四国遍路:23番奥の院・玉厨子山
- GPS
- 01:04
- 距離
- 1.6km
- 登り
- 164m
- 下り
- 168m
コースタイム
- 山行
- 1:04
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:04
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
四国遍路第23番札所・薬王寺の奥の院、泰仙寺。
遍路地図には、「玉厨子山泰仙寺」または単に「玉厨子山」とだけ表記されている場合も。
薬王寺の伝説によると、1188年に薬王寺が大火事になった時、本尊の薬師如来が自ら飛んで逃げてここ玉厨子山に避難。その後薬王寺が再建された時には、これまた再び自分で薬王寺に飛んで帰って厨子の中に入ってくれたという。
なんて手のかからないサービス精神満点の仏様なのだろう。
玉厨子山の標高は約550m、そこそこの高さはある山だ。ただ泰仙寺は山の中腹、300mより少し低いあたりに位置している。山麓の小さな墓地のすぐ脇に参道の入口があり、泰仙寺を指す標識もあった。
片道1km弱のなかなか趣のある山道を登ると辿り着いた泰仙寺は、杉の木立に隠されるように簡素なお堂が2つ残っているだけで、辺りにももちろん人影は無し。堂の周りの地面や石垣は青々とした苔に覆われ、真ん中に静かにたたずむ紅葉の大木は、紅葉の時期には間違いなく見事な姿になるだろう。幽玄、静謐、とても良い場所だ。
更に少し上に行くと岩屋があるようだ。でも、この日の私は手にスマホとカメラを握って登ってきただけのカバンすら持っていない極端な軽装。岩屋までの道の状態もわからないので、無理はせずに泰仙寺だけで引き返すことにした。
もちろん、玉厨子山の頂上はまだまだ上に行く必要があるが寺側から到達できる道があるかは不明。ちなみに頂上付近にはアンテナ施設か何かがあるらしく、どうやら山の別の方角からは整備・作業のための道が通っているらしいのが地図上では見て取れる。
アクセスは、今回は車で県道36号沿いに麓の墓地まで来て、道路脇の空いたスペースに駐車しておいた。
歩き遍路で参拝する場合は、どのルートを取れば良いのだろう。薬王寺の後、ローソンまで少し引き返して県道36号沿いに歩く場合は、薬王寺から泰仙寺参道入口まで8.5kmもある上に、来た方向に少し引き返さなければいけないのが、ちょっと口惜しい。
だったら、薬王寺参拝後はそのまま現在最も一般的な歩き遍路ルートである国道55号沿いを進み、山河内駅すぐ近くの打越寺の前で右手に曲がり、山河内谷川沿いの細い道へ進むルートならばどうだろう。
打越駅から玉厨子山参道入口の墓地までは、片道3.3km。同じ道をまた戻って来た後は再び55号沿いに進む、または遥か昔の遍路道は、山河内から南に入って白河の集落を抜けて峠越えの後、今の南阿波サンラインを横切って水落集落の細道を行くルートだったらしい。
打越寺はかつて阿波国に置かれた駅路寺の一つだった。なぜ日和佐地区内ではなく、薬王寺から少し過ぎてほぼ牟岐との境のこの場所なのかは、泰仙寺参拝や白河から水落集落への遍路道などの位置的な相関関係を今回初めて地図上で確認し、その利便性が腑に落ちた。なるほど。
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