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Yamareco

記録ID: 6254286
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
アジア

壮絶な熱帯雨林登山…奇岩ピナクルズへ(ボルネオ島)

2023年12月04日(月) 〜 2023年12月06日(水)
 - 拍手
yuko_maru その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:46
距離
24.5km
登り
1,091m
下り
1,432m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:52
休憩
0:00
合計
2:52
12:27
172
スタート地点
15:19
宿泊地
2日目
山行
7:11
休憩
0:00
合計
7:11
6:38
431
宿泊地
13:49
宿泊地
3日目
山行
2:44
休憩
0:00
合計
2:44
7:40
164
宿泊地
10:24
ゴール地点
天候 晴れ→激しい夕立
過去天気図(気象庁) 2023年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
飛行機
空路: クアラルンプール→クチン(一泊)→ムル

ボート: グヌン・ムル国立公園→トレイル入り口(一時間)
コース状況/
危険箇所等
船着場↔︎Camp5 酷いぬかるみで通行に難儀
Camp5↔︎ピナクルズ ものすごい斜度、鋭利な岩多い
その他周辺情報 Camp5はキッチン、ガス、シャワー(冷水)、水洗トイレ、寝台とマットレス完備。飲み水無料。スナックとソフトドリンクのみ販売あり。
モーターボートでトレッキングスタート地点に到着。国立公園のカフェでテイクアウトした、ナシ・レマでランチ。袋に入っているピリ辛のカレーが、煮干しの塩気と相まってとても美味しい。
2023年12月04日 12:05撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 12:05
モーターボートでトレッキングスタート地点に到着。国立公園のカフェでテイクアウトした、ナシ・レマでランチ。袋に入っているピリ辛のカレーが、煮干しの塩気と相まってとても美味しい。
登山の拠点となるChemp5へ向けて9キロの熱帯雨林の道のりを行く。
2023年12月04日 12:27撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 12:27
登山の拠点となるChemp5へ向けて9キロの熱帯雨林の道のりを行く。
道中ものすごーーーく泥だらけ。靴が大変なことになるのは避けられない。
2023年12月04日 12:33撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 12:33
道中ものすごーーーく泥だらけ。靴が大変なことになるのは避けられない。
吊り橋は一人ずつ渡るようにとの注意書きあり。揺れるし、板も一部ぐらつく。吊り橋はもう一箇所あった。
2023年12月04日 12:47撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 12:47
吊り橋は一人ずつ渡るようにとの注意書きあり。揺れるし、板も一部ぐらつく。吊り橋はもう一箇所あった。
こんな高く伸びる木々ばかりで圧倒されるが、立ち止まると途端に蚊が寄ってくるので、あまり休憩ができない。タイガーバームの虫除けを塗っているのだが、完全には効果はない。
2023年12月04日 12:54撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
12/4 12:54
こんな高く伸びる木々ばかりで圧倒されるが、立ち止まると途端に蚊が寄ってくるので、あまり休憩ができない。タイガーバームの虫除けを塗っているのだが、完全には効果はない。
どれだけ拭っても額から汗が滴り落ちてくる。ザックが触れているトレッキングパンツの上半分は汗でびっしょり。
2023年12月04日 14:16撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
12/4 14:16
どれだけ拭っても額から汗が滴り落ちてくる。ザックが触れているトレッキングパンツの上半分は汗でびっしょり。
タマヤスデ。日本のダンゴムシの五倍ぐらいの大きさ。国立公園全体でよく見かけた。
2023年12月04日 14:58撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 14:58
タマヤスデ。日本のダンゴムシの五倍ぐらいの大きさ。国立公園全体でよく見かけた。
花は数えるほどであまり見かけなかった。
2023年12月04日 15:17撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 15:17
花は数えるほどであまり見かけなかった。
拠点のCamp5にようやく到着!暑くてたまらない。
2023年12月04日 15:19撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
12/4 15:19
拠点のCamp5にようやく到着!暑くてたまらない。
下だけ水着に着替えて川へドボン!これほど気持ちが良い水泳があっただろうか。。。一気にクールダウンができた。
2023年12月04日 15:58撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
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12/4 15:58
下だけ水着に着替えて川へドボン!これほど気持ちが良い水泳があっただろうか。。。一気にクールダウンができた。
前日にクチンの街で買い込んできたスナックでティータイム。ここでガイドと初対面。ピナクルズへの登頂はガイド同伴が必須で、個人での登山は禁止されている。
2023年12月04日 16:40撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 16:40
前日にクチンの街で買い込んできたスナックでティータイム。ここでガイドと初対面。ピナクルズへの登頂はガイド同伴が必須で、個人での登山は禁止されている。
シーズンオフのため、八人ぐらい眠れる寝台を我々ふたりで独占。半屋外のため、レンタルした蚊帳を張った。
2023年12月04日 17:23撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 17:23
シーズンオフのため、八人ぐらい眠れる寝台を我々ふたりで独占。半屋外のため、レンタルした蚊帳を張った。
ちょっぴりしょぼい夕食。我々は個人なので食糧はすべて持ち込みだが、隣の韓国からの団体はツアーのため、ガイドが作ったおかずとご飯を食べていて美味しそうだ。
2023年12月04日 19:04撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/4 19:04
ちょっぴりしょぼい夕食。我々は個人なので食糧はすべて持ち込みだが、隣の韓国からの団体はツアーのため、ガイドが作ったおかずとご飯を食べていて美味しそうだ。
ピナクルズの大変さは急勾配の一言に尽きる。頂上まで約1150mの高低差が、距離にしてわずか2.4km。加えて、ポイントごとに写真の赤字で書かれた時間のカットタイムがある。間に合わなければ即下山を言い渡されるという、厳しいルールでちょっと不安。写真は国立公園公式より。
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ピナクルズの大変さは急勾配の一言に尽きる。頂上まで約1150mの高低差が、距離にしてわずか2.4km。加えて、ポイントごとに写真の赤字で書かれた時間のカットタイムがある。間に合わなければ即下山を言い渡されるという、厳しいルールでちょっと不安。写真は国立公園公式より。
翌朝、朝5時半に朝食。緊張して7時間しか眠れなかった(快眠)笑 朝もカップ麺。
2023年12月05日 05:36撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 5:36
翌朝、朝5時半に朝食。緊張して7時間しか眠れなかった(快眠)笑 朝もカップ麺。
韓国のグループから5-10分遅れの6時過ぎに出発。
2023年12月05日 06:01撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
12/5 6:01
韓国のグループから5-10分遅れの6時過ぎに出発。
一つ目のカットポイントの、ミニピナクルズに到着。ガイドのペースがとても早く、写真を撮る暇もなかった。韓国グループを途中でかわし、カットタイム60分のところ45分で到着。大量の汗が出て心拍数も上がりすぎて、早くもリタイアが頭をよぎるほど、このポイントまではきつかった。
2023年12月05日 06:50撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 6:50
一つ目のカットポイントの、ミニピナクルズに到着。ガイドのペースがとても早く、写真を撮る暇もなかった。韓国グループを途中でかわし、カットタイム60分のところ45分で到着。大量の汗が出て心拍数も上がりすぎて、早くもリタイアが頭をよぎるほど、このポイントまではきつかった。
20分後、ふたつ目のカットポイントに到着。カットの時間を考えてもガイドのペースは明らかに早いので、離されても気にせずペースダウンしたらいくらか楽に。休憩して、出発する頃に韓国グループが追いついてきた。
2023年12月05日 07:25撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
12/5 7:25
20分後、ふたつ目のカットポイントに到着。カットの時間を考えてもガイドのペースは明らかに早いので、離されても気にせずペースダウンしたらいくらか楽に。休憩して、出発する頃に韓国グループが追いついてきた。
写真では勾配が伝わりきらないかもしれないが、登山口からずっと両手足を使いっぱなしで岩場を進む。
2023年12月05日 07:48撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 7:48
写真では勾配が伝わりきらないかもしれないが、登山口からずっと両手足を使いっぱなしで岩場を進む。
休憩時間は登頂まで3回、各10分も貰えないぐらい短め。汗を全身拭って、行動食のナッツをばーっと口に入れる。この辺りでようやく登頂出来そうだと思った。
2023年12月05日 08:11撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
12/5 8:11
休憩時間は登頂まで3回、各10分も貰えないぐらい短め。汗を全身拭って、行動食のナッツをばーっと口に入れる。この辺りでようやく登頂出来そうだと思った。
登山口から2時間半、危険ゾーンとされるエリアに到着。17もの梯子と、ロープ(日本で言う鎖場)が連続する急登が頂上まで約1時間続く。赤いシャツの方が、我らがスパルタガイドのサントさん。
2023年12月05日 08:28撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
12/5 8:28
登山口から2時間半、危険ゾーンとされるエリアに到着。17もの梯子と、ロープ(日本で言う鎖場)が連続する急登が頂上まで約1時間続く。赤いシャツの方が、我らがスパルタガイドのサントさん。
事故が多いゾーンとのことで、慎重に進む。先端が尖った岩が多いので、ぶつけたら大怪我になる。緊張感が頂上まで続いた。
2023年12月05日 10:01撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
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12/5 10:01
事故が多いゾーンとのことで、慎重に進む。先端が尖った岩が多いので、ぶつけたら大怪我になる。緊張感が頂上まで続いた。
岩には苔が多くこびりついていて、梯子も金属の踏み板も滑りやすい。このゾーンもずっと急で、息はずっと乱れたまま。
2023年12月05日 10:03撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
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12/5 10:03
岩には苔が多くこびりついていて、梯子も金属の踏み板も滑りやすい。このゾーンもずっと急で、息はずっと乱れたまま。
スタートから3時間10分、ついにピナクルズが見えるポイントに到着。見たことのない奇岩の造形と、思った以上の迫力にびっくり!
2023年12月05日 09:17撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
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12/5 9:17
スタートから3時間10分、ついにピナクルズが見えるポイントに到着。見たことのない奇岩の造形と、思った以上の迫力にびっくり!
こんな花が咲いていた。
2023年12月05日 09:18撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 9:18
こんな花が咲いていた。
これまでの人生で食べたチョコバーの中で、一番美味しく感じた。甘さとナッツの塩気が疲れた体に染みて、2本爆食。暑すぎて食欲はないが、ミックスナッツとかビスケットなども食べて下山のエネルギーにする。
2023年12月05日 09:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 9:20
これまでの人生で食べたチョコバーの中で、一番美味しく感じた。甘さとナッツの塩気が疲れた体に染みて、2本爆食。暑すぎて食欲はないが、ミックスナッツとかビスケットなども食べて下山のエネルギーにする。
ぴょこっと見えている山頂が、恐らく2376Mあるムル山。見えて良かった。登る場合は、避難小屋泊が入るため荷物が一気に増える。
2023年12月05日 09:38撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
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12/5 9:38
ぴょこっと見えている山頂が、恐らく2376Mあるムル山。見えて良かった。登る場合は、避難小屋泊が入るため荷物が一気に増える。
30分ほどピナクルズを堪能して下山開始。青空が広がって、ムル空港まで見えた!サラワク州を見渡す。
2023年12月05日 09:55撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
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12/5 9:55
30分ほどピナクルズを堪能して下山開始。青空が広がって、ムル空港まで見えた!サラワク州を見渡す。
ベンチなど一切ない。汗と泥でザックもウェアもドロドロ。この後、ムカデ系とトカゲ系の写真があるので苦手な方は注意。
2023年12月05日 10:43撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
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12/5 10:43
ベンチなど一切ない。汗と泥でザックもウェアもドロドロ。この後、ムカデ系とトカゲ系の写真があるので苦手な方は注意。
下ってきた道を見上げる。どこが登山道かよくわからない。これまでの登山経験が全く活かせないほどの激下りで、足はふらふら。
2023年12月05日 12:47撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 12:47
下ってきた道を見上げる。どこが登山道かよくわからない。これまでの登山経験が全く活かせないほどの激下りで、足はふらふら。
20cmぐらいある巨大なトカゲのような、カメレオンのようなものが獲物を咥えていた。
2023年12月05日 13:25撮影 by  iPhone 15 Pro Max, Apple
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12/5 13:25
20cmぐらいある巨大なトカゲのような、カメレオンのようなものが獲物を咥えていた。
岩の隙間に色あざやかなムカデのような昆虫。
2023年12月05日 13:27撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 13:27
岩の隙間に色あざやかなムカデのような昆虫。
蒸し暑さで脱水になりやすいので、ミニマムで3Lの水分持参が義務づけられる。
2023年12月05日 13:32撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
12/5 13:32
蒸し暑さで脱水になりやすいので、ミニマムで3Lの水分持参が義務づけられる。
登山道が終わった!
2023年12月05日 13:44撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
12/5 13:44
登山道が終わった!
Camp5に戻ってきた!この時の喜びと安堵感といったら!登山に参加せずにキャンプに残った韓国のツアーの方々に、無事に下山した祝福を受ける。
2023年12月05日 13:50撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 13:50
Camp5に戻ってきた!この時の喜びと安堵感といったら!登山に参加せずにキャンプに残った韓国のツアーの方々に、無事に下山した祝福を受ける。
もちろん川でひと泳ぎ。ひゃあ~気持ちいい~と思わず声が出た。
2023年12月05日 13:52撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 13:52
もちろん川でひと泳ぎ。ひゃあ~気持ちいい~と思わず声が出た。
他の登山者が干している靴下にとまる蝶。
2023年12月05日 14:53撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 14:53
他の登山者が干している靴下にとまる蝶。
今夜はちょっとだけ自炊。玉ねぎを炒めて、レトルトカレーの缶詰と合わせる。右の鍋はご飯を炊いている。
2023年12月05日 16:54撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 16:54
今夜はちょっとだけ自炊。玉ねぎを炒めて、レトルトカレーの缶詰と合わせる。右の鍋はご飯を炊いている。
カレーが出来た!登山後のご飯は染みいる美味しさ。
2023年12月05日 17:07撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/5 17:07
カレーが出来た!登山後のご飯は染みいる美味しさ。
翌朝、雨上がりで大きな虹が。
2023年12月06日 06:32撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/6 6:32
翌朝、雨上がりで大きな虹が。
Camp5を後にして、来た道を戻る。左手の山は標高1500mぐらいだが、麓からそびえ立つように見えるのでもっと高く感じる。
2023年12月06日 07:33撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/6 7:33
Camp5を後にして、来た道を戻る。左手の山は標高1500mぐらいだが、麓からそびえ立つように見えるのでもっと高く感じる。
草が生き生きとしている。
2023年12月06日 07:42撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/6 7:42
草が生き生きとしている。
巨木の熱帯雨林を歩くのはとても面白かった。しかし、朝でも歩くと蒸し暑い。
2023年12月06日 09:50撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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12/6 9:50
巨木の熱帯雨林を歩くのはとても面白かった。しかし、朝でも歩くと蒸し暑い。
船着場に無事、戻って来た!
2023年12月06日 10:24撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
1
12/6 10:24
船着場に無事、戻って来た!

感想

世界自然遺産に登録されている、グヌン・ムル国立公園へ旅行することになった。一週間滞在のうちの3日間は、石灰岩が侵食されてできたピナクルズという奇岩を見に行く登山を計画。

グヌン・ムル国立公園の本部からボートで1時間、熱帯雨林を3時間歩いてようやくベースキャンプに着くというアクセスの悪さ。又、個人でピナクルズ行く場合は事前に国立公園へ問い合わせて、デポジットを送金してガイドを申し込まないと登山が出来ないという、外国人旅行者にはややハードルが高い。それでも、秘境登山に挑戦してみたくなって決行。

通常の登山とは異なるリスクをまとめると以下の通り。

1. 片道2.4kmの距離で1150mの標高を上げる
2. 滑りやすく、一部の石灰岩はナイフのように尖っている
3. 事故の際は救助が困難
4. 脱水の危険性

以上の理由から、キナバル山よりも難易度が高いとされる。
海外でヤマレコも試してみたかったので、熱帯雨林を歩くところから記録してみた。
拠点となるCamp5までのトレイルは、熱帯雨林で覆われているので日差しはあまり届かないものの、汗はかなりかく。翌日の暑さ慣らしといったところ。数十メートルある高い木々に囲まれた熱帯雨林のトレイルを歩く、非日常感を満喫。

拠点のCamp5は、目の前に1500Mほどの石灰岩の山がそびえ立ち、川の水は綺麗でとても雰囲気が良くてリラックスが出来た。蚊帳を張って眠るのは初めてで風情もあり、なかなか素晴らしい体験だった。トレイルも他にあるので、ピナクルズに登らなずCamp5の滞在を楽しむのもありだと思った。

メインの登山だが、登り始めてすぐに急登となるに加えてガイドがハイペースだったので、かなり心拍が上昇してあせった。ペースが早過ぎる旨を伝えたところ、天気がいつ崩れるかわからないし、最初のカットポイントまでが一番辛いから頑張れという、答えになっていない答えが返ってくる。ゆっくりマイペースで登るという、日本の登山の常識は通用しないということだけは分かった。オーバーペースと過酷な斜度、大変な蒸し暑さで、早くも登頂は無理なのではということが頭をよぎった。

標高1000Mの梯子が続くエリアに入っても尚、きつい斜度が続くので息は乱れたまま。熱帯雨林に囲まれているので高度感はないが、疲労も溜まっているので、滑って鋭利な岩にぶつからないよう緊張感を持って進む。永遠に終わらないかのような数の梯子を超えていると、ついにピナクルズが目の前に!見たことのない無数の奇岩が山腹に広がる光景は圧巻。登りの苦労を一気に忘れ去った。
下りはガイドが最後尾で、ゆっくり下るようにとの指示で助かった。予測はしていたが、これほどの急登を下るのは足への負担がかなりのもので、かなりのスローペースに。休憩込みで4時間以上かかって下山。

ピナクルズの景観の素晴らしさはもちろんのこと、ボートでの移動と熱帯雨林ハイク、Camp5での滞在のすべてが経験した事ないことばかりで、本当に刺激的だった。雨季だが下山時にわずかの間降られただけで、登頂時は良い天気だったことは有り難かった。蒸し暑さの中でこのルートを怪我なく無事にクリア出来た自分を褒めたい。忘れられない強烈な思い出となった。

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コメント

海外遠征お疲れさまでした!
ピナクルズ、日本では見られないような奇景ですね!
ただ辿り着くのはかなりハードみたいですね
達成感は凄くあったのではないでしょうか。
レトルトカレーは現地の物ですか?
2023/12/10 19:21
wildyukkyさん
コメントをありがとうございます。
達成感は非常にありました!ただ、下りも含めてきつかったですね。。。カレーは現地調達の缶詰です。色々な種類のカレーがスーパーには売ってましたね。
2023/12/10 23:31
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