活火山に指定されている。

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