笛吹川 東沢 東御築江沢左俣
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 957m
- 下り
- 957m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
東御築江沢左俣 : 3級〜3級上?
出合から続くスラブ滝は、この沢のほとんどを形成しているようである。特に中間にあたるF5(100m)大滝の登攀には緊張させられるだろう。また沢全体の傾斜が強く、鶏冠尾根に直接突き上げているのも、この沢の魅力である。なお、かなりの登攀技術が必要であり、初心者の同行は控えた方が無難だろう(「奥秩父・両神の谷100ルート」より抜粋 )
ガイドにも記載されているように沢全体がスラブ滝と言っても過言でないくらい、傾斜がきつく、ひたすらスラブが続く。大滝ももちろん厳しいのだが、それ以外の滝も簡単なものは少なく、一筋縄ではいかない、渋いものばかり。
全体のグレードとしては東のナメ沢よりも難しいと思った。しかし、短い行程の中に面白い部分が凝縮されており、冗長な部分が無く、一気に楽しめる良い沢だと思う。
(行動の記録)
ネットで記録を検索するとmoto.pさん・山登魂・トマの風のが出てくるがどれも秋の渇水期を狙っている。今なら同じように水量は少ないだろうと思い、行ってみた(特にこのところ雨が少なかったし)
実際に行ってみるとほとんど水が流れておらず、出合から既に涸れ沢の風情であった。水量があると結構厳しくなるんじゃないかな。
東御築江沢出合にかかるF1 30mは遠目で見ると簡単に見えたので取りあえず取り付いてみた。左上するクラック沿いに登れば行けると思ったのだが、中段までは容易でも上段はホールドに乏しくかなり厳しい。あれこれ探ってみたがフリーチックなムーブになってしまいそうで、本荘しかも単独ではあり得ないと思い、おとなしく左岸から巻いた。
その後はスラブ状の地形を登って行く。傾斜がきつく、ずっと滝のようだ。
1400m二俣で左に入り、しばらく進んで行くと100m大滝が姿を現す。デカい・・
水流は右を流れており、右のラインは手がかりの少ないスラブ登攀となる。一方、左は適度に灌木の生えた楽なラインとなっている。正当に登るなら右だが、単独ゆえの安全なラインということで左を登る。灌木がしっかりしており、アンカー・ランニングには困らない。
大滝は(右から行くと)
1ピッチ目:一端左を登り右にトラバースして1つ目のテラスへ
2ピッチ目:テラスから斜上するクラックライン沿いに灌木が生えた2つめのテラスへ
3ピッチ目:スラブを左岸の草付きとのコンタクトラインを登り、3つめのテラスへ
4ピッチ目:左の灌木が生えたところを目指し登る。灌木でピッチを切る。
5ピッチ目:灌木沿いを落ち口まで登る
となるらしい。
左から登ると上部ではかなり立った岩壁に遮られてしまうので、トラバースしながら3つ目のテラスを目指した。あとは右と同じラインとなる。
核心となるのは2,3ピッチ目となる(と思う)。今回は、この部分を左から行くことにより回避したことになる。
大滝を登ったあともスラブ帯をグイグイ登って行くと1750mくらいで奥壁が見えてくる。この辺りで沢は右に曲がる。このあと本流筋はかなり狭いルンゼ状の地形の狭間に消えて行く。ここを詰めても良いのだが、厳しいとのこと。ここは右のルンゼ状地形を詰めて「御築江ノ窓」を目指した方が良い。ルンゼを50mほども登ると「御築江ノ窓」に着く。マイクロバスほどもある大岩がきれいに挟まっている。自然の造形美にしばし、目を奪われる。これは一見の価値があると思う。
窓を抜けると岩壁に出てしまうがちょっと下ると岩壁の基部を回り込める。そのまま進むと程なく縦走路に出れる。
シーズンインしたばかりでもう全開ですね
写真ありませんが、靴は例のをそのまま使っているんですか?
年越ししても粘着力(グリップ)変わりませんか?
こちらも、沢が恋しくなってきました。普通の沢ですが・・・
>シーズンインしたばかりでもう全開ですね
結果的にはがんばっちゃった感じですが、単純にスラブ登攀がしたかっただけなんですよね。なんかウズウズしてきちゃって
スラブ登りって楽しいですね
例の靴は昨シーズン17回と今シーズン1回で引退となったので、今回は先月購入した新しい靴(もちろんハイパーV)で行きました。この前の色は「ホワイト」でしたが、今回は「チョコ」という茶色っぽい物にしました。
先代の靴も今シーズン、大岩沢で使いましたが、まだグリップ力は十分に残っていると思いました。側面が破れていなければ、まだ使えましたよ。
PS もう側面に穴が開いてますが、簡単な沢歩きでもう1回使って捨てる予定です
おはようございます。
東沢からこんな沢にいけるのですね。
滝の長さのレベルが・・・。こんなの普通なんですか。沢登りっていうよりアルパインって感じがします
しかも見たことある乙女の滝とかあんな風にみえるなんてすごいです。
yoshiさんのレコをスライドショーでみていたら、自分もスラブの簡単な滝があれば行ってみたいと思ってしまいますが、如何せんドコもレベル高そうです
楽しませていただきました。ありがとうございました。
meta_bomanさん、こんばんは。
奥多摩・奥秩父・丹沢などでは100mクラスの滝は珍しいですよね。マルチピッチの登攀になるので通常の滝登り以上という気がしますが、傾斜は緩いのでアルパインってほどでもないと思います。ちょうどその間ってところでしょうか。
振り返って見た乙女の沢は出合の「乙女の滝(50m)」ではなく、さらにその上の60mと80mの滝が見えていたのだと思います。面白そうなので行ってみたくなりました
>自分もスラブの簡単な滝があれば行ってみたい
上越の方なら様々なレベルのものがあるのでいろいろ楽しめると思いますよ。まあ何と言ってもその筆頭は西ゼンですが。本当に素晴らしい景観が広がってます。
比較的簡単に滝登りを楽しむなら万太郎谷井戸小屋沢がお勧めです。もうちょっと上のグレードだと笹穴沢やオタキノ沢・鷹ノ巣沢C沢などがお勧めです。
良いところはいっぱいありますね
yoshiさん、こんばんは。
釜の沢西俣の遡行はほんとにキラキラしていて
きれいでした。今でも、記憶が鮮明です。
あの時のルートはまた行きたいなあと思っています
しかし、8枚目以降の写真はyoshiさんのレコで
見るだけの世界ですね。上まで全部滝に見えます。
こんな場所を一人で登って行く気持ち、どんな
感じか想像もできません
月末の遡行、お手柔らかにお願いします
youtaroさん、こんにちは。
おっしゃるように傾斜がきつく、ずっと滝のようでした。あの鶏冠山の稜線に向かって伸びる沢なので、やっぱり急峻ですよね
適度な緊張感の中、スラブ登攀を堪能してきました
今回は「御築江ノ窓」が特に印象に残ってます。人知れずこんなところにこんなものが!って驚きでした。ネットで検索してもあまり記録が出てこないので、訪れる人も少ないのだろうなと思うとますます希少性が高まるような気がして、探検気分が盛り上がって、1人テンションが上がってました
このところの山行でクライミングや足の置き方などの感覚はだいぶ戻ってきた気がしましたけれども、体力の方には自信がありません。真の沢ではゆっくり歩いてもらわねばならないと思います・・・
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