ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6325046
全員に公開
アルパインクライミング
塩見・赤石・聖

南アルプス 塩見岳バットレス北稜

2023年12月28日(木) 〜 2023年12月30日(土)
 - 拍手
ymoon その他1人

コースタイム

28日:鳥倉林道冬季ゲート(5:16)→鳥倉登山口(7:21)→三伏峠(10:08)→塩見小屋(13:03)→キャンプ地(13:08)
29日:キャンプ地(6:02)→A沢出合(6:55)→北稜取り付き(8:21)→塩見西峰(14:08)→東峰(14:20)→キャンプ地(15:24)
30日:キャンプ地(6:20)→三伏峠(8:50)→鳥倉登山口(10:17)→冬季ゲート(12:13)
天候 3日とも快晴
過去天気図(気象庁) 2023年12月の天気図
コース状況/
危険箇所等
一般登山道ではありません
鳥倉林道ゲートを暗いうちに出発。
鳥倉林道ゲートを暗いうちに出発。
月明かりが美しい。
山の影にならなければ、ヘッドランプ無しでも歩けました。
月明かりが美しい。
山の影にならなければ、ヘッドランプ無しでも歩けました。
約2時間歩いて、登山口に到着。
自転車があったら便利だったかも?
2023年12月28日 07:21撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/28 7:21
約2時間歩いて、登山口に到着。
自転車があったら便利だったかも?
三伏峠まであと200歩
本当?
2023年12月28日 10:04撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/28 10:04
三伏峠まであと200歩
本当?
数えたらぴったり200歩で小屋の前に(すごい)
数えたらぴったり200歩で小屋の前に(すごい)
森林限界を越えて塩見岳を望む。
明日はあの山を登るんだとテンションが上がりました。
森林限界を越えて塩見岳を望む。
明日はあの山を登るんだとテンションが上がりました。
塩見小屋に着きましたが、
ymoon「暗い所キライ」
MDTさん「小屋つまんない」
ということで、もう少し進んで稜線脇の窪地に幕営。
塩見バットレスが一望でき、最高の幕営地でした。
2023年12月28日 13:42撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
2
12/28 13:42
塩見小屋に着きましたが、
ymoon「暗い所キライ」
MDTさん「小屋つまんない」
ということで、もう少し進んで稜線脇の窪地に幕営。
塩見バットレスが一望でき、最高の幕営地でした。
翌朝。
バットレスに向けて、暗闇の中、C沢を下降。
2023年12月29日 06:28撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/29 6:28
翌朝。
バットレスに向けて、暗闇の中、C沢を下降。
ちょうど明るくなるころ、A沢出合に着きました。
ちょうど明るくなるころ、A沢出合に着きました。
一休みして、A沢を登り始めました。
一休みして、A沢を登り始めました。
小滝を登りながら、楽しく進みました。
2023年12月29日 07:19撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/29 7:19
小滝を登りながら、楽しく進みました。
MDTさんは全ての滝を正面から登っていましたが、ymoonは体力温存を考え、巻けるところは巻いてました。
2023年12月29日 07:27撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/29 7:27
MDTさんは全ての滝を正面から登っていましたが、ymoonは体力温存を考え、巻けるところは巻いてました。
MDTさんがカメラを構えて待ってると思ったら…
穴の底からは水が流れる音がしていて、地獄の入口ようでした。
MDTさんがカメラを構えて待ってると思ったら…
穴の底からは水が流れる音がしていて、地獄の入口ようでした。
やがて滝は無くなり雪面に。
写真右の岩の裏側から北稜に取り付きました。
2023年12月29日 08:21撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/29 8:21
やがて滝は無くなり雪面に。
写真右の岩の裏側から北稜に取り付きました。
1P目を登るMDTさん。
実はこのピッチ、左の斜面から歩けば簡単なのですが、MDTさんが登りたくて仕方なさそうなのでお付き合い(笑)
2023年12月29日 09:01撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
12/29 9:01
1P目を登るMDTさん。
実はこのピッチ、左の斜面から歩けば簡単なのですが、MDTさんが登りたくて仕方なさそうなのでお付き合い(笑)
フォローのymoon
正直、先の分からない尾根なので、不要なピッチで時間を使うのは落ち着かない気分でしたが…
MDTさんのライン取り/プロテクションの取り方など学びが多く、すぐに登って良かったと思いました。
フォローのymoon
正直、先の分からない尾根なので、不要なピッチで時間を使うのは落ち着かない気分でしたが…
MDTさんのライン取り/プロテクションの取り方など学びが多く、すぐに登って良かったと思いました。
ブッシュを進んで、一度ロープを片付けました。
ブッシュを進んで、一度ロープを片付けました。
続いて上部に見える岩を目指して進みます。
続いて上部に見える岩を目指して進みます。
なかなかの雪稜。
背後の山々がまぶしいですが、ここは北面なので日が差さず寒い
2023年12月29日 10:31撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/29 10:31
なかなかの雪稜。
背後の山々がまぶしいですが、ここは北面なので日が差さず寒い
徐々に傾斜が立ってきました。
確保の有無はいつも判断に悩みますが、今回はこの辺りでロープを出し始めた方が良かったかも。
徐々に傾斜が立ってきました。
確保の有無はいつも判断に悩みますが、今回はこの辺りでロープを出し始めた方が良かったかも。
脆くて危険な岩稜から、この雪壁を越えたところからロープを出すことに。
2023年12月29日 11:12撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/29 11:12
脆くて危険な岩稜から、この雪壁を越えたところからロープを出すことに。
ymoonリード
この手のクライミングには不慣れでしたが、ブッシュにプロテクションが取れ、登りやすかったです。良い練習でした。
ymoonリード
この手のクライミングには不慣れでしたが、ブッシュにプロテクションが取れ、登りやすかったです。良い練習でした。
次はMDTさんリード
傾斜の強い草付きから、幅の広いクラックへ入り込んで見事突破。
脆い岩にプロテクションも乏しく、本ルートの核心だったと思います。
2023年12月29日 12:41撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
12/29 12:41
次はMDTさんリード
傾斜の強い草付きから、幅の広いクラックへ入り込んで見事突破。
脆い岩にプロテクションも乏しく、本ルートの核心だったと思います。
次はymoon
ここもピッチを切るか、コンテで進むか判断に迷い、中途半端な感じになってしまった(反省)
1
次はymoon
ここもピッチを切るか、コンテで進むか判断に迷い、中途半端な感じになってしまった(反省)
無理やりピッチを切って、次はMDTさんリード。
2023年12月29日 13:43撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
12/29 13:43
無理やりピッチを切って、次はMDTさんリード。
岩壁を越えると稜線が間近。
MDTさん「あの岩でも登ってみるか??」
ymoon「早く稜線抜けたいです」
2023年12月29日 13:56撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
12/29 13:56
岩壁を越えると稜線が間近。
MDTさん「あの岩でも登ってみるか??」
ymoon「早く稜線抜けたいです」
というわけで、最後はコンテで雪壁を進み、まっすぐ稜線へ。
2023年12月29日 14:00撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
12/29 14:00
というわけで、最後はコンテで雪壁を進み、まっすぐ稜線へ。
稜線へ顔を出したMDTさん。
一気に日が差し、天国へ飛び出した気分!
2023年12月29日 14:03撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
12/29 14:03
稜線へ顔を出したMDTさん。
一気に日が差し、天国へ飛び出した気分!
山頂で記念撮影。
快晴で風も弱く、けっこう山頂でゆっくりできました。
2023年12月29日 14:09撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
3
12/29 14:09
山頂で記念撮影。
快晴で風も弱く、けっこう山頂でゆっくりできました。
今年は明るいうちにテントへ帰還。
今年は明るいうちにテントへ帰還。
お酒をチビチビやりながら、色々な話に花を咲かせました。
1
お酒をチビチビやりながら、色々な話に花を咲かせました。
最終日も最高の天気。
塩見岳に別れを告げ、平和な下山となりました(完)
最終日も最高の天気。
塩見岳に別れを告げ、平和な下山となりました(完)

感想

●同じ山行の記録
MDTさん:https://yamap.com/activities/28992707
所属同好会:https://suac-sigaku.blogspot.com/2023/12/blog-post_30.html

●山行概要
塩見岳北面の切れ落ちた岩稜を登攀した記録です。
鳥倉林道〜塩見小屋までは登山道を辿り、そこから北面へ下降しました。
なお、A沢/北稜など、本山行で出てくる呼称は、登山体系を参考にしています。

●感想
塩見バットレスは事前情報に乏しく、「次に何が出てくるんだろう??」というワクワクを常に感じることができ、素晴らしい時間でした。
自分はこうした冒険的な山行が大好きですが、実力が伴って初めて許される行為だと思います。MDTさんに声をかけて頂き、2020年冬の農鳥岳滝ノ沢,2021年冬の聖岳西面B沢に続き、本山行が成功したことは嬉しい限りですが、今の自分の実力から考えれば、「連れて行ってもらった」のだということを忘れてはいけないと思います。聞けば、MDTさんは学生時代に人工を含む冬壁登攀を経験し、フリー全盛の時代になった後は、1年近くドライツーリングの練習を毎週繰り返した(!)のだとか。「継続は力なり」とは皆言いますが、それを実践することは誰にでも出来ることでは無いと感じます。
山登りは自由なほど楽しい遊びで、その自由を生むのは体力と技術。熟達者の登攀を肌で感じた幸運に感謝しつつ、身の丈に合った訓練を重ね、山をもっと楽しい遊び場にしていきたいと強く願います。
…という感じで少しづつ練習しますので、MDTさん、またよろしくお願いします!(来年はどこ行きましょう??)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:758人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら