由布岳 ※秀峰由布岳へ坐骨神経痛をおしての強行登山。
- GPS
- 04:10
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 816m
- 下り
- 815m
コースタイム
→ 由布岳登山口11:10(ゴール)
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年06月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
ある時、事務所内で最近山登りを始めたみたいな話をしたところ、先輩が「由布岳には登った?」と話を振ってきた。「まだです。」と答えたのだが、なぜか自分の頭の中ではある種面白くない気持ちが走った。恐らく先輩の中では九州の山で一番メジャーな山であったと思われ、それを単に質問しただけだというのは明白であるが、その言葉で次は由布岳に登らなければいけない一種の使命感なるものが湧いて来たのだ。
由布岳は日本二百名山にも数えられる九州の名峰であり、湯布院温泉のシンボルでもあることから知名度はこの上ない。しかもミヤマキリシマがちょうど満開の頃との情報もあり、登山意欲が満々に湧き立ってきた。しかし、調査する内に、小さな子供には手強いかなという気持ちになってきた。というのも、由布岳には西峰と東峰の2つの峰があり、西峰の方は鎖場があり難易度が高いとのことであった。前回の星生山の件もあり、ナリを危険な場所へは連れて行けない。よし今回は単独行で行こう。タイミングよく決行日前日にカリマーのザックが届いた。格好いい。実に格好いい。やはりカリマーは持っている人もあまりいないので、選ばれし者が背負えるザックという感じがする。ただ、ザックは格好いいのだが、ズボンが仲本工事がはくようなトレパンだったのはダサかった。次ぎはちゃんとしたズボンを買おう。
ところで、春先から不眠症にずいぶん悩まされた。本当に苦しい日が続いたが、ようやく快方に向かいかけたところに、坐骨神経痛を患ってしまった。腰から太ももの裏側を経て右足になんとも言えない鈍痛が走り、右の甲はシビレが止まらない。今回はその坐骨神経痛をオシての山登りとなる。
話がずいぶんソレてしまったので元に戻す。決行日当日は朝5時ごろ出発し由布岳登山口に7時に着いた。体操もソコソコに、歩き始める。今回は単独行なので自分のペースで歩ける。しばらく行くと、5〜6人の集団に追いついたが、軽く抜かしていく。「このザックが目に入らぬか!お前らとは役者が違うんじゃ。」と言っているようだ。ただ、ズボンはあまり見ないでくれ。(笑)森の中をしばらく歩いていくうちに、だんだんと植生が変わり低木地帯となっていき、ミヤマキリシマもあちこちに咲いている。ココからジグザクに登っていくが、物凄いペースで登ったせいで少し疲れてきたようだ。ペースを少し落としつつもジグザグ道を登っていく。ジグザグを何往復しただろうか、だんだんと道は大きな岩間を縫うようになってきた。この辺りから坐骨神経痛がキツくなってきた。我慢して登っていくうちに、ようやくマタエに着いた。
ココで少し休憩しながら考える。安全で無難な東峰とするか、三角点のあるスリル満点の西峰とするか、どっちにする?心の中で自問自答して答えを出した。答えは「どっちも登るだ!」まずは、難しい方の西峰からいく。いきなり鎖場の登場だ。しかしこれは序の口だった。この鎖場を越えると大きな岩壁が見えてきた。その岩壁には鎖が何本もひかれており、マジに注意して登らないとヤバイ。岩壁の下まで着いたら、すぐ上を50代くらいの年配の男性が登っており、ちょうど岩壁を登り始めてすぐのようだ。ビビっているのか、なかなか前に進んでいない。するとプレッシャーを感じたのか下りてきてしまった。「ごめん。お兄ちゃん先行ってくれ。」ちょうど良かった。登るまで待っていたら日が暮れそうだ。しかもどう見てもオレの方が運動神経がいい、間違いなくオレが先に行った方がいいだろう。よっしゃー、気合一発岩壁を攀じ登り始めた。あれ、あれあれ、天性の運動神経からか全く問題ない。岩峰をするーっと越えていくと西峰山頂に着いた。
登り始めは曇っていたが、山頂に着いた頃にはちょうど晴れとなり、湯布院市街地が一望である。遠くは九重連山もハッキリ分かる。しかしオレは本当に晴れ男だ。これは日ごろの行いがいいからに間違いない(笑)。反対側はミヤマキリシマが一面に咲いており、こちらも素晴らしい。この景色を見た途端坐骨神経痛のことなどキレイに忘れていた。「やっぱり三角点がある西峰に来てよかったなぁ。」と、この時自分の判断の素晴らしさを褒めた。東峰だけであれば、本当の山頂に登った気がしないではないか。しばし絶景を堪能したあと満足感いっぱいでマタエに戻ってきた。今度は東峰を制覇だ。やっぱりこっちは本当に余裕だ。「これやったらナリでものぼれるなぁ」なんて思いながら東峰に着いた。景色は西峰とさほど変わらないが、西峰・東峰のどちらとも登りきった達成感は格別だ。大満足で下山した。下山していくうちに天気が悪くなっていき雲がかかって来た。やっぱりオレは晴れ男だ。わっはははは。(大笑)恒例の温泉は九州の名湯と誉れ高い塚原温泉に立ち寄った。
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