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記録ID: 6489498
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雪山ハイキング
栗駒・早池峰

早池峰剣ヶ峰ダイレクト 撤退

2024年02月23日(金) 〜 2024年02月24日(土)
 - 拍手
GPS
09:35
距離
16.5km
登り
1,121m
下り
1,048m

コースタイム

1日目
山行
7:12
休憩
0:00
合計
7:12
6:46
432
スタート地点
13:58
宿泊地
2日目
山行
2:21
休憩
0:02
合計
2:23
7:16
27
宿泊地
7:43
7:43
6
7:49
7:51
69
9:00
9:00
39
9:39
ゴール地点
天候 23日 曇り
24日 曇り時々晴れ(朝)
過去天気図(気象庁) 2024年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
106号線から林道に入り、1.5キロ地点の除雪最終地点に駐車。スペースは3台程。
そこから4.5キロ先の門馬登山口までは除雪はされてないが、雪の状態と車次第では登山口まで入れるようだ。今回も2台程門馬登山口まで車で入っていたが、圧雪、アイスバーンなので判断は慎重に。
コース状況/
危険箇所等
登りに使った、早池峰剣ヶ峰ダイレクト(記録がないので勝手に命名したが握沢右岸尾根です)はバリエーションルートです。

林道から外れて尾根末端に取り付くが、少し登ると作業道のような林道が縦横無尽に出てきた。
林道を利用出来る所は林道を歩き、林道が尾根から外れてきたら尾根に復帰するを繰り返して登ったが、結局co1088辺りまで林道が走ってたように思う。

そして今回歩いた握沢右岸尾根であるが、早池峰山北面の植生や地形図を見てある程度予想はしていたが、それを遥かに上回る密林地帯であった。
地形図を見ると割と顕著な尾根であるが、尾根の判別もつかない程の密林であり、そこはまさにジャングルと言っても過言ではない。
尾根筋を真っ直ぐ登ればいいなんてのはまったく無理で、あらゆる物を迂回しながら登り、深い森林の中で視界も一切効かず、上部には岩尾根も目立つようになる。
何より密林のダンジョンに迷い込んだかのような錯覚に陥り、こんなに頻繁にGPSを見ながら登ったのは初めてであった。

今回唯一ラッキーだったのはラッセルがキツくなかった事。
2〜3日前に降ったサラサラの雪が15センチくらい積もっていたが、その下はガチガチのアイスバーン。
これのおかげで踏み抜きがほとんどなかった。
おそらくこの密林地帯は、雪が締まってないと一歩毎に踏み抜くまさに地獄の連続であり、倒木や這松、岩の段差のオンパレードなので、時には首まで落ちる事もあるだろう。

今回1360ピークの先で撤退したが、そこまで行けたのもこの雪質のおかげであり、もし雪が締まってなければもっとずっと下部で即撤退であったのは明白である。

撤退地点のコルから一気に500m標高を上げれば早池峰剣ヶ峰であるはずだが、密林に閉ざされ剣ヶ峰の一端も見えず、目の前の密林と岩尾根を眺めてたら登る気力が無くなってしまったので、ここまでとした。
厳しかったのは少雪の影響ももちろんあるだろうが、踏み入れてはいけない場所に踏み入れてしまった、そんな感覚が強い。
東京から来られたソロ男性と少し会話してスタート。林道はツボで大丈夫。
2024年02月23日 06:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/23 6:46
東京から来られたソロ男性と少し会話してスタート。林道はツボで大丈夫。
林道から外れて尾根に取り付きます。
2024年02月23日 07:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/23 7:17
林道から外れて尾根に取り付きます。
林道を振り返る。
2024年02月23日 07:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 7:17
林道を振り返る。
ワカン装着。
2024年02月23日 07:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
2/23 7:36
ワカン装着。
尾根はこんな感じ。初っ端から雪まみれになる。
2024年02月23日 09:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/23 9:02
尾根はこんな感じ。初っ端から雪まみれになる。
白い道を探して進む。
2024年02月23日 09:30撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/23 9:30
白い道を探して進む。
たまに林道に出るので利用する。
2024年02月23日 09:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/23 9:37
たまに林道に出るので利用する。
とにかく倒木が多い。
2024年02月23日 11:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/23 11:34
とにかく倒木が多い。
上部は岩場も多くなってくる。
2024年02月23日 11:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/23 11:57
上部は岩場も多くなってくる。
何を撮ったのかよくわからない。
2024年02月23日 11:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/23 11:57
何を撮ったのかよくわからない。
P1366。
2024年02月23日 12:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/23 12:35
P1366。
どこを通ったのか記憶にない。
2024年02月23日 12:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/23 12:43
どこを通ったのか記憶にない。
撤退地点から先を撮る。岩場が見えた。
2024年02月23日 13:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/23 13:19
撤退地点から先を撮る。岩場が見えた。
せっかくなので泊まって帰ろう。
2024年02月23日 14:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
2/23 14:32
せっかくなので泊まって帰ろう。
呑んで食う。
2024年02月23日 15:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
7
2/23 15:21
呑んで食う。
翌朝はいい天気。昨夜は寒すぎて何回も目が覚めた。−15度くらいまで下がった。
2024年02月24日 07:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/24 7:13
翌朝はいい天気。昨夜は寒すぎて何回も目が覚めた。−15度くらいまで下がった。
握沢を夏道用の橋で渡るが、雪がガチガチで怖い。
2024年02月24日 07:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 7:28
握沢を夏道用の橋で渡るが、雪がガチガチで怖い。
門馬コースに合流。
2024年02月24日 07:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 7:43
門馬コースに合流。
トレースに癒やされる。
2024年02月24日 07:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 7:44
トレースに癒やされる。
鳥居の場所は5合目。
2024年02月24日 07:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 7:51
鳥居の場所は5合目。
この橋も雪が固くて怖くて渡れない。誰か途中まで行って引き返してる。
2024年02月24日 07:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 7:51
この橋も雪が固くて怖くて渡れない。誰か途中まで行って引き返してる。
沢を渡渉。
2024年02月24日 07:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 7:51
沢を渡渉。
登山口到着。夏はここからスタートなのかな。
2024年02月24日 09:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 9:00
登山口到着。夏はここからスタートなのかな。
立派な石碑がありました。
2024年02月24日 09:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/24 9:00
立派な石碑がありました。
林道をトボトボ歩いて駐車地点に帰還。お疲れ様でした。
密林の閉ざされた空間だった為、展望がいい写真が一枚もありませんでした笑。
2024年02月24日 09:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2/24 9:39
林道をトボトボ歩いて駐車地点に帰還。お疲れ様でした。
密林の閉ざされた空間だった為、展望がいい写真が一枚もありませんでした笑。

装備

個人装備
幕営装備一式 ワカン アイゼン ピッケル 補助ロープ

感想

厳しい道なき道であった。

「絶対登り切ってやる」

この気持ちが足りなかった。
実力不足でした。


次回北面から登る時は、素直に夏道沿いの門馬コースにします。


これで2月は3回山に入ったが、その3回全て撤退の不甲斐ない結果となりました。

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コメント

お疲れ様でした。登りのp1088は松長根といい、100年以上前の門馬早池峰神楽跡でした。最高点は握り沢左股の滝の上部です。そこから右下の河原に降りて、ルンゼ状の崩壊地の雪渓を急登すると、剣ヶ峰稜線直下に出ます。夏はハイマツとコメツガの木渡りですが、今は圧雪です。お気をつけて楽しんでください!ms
2024/2/25 16:06
ms1917さん、コメントありがとうございます。
松長根、100年以上前の歴史がある道でしたか。教えて頂いてありがとうございます。
そして握沢左俣、やはりルンゼ登攀から稜線に抜けるのがベストですか。
実は今回の計画を立ててる段階で、早池峰剣ヶ峰のバリエーションなどの情報が皆無でしたので、早池峰山を網羅されてるmsさんなら何か情報をお持ちかと思い、お聞きしようかと悩んだりしてました。
やはり行く前にお聞きすれば良かったです。
貴重な情報ありがとうございます。また機会があればよろしくお願い致します。
2024/2/25 16:59
早池峰山の密林地帯はホントにヤバいですよね。私も20年くらい前の正月に違うルートですが山スキーで挑んだ時に、コメツガの枝の位置まで積雪があり、枝が行く手を遮り迷路状態。突っ込むとスキーが枝に刺さったり、埋もれたりで先に進まず気が狂いそうになりました。山スキーであれほど難儀した事は30年近い山スキー経験でも無いです。
2024/2/25 19:25
tbfさん、こんばんは。
想像するだけで気が狂いそうですね笑。

アイオン沢辺りはBCの方もたまに入るようですが、早池峰は北と南でこんなにも違いがあって、それも魅力でもありますね。
それにしても、密林を彷徨ってる時は樹海に迷い込んだような気分になって、メンタルがかなりやられましたよ😅
2024/2/25 21:12
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