【蔵王】Blue Fang(ブルーファング)アイスクライミング
- GPS
- 09:23
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 792m
- 下り
- 787m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ブルーファング及び不帰の滝は、ブルーファングを懸垂下降して取り付くのが効率的。 ・Blue Fang:1p目 35m V+、2p目 30m V+、3p目 40m IV+(氷乏しく登りにくい) |
その他周辺情報 | ・同年2月11日の氷結状況:https://www.instagram.com/p/C3QDuy-S7YW/ |
写真
感想
【計画の経緯】
この3連休は関東甲信の天気が悪く、3日間有効活用するには東北へ行くしかない。しかし暖冬のため、低標高の氷瀑は氷結が怪しい。こうなったら、東北で標高も高いブルーファングへ行ってみようか、とサトーに尋ねると、核心全部リードしてくれるなら…と。会内でも厳しい氷瀑として知られるブルーファングに全リードで挑むことに不安はあったが、2/11の写真で比較的登りやすそうな氷結状況だったのもあり、行ってみることに。
【記録】
ゲートからブルーファング落ち口まではラッセルで大変という話も聞いていたので警戒していたが、いざ歩き始めてみると、壺足でも殆ど沈まない。どうやら、4日前くらいの昇温でしっかり固まったようだ。超ラッキー。
蔵王古道なる道は不明瞭で、所々分からなくなるが、適当に登っていき、駒草平に到着。展望台から不帰の滝は見えるが、ブルーファングは全然見えない。ブルーファングの落ち口へはGNSSを活用して辿り着き、立木で懸垂下降。が、想像以上に氷がない。ブルーファングの緯度と標高でこれか。今年は本当に厳しい。これはちゃんと登れるのか?、と不安になるが、最悪巻いて登ればいいということで、懸垂下降続行。55m程度下ったところで良い感じのテラスがあり、さらに30m程度の下降で滝下へ。不帰の滝とブルーファングが双瀑となっており、圧巻そのもの。
翌日狙っていた不帰の滝左岸が登れそうなことを確認したうえで、上部が怪しいが登れるところまでは登ろうということで、ブルーファングに取りつく。1p目、凹角メインで登っていくが、クラゲ状が多く登りやすくない。だんだんとパンプしてきたところで、アックスを上に打ち過ぎ、決まり方が微妙で前進も抜くのも出来なくなって1テン。あーあ。レスト後に気を取り直して登り、先ほど懸垂下降でピッチを切ったテラスまで。
2p目は、弱点を突いて右上。途中、氷の輪をくぐる箇所がありなかなか面白い。20m程度出たところで薄被りの氷が出てきて、だいぶ苦戦したが、ここはノーテン。氷の傘の下の落氷を受けにくそうなところでピッチを切る。
3p目は傾斜が緩むので、ここくらいはサトーにリードしてもらおうかと思っていたが、氷が乏しいのでここもtamoshimaリード。傾斜は緩くパンプはしないものの、途中から氷が乏しくなり、際どいトラバースが出てくる。やはり、懸垂下降時に見ていた通りだ…。少しでも安定してそうな氷にスクリューをきめ、氷が崩れないように祈りながら左上。最後にもう一度氷の輪をくぐり、落ち口に到着。落ち口も氷が薄いので、右岸側の積雪部を登って、立木まで。いやー、まさかブルーファングを全リードで登ることになるとは。なかなかの達成感。
3p目を登るころに強まり始めた風は、氷瀑を登りきってもおさまらず、結構寒い。足早に下山して、この日は終了。
【感想・総評】
ブルーファングは、会内では登り応え・見応えの面で評判の高い氷瀑だったが、米子不動に何度も行っているので、それとの比較においては特別立派とか登り応えがあるとは感じなかった。逆に言えば米子に匹敵する氷瀑がここにあるということに価値があるのだろう。東北を代表する憧れの氷瀑を、1テン入れたとはいえ全リードで登ることができ、非常に充実した。また1つ、行きたい氷瀑が減ってしまったが。
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