草津から芳ヶ平と渋峠
- GPS
- 06:53
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 985m
- 下り
- 977m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:47
天候 | 快晴 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は例年と比べると少ないと思われるがスキーで往復するには十分。雪質は一部パウダーもあるが日陰や高所のみで、カチカチやストップスノー、モナカなど様々だった。 |
写真
感想
スキー場の駐車場には6時過ぎに到着。この時間はさすがにガラガラだったが、帰りの時点ではいっぱいだった。日の出は以前と比べ早くなったけれどまだ暗いのでライトを付けて準備し6:25に行動開始。登山口の林道が分からず少しロスするも無事にスノーシューやスキーの跡を見つける。あとはひたすら歩くのみ。最初は林道歩き。緩いが登りなので帰りは楽できそう。積雪はスキーをするにはじゅうぶんだが、それでも例年と比べれば少ないかもしれない。林道の法面は軒並み地面が露出していて春のようだった。雪質は硬く、トレースも凍っているところが多かった。こんな感じなのでラッセルはないと思っていたが、やはり全くなかった。分岐を過ぎると本格的に登山道に入るが様子はあまり変わらない。斜度は緩いし道幅も変化が少ない。淡々と歩いて距離を伸ばす。天気は好転予報だが今のところは曇り。というかガスが出ていて少し見通しが悪い。でも予報はいいのであまり気にせず先へ進む。トレースばっちりだが同じ時間帯を歩く人は誰もいないので、最初からずっと単独。登山道も貸し切り。静かなトレイルだ。適宜休憩しつつ進むと風がないため暑く感じるようになる。ジャケットは脱いでザックに入れ、インナーとフリースの2枚でちょうどいいぐらい。山陰で日が当たらないところではさらさらの粉雪も残っていた。ガスの中進むと徐々に青空が見えてきた。予報どおりと思ったが、ガスが取れたというよりも雲の上に出てきたようだった。予報がはずれたわけではないので安堵。基本的に夏道登山道を進む。沢を渡る橋も使えた。
標高が上がるとやがて樹林帯を抜けて広い斜面が出てきた。ここは帰りに良いゲレンデになりそうだし、いつのものかは不明だがスキーの跡も見られた。天気はいつのまにか快晴の青空となった。しかも無風。こうなると日差しと雪面からの照り返しでとても暑く感じる。2月だが残雪期のスキーの様相になってきた。ゲレンデ斜面を過ぎると芳が平に平坦地に出てきた。スノーモービルの跡も見られた。ヒュッテのものだろうか。遠くに赤い屋根の芳ヶ平ヒュッテが見えたがそのまま寄らずに進む。がこれは失敗だった。渋峠方面には結局ヒュッテから行くのが確実で、途中の沢は埋まっておらず要徒渉だったからだ。沢沿いに少し戻り9:20に芳ヶ平ヒュッテ到着。ヒュッテ内には例によって大型犬がいた。ここでは特に休憩しないで先に進む。ヒュッテから少しで湿原が出てくるが、この時期は雪の平原となっていた。雪原の向こうには草津白根山が見え、噴気が音を立てていた。このあたりは硬い雪なのでスキーで歩いても跡はほとんど付かなかった。湿原を過ぎると緩い登りの再開。再び樹林帯歩きになるが疎林なので見晴らしは良い。快晴なので草津白根山もよく見える。トレースは相変わらずばっちりなので地図はほとんど見ないでも進めてしまう。渋峠へ向けて標高が上がると雪質も軽いパウダーに変化し始めた。日の当たるところはだめだが日陰や樹木の下はさらさらのままで残っていた。滑りにはあまり期待しないで登ってきたので少し嬉しい。峠さらに近づくとスキー場のリフトが目に入ってきた。ここまで4時間近く歩いて見たのはヒュッテの人だけだったが、ここへきてたくさんのスキーヤーを見ることになった。10:43に渋峠到着。国道は雪上車の跡があるし何よりスキーヤーがたくさんいた。ここまでの無人ぶりとは大きく異なるのでギャップがすごい。とりあえず峠周辺を板を履いたままで歩く。少し離れたところからは北アルプスがよく見えた。
下りの地点まで戻って下山の準備。座って休んでいても風がなく暖かく、春のようだった。支度が済んだら11:10にスキー開始。峠付近は場所によりパウダーがあって気持ちよく滑れたが、そのようなところはごく一部でモナカ雪のところが多くて苦戦した。曲がらない、止まらない。それに基本的には登山道を滑るので板を回すには狭いところが多かった。一度大きく転倒するも、柔らかい雪面で大事に至らず。標高が下がるとモナカから雪質は変化して滑りやすく。そうこうしているうちに芳ヶ平の湿原に至る。ここは微妙に登りになっていたので板を外して歩いた。ヒュッテから先も少し登りなので同様だった。ヒュッテを過ぎると広い斜面がいくつか現れ、そこは快適に滑れた。その後は登山道滑り。狭いので板を回すのは困難だがスキーなのでスピードが出てしまう。板を回せないところはボーゲンで乗り切るしかなかった。狭い登山道滑りなのでその後はボーゲンを何度も駆使しながら下る。こんなに何度もボーゲンを使ったのは初心者の頃以来だ。登山道では転ばずに滑り林道へ至る。とは言え道幅はあまり変わらずスピードを適宜落しながら進む。標高がだいぶ下がると後は楽チン自動運転。13時頃林道終点に至り、ヘルメットやゴーグルなどを外し、更に板を手に持って駐車場まで歩く。13:11駐車場到着。峠から2時間だった。近くの駐車場に駐めていたらもう少し早い時間に着いただろう。
草津からスキーで渋峠往復は意外と短時間でできたが登山道滑りが多いので快適な場所はやはり少なかった。それでも景色はいいし、短めの板を選べばもう少し快適に下山滑走もできるかもしれない。
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