久住山。息子のリベンジ
- GPS
- 06:09
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 662m
- 下り
- 643m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨上がりで滑りやすいところはありますが、それはいつものことで、とくに危険なところはありません |
その他周辺情報 | ほっけいん温泉別館 花山酔 http://bit.ly/1PqX9MS |
写真
感想
「このまえのとこまでいったら、あとはらくしょうなんだよね?」
「そうで、でも最後またちょっとだけきついかもしれん」
牧ノ戸からのきつい登りは、先週も歩いていたが、沓掛山の手前でお腹が痛くなって引き返した。負けず嫌いな息子が、帰るって言ったんだから、よっぽど痛かったんだと思う。
「ねえパバ、こんどのにちようびもさ、あさねててもいいからつれてきて」
「いいよ、じゃリベンジやな」
「りべんじってなに?」
「できんかったことをもう一回挑戦することさ」
それからは一度も言葉を交わさずにふたりでとぼとぼと牧ノ戸まで戻った。帰りの車の中ではずっと寝ていたくせに、
「もうおなかいたくなくなったから、もういっかいいこう」
目を覚ますなりこう言う。もう久住からはだいぶ離れていた。
「じゃ、由布岳に行こうか?うちから見えるてっぺんがふたつある山」
「うん、いくいく〜」
息子の脚で、由布岳の山頂まで行って下りてくるにはもうぎりぎりの時間だった。
由布登山口が近づいてくると、車の流れが滞り、道端に停めてある車が目に入り始めた。山開きの日だった。登山道の行列に混じって登るのは嫌だなと思った。
「また登って、またお腹痛くなったら悪いけん、今日はやめて、その辺散歩して帰ろうか?」
息子はまた黙り込んでしまった。
雨乞牧場に着いてからも、目の前に聳える双耳峰を見上げながら、
「あーあ、いきたかったなぁ」
と、何度も文句を言いながら、でも父親が見つけられなかった「ちいさいしろいはな」を見つけると満足そうだった。
天気が悪い日に、仕方なく連れて行った「はなさがし」も、息子には山を楽しむことのひとつになっていたのかもしれない。
「くじゅうにもちいさいしろいはな、あるかなぁ?」
「わからん。来週行ったら探してみようか」
往復10kmを越える道程。自分の息子が歩けるか心配でなかなか連れてこなかったけど、もう少し早く連れてきてもよかったのかなと思った。
「花山酔」の温泉につかったあと、山で食べたあんぱんの残りを頬張りながらモゴモゴなにか言うけど、よく聞こえない。
「ちゃんとゴックンしてからしゃべりなさい!」
「パパ、つぎはゆふだけリベンジしよう」
「いいよ、またてるてる坊主作らんといけんな」
返事のない息子の顔を覗くと、もうスヤスヤ寝ていた。我慢した涙が溢れてきた。
息子さんのリベンジ達成おめでとうございます
久住山まで結構な距離ですが、よく頑張りましたね
親子の会話のひとつひとつがとてもよくて、
ステキなお話を読んだようなホッコリした気持ちになりました
写真9も写真17も良いですね〜
次の由布岳のリベンジも楽しみにしてます
cafe_mochaさん
ありがとうございます
牧ノ戸からだと無駄に遠いんですよね〜
同じ年頃の子がほかにも来てて、
気にしながらだったから頑張れたのかもしれません
なんか、泣ける話ですね〜(ウルウル
オトナになるまでに捨ててきた感情とか、諦めを覚えた知恵とか、そーいうモノのような気がします
・・・取り留めもなく、変な文章になりそうなので、この辺で止めます(苦笑
次回「由布岳編」も楽しみにしてます!
また、てるてる坊主を作って、行ってらっしゃーい
maltenさん
ありがとうございます
子どもは純粋(単純?)だからですね
由布岳は梅雨に入る前に行けるかなー?って感じです
息子くん、男前です!
こんな自分で恐縮ですが、自分事化して読んでしまいました(感涙
九重は、自分にとっても、オヤジと登った、思い出の山です
今でも年一、一緒に登ってます
近いうちに、息子くんは、登山口と昼飯こそ一緒ですが、目前に見えるいろんな山に、一人で登り出しますよ
それが出来るのも九重
あぁ、やっぱ九重いいなー
続編、楽しみにしてます
hira0917さん はじめまして
ありがとうございます
お父様と毎年くじゅうですか?いいなぁ
そういうのに憧れて頑張ってるつもりなんですよ
なんか親分が良い人に見えるんですが(。-`ω-)
ヨーコさん
ありがとうございます
てか、どっちかというといい人だと思ってるけど
kazeccoさんが家族思いの良い人に見えるんですが(。-`ω-) (笑)
tsuruty70さん
ありがとうございます
てか、どっちかというと家族思いのいい人だと思ってるんですけど
息子くん、こんな長い距離、こんな高い山に登って凄いですね
次の由布岳に挑戦しようとする所もカッコイイですね
父と息子の会話もイイ!!
ブルーベリーアイス、本物のブルーベリーの味がする大人な味ですもんねw
yukarinnkoさん
ありがとうございます
意外と簡単に行った感じでした
ブルーベリー味は、やめとけって言ったんですけどね
こんにちは。
子供さんから、教えられることが多いですね。
忘れていたこと、思い出しました。
好天に恵まれた、登山日和となりましたね。
こんな、山行も良いですよね。
ありがとうございました。
noboroさん
ありがとうございます。返事が遅くなり申し訳ありません
子供とふたりでゆっくり話ができるのも山歩きの魅力だとも思いました
これからも、こんな時間を大切にできればと思います
(おわかりですよね? )
こんにちは。
初めまして。
込み上げてくるものがありました。
記憶に残る素晴らしい一日でしたね。
息子さんにもよろしくお伝えください!
cow-rancherさん
こんばんは、はじめまして、どうぞよろしくお願いいたします
ありがとうございます
息子の記憶にも残ってほしいのですけどね
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