冠着山(旧坂井村側登山口〜山頂〜ボコダキ岩〜いこいの森〜山頂〜登山口)

コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
旧坂井村側からの登山道はキレイに整備されていて、登りやすかったです。 反対に、いこいの森を起点とする登山道はあまり整備されているとは言えず、 木の階段は朽ち果て、登山道は草で塞がれ、少々あるきづらかったかな。 きちんとした地図を持たず、登山口と登山道の標識を頼りに歩いたのですが、 ボコダキ岩は標識に書かれた登山道からは外れたところにあり、 危うく見落としたまま通り過ぎてしまうところでした。 いこいの森はキャンプ場なのでトイレがありますが、 宿泊客がいないせいか、トイレには鍵がかかっていて使用できず。 |
写真
感想
山に登ってみようと決め、
まずは初心者向けの山(高尾山とか筑波山)が無難かな〜
と思っていたのですが、ちょうどGWに実家に帰ることにしていたので、
思い入れの強い冠着山を初登山の場と決めました。
私が卒業した小学校は冠着山の麓にあり、
小学校5年生では坊城平へのキャンプ&冠着山登山という行事もあります。
小学校や中学校の校歌にも歌われていて、
千曲川とともに地元のシンボル的な?山でしょうか。
そして、亡き父思い出の山でもあります。
父はほとんど遊びには連れて行ってくれなかったのですが、
なぜかGWになると「山に行くぞ」と私たちきょうだいを連れ出し、
聖高原とか冠着山に向かったものでした。
その頃は山なんてたいして楽しくもなかったけど、
今になってみればいい思い出であります。
というわけで、初登山は冠着山で決定。
今回の目的は、山頂に行くことはもちろんですが、
いつも麓から眺めていた冠着山の目印ともいえるボコダキ岩の、
その近くまで行くことでもありました。
羽尾の実家を出てコンビニに寄り、大池経由で旧坂井村側の登山口に向かいます。
車道は大池を越えると途端に細くなり、
対向車が来たらどうしようと不安になるような道です。
一本松峠を越えると多少道は広くなりますが、
落石が多く、時にはかなり巨大な岩も落ちていてビビります。
そんな道をくねくね行くと、冠着山登山口に到着です。
実家からコンビニ経由で30分くらいでしょうか。
駐車場には他に車はなく、GWだというのに静かなものです。
まったく知らないところではないけれど、1人なので緊張します。
駐車場からは車もギリギリ通れる道をしばらく行き、
途中から細い登山道となります。
ウグイスがしきりに鳴いていて、清々しい陽気です。
山頂への標識を頼りに登っていくと、30分ほどで山頂に到着です。
この日は、天気はよかったものの靄がかった感じで、
上山田や上田方面の眺めはあまりよくありませんでした。
ただ、遠く連なる雪化粧のアルプスはくっきりと見え、本当にキレイ!
カメラを忘れてきたことが悔やまれます。
冠着山山頂にはプレハブ?掘っ立て小屋?のような冠着神社の社があります。
社の中は落書き(登頂記念なのか?)が多く、ちょっとガックシ。
片隅に置かれたノートを見ると、意外と記帳が多く、
驚いたことに毎日登っている方も!(その日は5時台に登っていたらしい。)
しばらく山頂からの眺めを堪能した後は、
ボコダキ岩を目指して出発します。
坊城平いこいの森方面に下りていくわけですが、
こちらの登山道は反対側と違って、あまり整備は行き届いていません。
階段に使われている木はボロボロだし。
で、「ボコダキ岩を経由していこいの森へ」の標識に従っていくのですが、
行けども行けどもボコダキ岩らしき姿が見当たりません。
私の感覚では、もうすでに下り過ぎなような気がするのですが、
上の方を見ても木が生い茂るばかりで岩の姿を確認することもできません。
そんな時、登山道から上の方に伸びる1本の道を発見!
標識は何もないけれど、ピンとくるものがあったため、
ダメもとで分け入ってみることに。
初心者な上にルートも不確かで、なんと無謀なことでしょう・・・
しばらく登ると、木の間からボコダキ岩の姿が!
登山道は岩の下方を通っていたようで、
予想通り岩を通り過ぎてしまっていたみたいです。
(確実に事前のルート確認不足ですね。)
岩の真下までくると、その大きさに圧倒されます。
そうだよね、麓からあれだけハッキリ見えるのだから、
そりゃでかいはずだわ。
ボコダキ岩はロッククライミングの練習にも使われるそうで、
岩肌にはロープを取り付ける金具?(名前が分からない・・・)が、
ぽつぽつと取り付けられていました。
岩を回り込んで上方に回り込めそうだったのですが、
石がゴロゴロしていて恐かったので諦めました。
次はもう少し下調べをしてから来てみようと思います。
ボコダキ岩を経ち、坊城平いこいの森を目指します。
比較的なだらかな下りですが、登山道が藪で覆われていたり、
あまり人が通った気配が感じられません。
いこいの森はキャンプ場になっているのですが、
駐車場にも車は1台しか停まっておらず、利用者はゼロ。
GWなのに寂しいものです。
駐車場の片隅にあるトイレも、
利用者がいないからか鍵がかかっていて使えませんでした。
ここで少し早めの昼食をとり、今度は出発地点の登山口を目指します。
山頂に向かう道から分岐して登山口の方に行けるとにらみ、
まずは山頂方面へ。
道は急斜面な上に階段も壊れていたりして、かなりハードです。
途中、「びょうぶ岩」方面に進路をとります。
びょうぶ岩というのはこれまで知らなかったのですが、
ボコダキ岩に負けず劣らず?大きな岩でした。
しかも、岩の目の前は開けていて、この日一番の展望となりました。
かなりいいビューポイントですが、岩の上の方にスズメバチらしき巣があったため、
早々に退散。
で、標識を頼りに歩いていたわけなのですが、途中で分岐を誤り、
またも山頂へと戻ってしまいました〜
たぶん、久露滝方面に行かなければいけなかったのかな〜と思うのですが、
これまた事前調査不足が露呈した結果となりました。
かなりきつい坂を歩いては止まり、止まっては歩きを繰返し、
山頂にたどり着いてみると、先客がいらっしゃいました。
60代くらいの男女4人のグループです。
そういえば、山頂〜いこいの森〜山頂の間は誰ともすれ違わなかったでなぁ。
若い女性が1人で現れたからか、ちょっと驚きの表情で声をかけられました。
山で出会う人とは挨拶を交わすのが自然だと聞いていたけれど、
不思議なもので、初対面の方とも和気藹々と話せるんですね〜
写真を撮ってあげて、別れました。
そこから登山口まではかなり楽に歩けました。
数組の登山者(70代くらいのカップルも!)とすれ違いましたが、
やっぱり登るのは旧坂井村側の登山道の方が整備も行き届いていて楽ですね。
いこいの森側はもうちょっと人の手が入っていると登りやすいのにな〜と残念です。
でも、山を登ったという達成感はひとしおでしたが。
登山口の駐車場に戻ると、車の数がいくつか増えていました。
これから登ろうという方もいましたし。
ただ、GWでこの人数ということは、普段は誰にも会わないぐらいかもしれないですね。
帰りは大池ではなく、羽尾のみろく地区を通って帰りました。
途中、こわ清水という湧き水があります。
今回は素通りしてしまいましたが、水質調査もされていて、
飲料水として飲めますとのことです。
お昼には実家に戻り、半日の楽しい山歩きとなりました。
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