スキーが生きなかった…飛騨沢スキー山行
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,016m
- 下り
- 2,013m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今年の雪解けは早いらしい。とは言いながら、まだどこかが滑れるだろうなんて淡い希望を抱き、飛騨沢を選択した。そりゃ、立山まで行けばどうにでもなるけれど、低賃金で行きたいと思えば選択肢から外れてしまう。
元々、槍平ベースの槍沢周辺で遊びつつの、さらに氷河公園辺りを滑りつつ、充実行動と思っていたが、眠さが勝りたまに見かけるワンデイに挑戦してみることにする。
林道は雪がついていないのは仕方ない。あわよくば白出沢からスキーが使えれば…とても安易な考えは、滝谷出合付近までブーツ&板を担ぐという、悲惨な結果を招くことになってしまった。チビ谷先の雪斜面トラバースはカチカチで、ここでアイゼン着装するためにテレブーツに履き替える。下山者に聞けば、滝谷の先からは雪がつながっているという。滝谷の渡渉はくるぶしで特に問題なし。情報は聞いたもののここまでの状況を見れば信用できない部分もあったので、槍平に向かって雪面をシートラで登る。
南沢が合わさる手前ほどでシール登行に切り替える。やっと重荷から解放された。槍平手前の樹林帯はうまく雪がつながっておらず、最短距離を手持ちスキーでぬけるが、左岸山寄りを歩けば問題なかったようだ。この時点で10時近く、槍の穂先まで行くことはできるのだろうか??13時が行動時間のタイムリミットとし、飛騨沢に向かう。本流は一部流れが出ていたが、本流通しで登る。登山者は結構上部をトラバースしているようだ。ひたすら沢沿いを登ると、右に大きく曲がったところでようやく肩の小屋が見えた。中崎尾根で昔泊まったダケカンバは、すぐそこくらいの距離だ。先行者が結構いて、上部の急斜面の登下降をしている。早い…ここで気づく。『スキー生かせてないんじゃない??』
結局、雪切れするところまでシール登行し、ブーツをはき替え飛騨乗越まで行ったところで13時。穂先を覗き、帰宅の途に就くことになる。滑降準備していると、自分の出発時間と15分しか変わらないのに、穂先を往復してきた人に会う。やっぱりスキーは生かせていなかった。滑ってみれば縦じまが気になり、斜面を選びながら槍平に戻る。でもきっと今シーズンのラストスキーと思われるため、楽しむことも忘れなかった、というか下りの槍平まで8時間30分、楽しまなくてはやってられない。下りはたったの30分、このために頑張ったんだから…
手持ちスキーで槍平の樹林を抜け、5分くらいで南沢に出る。流れが二分している本流側を滑ったが、上側の方が正解だった。往路で滝谷出合近くまで滑って行けるか気になっていたが、本流左岸にはトレースが続き、よく見ればどうやら滑っていけそうだということが判明する。このトレースは絶妙でうまく雪をつないでいる。数か所スキーは脱いだものの、藤木レリーフくらいまで滑ってこられた。滝谷は増水もなくくるぶしで渡り、避難小屋でアプローチシューズにチェンジし、ひたすら長いこの道を戻る。白出沢で緊張感も切れ、朝、ものすごいスピードで登って行った2人のおじさんにも抜かれ、ヘロヘロになって新穂高に到着する。ひらゆの森に急いで飛んで行った。もう少し雪のある時期にリベンジしたいものだ。
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