記録ID: 6227910
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ハイキング
関東
奥久慈ハイキング 西金から下野宮(県北[ひたちのくに]ロングトレイル)
2023年11月26日(日) [日帰り]


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 12:33
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,108m
- 下り
- 2,060m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 10:52
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 12:34
距離 22.8km
登り 2,121m
下り 2,060m
15:22
下野宮駅
天候 | 曇りのち霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
水郡線の下野宮駅からの便は、10時から15字までは汽車が無く、その後も2時間に1本と極端に少ないので、あらかじめダイヤを調べて置くと同時に、行程が間に合うかどうかを良く確かめて計画し、行動します。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
難度は高くありませんが両脇が切れ落ちている箇所を無意識に歩いていたりするので危険度は高めです。 男体山の一般コースは日の出前だと紛れが結構あります。特に序盤に出てくる墓地へと続く枝道はできれば闇夜には通りたくないところです。他にも転倒しやすいガレ地などもあるので慎重に進みます。 頂上稜線は左側が断崖です。登山道自体は(登山道としては)歩きやすい道ですが景色に夢中になったり、あるいは他の登山者とすれ違うときに接触して転落・行方不明にならないように気をつけます。 男体山から月居山は序盤の木の根の出張った急な下りが足を引っ掛けたり、木の根に乗ったときに滑って負傷しやすいので足の置き方に気をつけつつ下降します。ここも枝道が結構出ています。迷いそうな箇所には標識があるので、標識を見落として目的(月居山方面)からそれてしまわないように気をつけます。 月居山縦走路は道の崩落が進んでいます。特に今年の積雪のあと大きな崩落が3-4箇所ありました。そうした箇所は登山道というよりは急斜面を横切ることになるので滑落しないように気をつけます。 月居山から生瀬富士を目指す場合、月居観音堂を経由して山王山の山頂を踏んだあと、袋田の滝、生瀬滝方面へは下山せずに、分岐点を国道461方面と表示された方向へ下ります。冬季は霜柱が融けてぬかるんでいたりするので滑らないように気をつけます。下りきったところにバンガロー(予約すれば借りられます)があり、その裏が有名な渡渉点です。 渡渉点は大概靴脱ぎ不要ですが、ルートを誤ると進退窮まるので乾いたところ、浅いところを見極めながら進みます。最後(生瀬富士側から来たときには最初)に深いところを通過するのですが、ここにはいかだの橋が置いてあるので大丈夫です。 ただ天候が悪いときなどはこの橋が流されていたり、あるいは流されないよう岸に引き上げてあったりすることがあります。この場合は靴脱ぎ必至です。1箇所なのではだしでもいけると思いますが、はだしを嫌う場合は渡渉用のサンダルを持参することをお勧めします。 渡渉点通過後、立神山へ向けて急登します。登りきったところで、絶壁から袋田の滝を眺めることができる有名な眺望点「滝のぞき」があります。ちなみにどんな絶壁かは山王山の眺望点から眺めることができます。あんな断崖の縁を歩くのか(逆コースなら歩いてきたのか)とわくわくすることができます。滝のぞきは柵など無いので夢中になって、あるいは他人との接触で、墜落しないように気をつけます。 立神山山頂から生瀬富士への道は、来た道を戻るように進みます。やや判りづらいので、地図とGPSで確認しながら進むと安心です。以前はいかにも生瀬富士方面という感じで北東尾根方面の踏み跡が誘っていたのですが、そちらはロープでとおせんぼうしてあるので今は迷わないと思います。 生瀬富士南峰山頂からいわゆる茨城のジャンダルムのある北峰方面へ向かうには、南峰山頂にある岩の裏側に回って、踏み跡をたどります。すぐに壁にぶつかりますが、巻いて進むこともできます。巻き道には補助ロープがあるのですが、張りが緩いので体を預けると急斜面に放り出されることがあるので気をつけます。壁を巻くと歩きやすい岩稜になって北峰へ通じます。 生瀬富士南峰へ回って、袋田方面へはやや登はん要素のある岩場をクライムダウンします。補助ロープがあり、ホールドも豊富ですので落ち着いて下ります。 最近(昔から?)このルートを使わずに、土付きの急斜面を直登していきなり北峰方面を目指す登山者が多いようですが、そちらは補助ロープは無く、ホールドは余り多くなくて危険ですので敢えて行くのでなければ使わないようにします。ただ利用者が急増しているので近い将来自然発生的にルートができるかもしれません。 生瀬富士から下山して袋田方面へ進む場合、大子アルプス方面へ進む鞍部(コル)へは進まず、少し手前から始まる補助ロープ付きの斜面を下ります。実はコルからもいかにも下山路という踏み跡がしばらく続きますが、少なくとも現在こちらは使えません。 コルからは今回の縦走クライマックスとなる大子アルプス21峰(実際には無名ピークがいくつもあるので21よりずっと多くのピークを踏みます)が迎えてくれます。土付きの急斜面をただただ直登ー直下降するサディスティックなルートです。幸い県北ロングトレイル(現在の呼称は常陸国(ひたちのくに)ロングトレイル)の一部分として2021年に整備されてから利用者が増え、整備前からは別物のように歩きやすくなりました。 とはいっても急斜面に変わりは無いので足を滑らせて滑落しないように用心しつつ歩を進めます。特に晩秋から初冬にかけては道が枯葉に深く覆われるため晴天でも雨天でも一段と滑りやすくなります。 大子アルプスも縦走路の他の部分同様、枝道が張っていたり、正解のルートが直感と異なっていたりする部分が何箇所かあります。今はそういう紛れには正しい道へ導くテープが気に巻いてあるので見落とさないようにします。 |
写真
西金で車を降りたときには星が見えた。雲は厚めだが雲海パターンではないかと期待してスタートした。写真は林道に入ってすぐの部分で118号方面を振り返って。左上の明るいスポットが沈む月。奥久慈岩稜方面の稜線が深いグレーのシルエットを見せてくれて、昔の時代劇か何かで見た旅のシーンなどを思い出した。
奥久慈男体山から眺める夜景。恒例により登りは一般コースで気温は大円地越で4時半で1度。山頂で5時で1度。雪さえ降ることのあるこの時期としては余り寒くない。久しぶりの夜間ハイクでペースはゆっくり目だ。
男体山山頂からもしばらくは夜間ハイクだった。このエリアの夜間ハイクは初めての経験だった。気の根が網の目になったような箇所を慎重に下るものだからペースはゆっくり目。白木山分岐でようやくヘッドランプを消灯した。ペースが遅い分疲労度は少なめだった。
大子アルプスでは紅葉は終わっていると思っていたが、最初の急登からいきなり紅葉の歓迎を受けた。写真は地味だが、赤に黄色に常緑樹の緑にと複雑な錦模様。晴れていれば良い写真が取れたのだが。
今までのきついルートがうそのようなやさしいハイキングコースを下りると、縦走は終了する。庚申塚に無事を感謝して手を合わせると、登山口の通行者のカウント数は「やっと」(810)人目。
装備
備考 | 途中補給ができないので、水と食料は十分に持ちます。 ヘッドランプ、毛糸のミトン(体が温まるまでは必須)、ゴム引き軍手(商品名「タフレッド」)、スマホGPS、タオル、雨具、水2L(1L飲みました)、ペットボトルコーヒー1L(砂糖入り、ドーピング用、ほとんど飲みました)、行動食(菓子パン、おにぎり、リンゴ(形式美))、ウールキャップ、目出し帽(寒いときには大変助かります)、着替え(汽車の時刻がぎりぎりで着替えられませんでしたが、あまり汗で濡れなかったので汗冷えしませんでした) |
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感想
大子アルプスの紅葉がこれほどすばらしかったとは。
ノギクの花を残しながらの草紅葉がなぜか印象に残った。
久しぶりの奥久慈ロングハイキングができたことを感謝したい。
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