「熊野古道トレイルランニングレース2」コース下見2
- GPS
- 03:24
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 315m
- 下り
- 321m
コースタイム
- 山行
- 2:43
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 3:24
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
「熊野古道トレイルランニングレース2023」ロング部門のコース下見、2日目。
参加者用駐車場であり、第2エイドでもあるグランド真横の入鹿温泉ホテル瀞流荘に3泊しているので、今日は宿を出てそのまま横のグランドに回る。
コース地図によると、この後すぐにいま出てきた瀞流荘の正面駐車場のあたりをコースが横切っているのだが、前日の下見がこのグランドの場所までだったので、一応コースに忠実に歩いてみることにする。
とても広いグランドの端を突っ切ると、裏山に入っていく道があった。踏み入れた瞬間に目の前に迫る斜面をジグザグ状に元は手すりであったろう杭が点々と並んでいる。
エイドで休憩して飲んだり食ったりした直後にコレなのか!?とガクガクブルブルしながら急斜面を登る。とは言え、走るのは私ではなく巨神兵なので「ああ、大変だね〜」で済むのだが。
登り切ってみると、すぐ足元に見える宿の屋根が思ったよりも小さく、けっこうな高さまで登ってきていた。どうやら見晴らしポイントらしく、たしかにとてもいい眺めだった。
だったが。
わ〜朝からいい眺めだね〜と写真を撮ったと思ったら、コースはそのまま今登ってきた同じ分だけ下りていく。出てきたところは、例の宿の正面駐車場だった。すごいな、直線距離だと数十メートルだけの移動に、今いったいどんだけ高低差をかけたっけ?
どうやらこのコースはあの絶景ポイントからの眺めを参加者に楽しんでもらう「だけ」のためにここに引かれたとしか思えない。できる限り眺めの良いコースにしてあげようという気持ちはひしひしと伝わりありがたいのだが、当日既に30km走ってきている参加者たちが同じ感謝いっぱいの気分になるかどうかはわからない。。。
今は一時休止中というトロッコ電車の駅(坑道トンネルの補修が必要らしい)を過ぎ、コースは渓流沿いに山の中の道を進んでいった。ボルダリングのポイントへの道らしく、2箇所ほどしっかりとした丸木の橋がかかっていた。
緩やかに登り続けて行くと、山の中腹沿うように走っている細い車道に出た。少しだけ車道を東に歩いた後、また違う谷筋沿いの山道を下りていった。ここへの入り口は車道からぱっとすぐにはわかりづらく、ここだと自信をもって下りられたのはやはりGPS様々のおかげだ。
山から出ると、道の駅から向こうの斜面の見えていたかつての鉱山選鉱所跡地の前だった。今は外枠だけになってしまっている選鉱所跡地を通り過ぎると、ゴール地点である道の駅はすぐそこにある。
ただし、ロング部門のコースはそこで無情にも真っすぐ進み、対岸側の道を走って道の駅を通り過ぎていくのだった。すぐそこ手が届く場所にラクになれる場所をチラつかせてくるという、このレースコースはなかなか何度も心を折ってくる仕様のようだ。
この2日目はロング部門核心の後半部分21kmをすべて下見する予定だったのだが、実は宿を出発当初から、巨神兵は膝の違和感が気になっていた。そして先程最初の谷筋上りから車道に出る辺りで「今日は大事をとって道の駅付近まででやめる」と決定した。私達は次の日からまだ4日間熊野古道を歩く計画で、今日無理してそちらの方が歩けなくなっては元も子もないと言う。
トレランレースまでまだ1ヶ月あり、元々1週間ほど早めに熊野にまた戻ってきて今回歩き逃した大辺路の数カ所を歩く予定だった。熊野に来る日をもう2日ほど早めることとした。
今回下見できなかった後半部分には、ロング部門コース最恐箇所らしき「ほぼ垂直斜面上り」と「ロープで下る急下降斜面」とやらがあるという。特にロープ云々は規格外サイズの巨神兵にとって確認せずにぶっつけ本番で飛び込むわけにはいかない。
道の駅の対岸の道をずっと進んで、再び橋を渡ったところで本来はスタート直後と同じ道を進むべく左手に行くところで下見終了。右に折り返して道の駅へ戻った。
ちょうど食堂が開く時間だったので、早めのランチ。この板屋地区は道の駅の名前にも付けられているように、とにかく板屋九郎兵衛推しだ。
昨日宿から道の駅に向かってくる途中に、「板屋九郎兵衛の墓、こちら」という標識があり、いやだから九郎兵衛って誰よ?という感じだったのだが、道の駅の外壁にとてもざっくりとした九郎兵衛と妻お菊の物語があった。
巨神兵に書かれていたとおりに、「え〜っと、その昔この地にいたとてもリーダーシップのある親分が、美女の妻をちょっとした誤解で殺してしまって、それを悔いて坊さんになって、最終的には生きたまま墓穴に自分で入って死んだ」と言うと、「なんで日本ってその手のわけのわからないけど定番の「誤って妻を殺した」ストーリばっかりなの?」と首を振っていた。
純ジャパの私だってちょっと訳がわからないストーリーだったが、道の駅の売店には九郎兵衛とお菊の話しがもう少し詳しく、しかも漫画で掲示してあり、ようやく仔細がわかった。
いや、これ、お菊ただただ不憫。
実は先程道の駅の裏手の対岸の道のコース沿いに本物のお菊の墓への入り口があった。少し山の中を登っていくようなので行かなかったが、なぜ九郎兵衛の墓とこんなにも離れているのだろう。ちなみにお菊さんの墓は勝負事の願掛け名所だそうだ。
宿への帰り道に九郎兵衛の墓に行ってみることにした。山の中を少しだけ上に登ったところで、つまりこの少し登った部分に竪穴を掘ってそこに即身成仏したのだなぁと要らない想像をする。ちなみに、九郎兵衛の墓で頼むと願い事が叶うそうだ。あ、何か頼むのを忘れた。(「本当に困った時は頼めよ」ということなので、本当に困ってるわけでもない私達なら多分頼んでも無視される可能性大)
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