帆柱山系縦走(皿倉山・権現山・帆柱山・花尾山) ※年初め一発目はダイエット登山。2キロは痩せたい。


- GPS
- 04:30
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 718m
- 下り
- 835m
コースタイム
天候 | くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年01月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
平成19年がスタートした。正月はおせち、もち、寿司、お菓子、酒と食いまくり飲みまくりのやりたい放題、そしてテレビを見ながらのゴロゴロ生活。おまけに12月は忘年会等の宴会続きで体がブクブク太り始めていたこともあり、体重は史上初の73.5kgと12月と正月の三日間で4kgも太ってしまった。自業自得とはいえ、この体はあまりにも情けない。20代前半の締まった体はもうムリなのか?いや、俺ならできる。やってみせる。というわけで、まずはヤフービューティーで90日間のダイエットダイアリーを利用し、日々の体重管理をしながら運動で体を絞ることにした。
運動といってまず思いつくのが、ランニングである。本当は走るのはあまり得意ではないが、生ぬるい運動では効果もないわけで、意を決して走ることにした。1月5日の三連休初日、どこを走るか悩んだ挙句決めたのが新北九州空港線であった。空港線入口のポプラに車を停め、外に出た途端「さ、寒い。寒すぎる。おまけに風も強い。」やっぱり走るのは今度にしようか、しかし、ここで止めたら後悔するのは明白、「うおりゃー!!!」気勢一発走り出した。走り出して気づいた「あれ、結構走れる。体も軽い。」箱根駅伝の影響もあり、体もノッテきた。これならマラソン大会も出れるな。分かった、少し痩せたんだ(笑笑笑)。
しかーし、それは大きな大きな誤解だったのだ。スイスイ進みスタートから3キロのところで空港大橋のたもとに到着。そこから元来た道を引き返すことにした。振り返った瞬間、「なんじゃこりゃあ!!」物凄い風がオレを襲った。そう、さっきスイスイ来れたのも、ただの追い風であったためで、その風は日本列島を襲ったあの爆弾低気圧の暴風であったのだ。しかもモモの筋肉は既に張っており、普通でも走れない中、この逆風では絶対ムリ。仕方なくトボトボ歩いて戻ることにしたが、北風が容赦なく吹きつけ体は冷え切ってしまい、二の腕付近は壊死する寸前だった。そもそも遮るものがない吹きっさらしの空港線を選んだのが間違いであった。泣きながらようやく車に着いたが、唇は真っ青になっていた。これはかえって体に悪い。とりあえずランニングは打ち切り、やはり山登りに活路を見出すことにした。
その翌週の1月13日、帆柱三系4山に、登り初めを兼ねての減量登山に挑戦した。持っていくのは家から持参したホット紅茶のみ。この登山でできれば2kgは絞りたい。JR八幡駅に着き、皿倉山を見上げる。ここから見ると意外にでかく、しかも横を走る帆柱ケーブルは凄まじい傾斜だ。八幡駅を出発し車道を上ること20分、ケーブル山麓駅に着いた。ここから本格的に登山がスタートする。
皿倉山は頂上からの夜景が新日本三大夜景に選ばれ、眼下に八幡から小倉、門司、そして下関の街並み、洞海湾を中心とした工場群等が一望で100億ドルの夜景と言われる絶景である。さて、その皿倉への登山であるが、山道はあることにはあるが、県立ふれあいの森までは山道と車道を交互に歩いていく。ふれあいの森を越えてしばらく行くと、「見返り坂」と呼ばれる所に来た。かなり傾斜がきついらしく、横には迂回路がある。見返り坂の直登かそれとも迂回路か、どちらにするか?そう言えば今日は減量登山であった。よし、決めた。「迷わず行こう!行けば分かるさ。」と、選んだのは見返り坂の直登だ。「ひょえーーー。きっつうぅ。」一気にモモがパンパンになり、心臓もバクバクだぁ。」しかし、この瞬間体重が減っていることを考えれば、やる気も出る。何回か息を切らして立ち止まったが、なんとか見返り坂を乗り越えた。この山一番の難所をクリアし、皿倉平を通過、すぐ上のビジターセンターで夏代特製のホット紅茶を飲み一服した。
休憩後、かる〜く、登りきり皿倉山山頂に着いた。山頂からの景色はさすがに素晴らしいが、風が強く、かなり寒い。写真を数枚撮ってさっさと下りてきた。皿倉の登りで体力をかなり消費、しっかり腹も減ってきた。あと三つ行けるだろうか?とりあえず、いける所まで行ってみよう。皿倉平まで下り、隣の山、権現山へ向かう。権現も皿倉と同じく頂上にはテレビアンテナが建てられており、頂上には車道を歩いていく。しかし、皿倉山以外は見向きもされないのか、歩いている人はぐっと少なくなった。権現山に着いたが、やっぱり皿倉からの景色には勝てない。ここは1回来れば十分だ。
権現から帆柱山へ向かう。人はさらに少なく、すれ違う人もほとんどいない。帆柱へ向かう途中、遠くでガサガサという妙な音がする。「なんの音やろ?」と周りを見てみても何もない。変だと思いながらも先へ進み、帆柱山頂に着いた。木々の合い間から眼下の景色が一望である。しかし、人気がないのか誰もいない。写真を撮って、少し休憩とした。既に空腹はピークに達しており、体もきつくなってきた。しかし残る山はあと一つ、気力で最後の花尾山に向かう。帆柱山頂から少し下ったところで、またガサガサと音がする。今度はかなり近い!「いやぁ、ホンマに何の音やろう?」と思った瞬間、「うわぁ、おったぁーーー!!!野犬や。それも白いのと黒いのの2匹!!それもかなりデカい。やばい!!目が合った。牙を向いて、こっちに吠えかかってきやがった。本当に向かってきたぞ。や、やばい。オレはこんな山の中で野犬に噛み殺されて死んでいくのか。そんなんは絶対嫌や。いややああ!戦うしかないんやぁーー。「来いや!コラーーー!!!!オッチョーーーーイ!!!!」と、気持ちでは思っても体が固まったまま動かない。と、そこへ飼い主が「待て!!ストップ!!!」の声。「なんや、野犬やなく飼い犬か。」ホッとした安堵感と危険な犬を放していた怒りが同時に来た。「こらぁぁぁぁーーー。なにさらしとんじゃい。ワーーレーー!!!(怒)おっさん、お前どこで犬放しとんねん。」さすがに、おっさんもこっちのケンマクにビビったようで、しきりに謝って来た。こっちも久しぶりにブチ切れ、怒りのやり場にも困ったが、もう昔のオレではない。謝ったからには許してやろう。最後にデッカイ声で「ボケェーーー!!!!」と一発吼えて花尾山へ向かった。
花尾山はその昔麻生氏のお城があった所で、山全体が城跡になっている。標高も花尾の方が低いので、帆柱からだと下りが中心で行程自体は全く楽そのものであるが、空腹によるエネルギー不足、さっきの野犬襲撃事件での精神的疲労など、そろそろ限界に来ている。下りが終わり、山頂に向けての登りが始まった。最後の気合で登り切った。当然洞海湾などが眼下に一望だが、標高が低い分街並みが近くて大きく見え、皿倉とは違った良さが出ている。しかし、今回は空腹の山行というとで、予想よりきつかった。きっと体重も3キロぐらいは減っていることだろう。90日ダイエットはまだまだ続く。
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