広河原沢 左俣（釜への転倒により途中撤退）

2024年02月25日(日) [日帰り]

• GPS: 05:03
• 距離: 7.1km
• 登り: 463m
• 下り: 445m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:03
• 休憩: 0:00
• 合計: 5:03

5:09 スタート地点
5:44 5:44 南稜広河原取付
9:44 9:44 南稜広河原取付
10:11 10:11 舟山十字路
10:12 ゴール地点

写真

2/25 5:10

舟山十字路5時スタート
もちろん暗くヘッデンスタート

2/25 5:47

阿弥陀岳 南稜分岐

2/25 6:32

阿弥陀岳 中央稜分岐

左俣本谷F2手前
倒木を乗り越え中

2/25 8:27

そしてまさかの事態が。。
メンバーの一人が渡渉の為 写真中央の雪が積もった岩を歩いている途中でバランスを崩したか つまずきにより釜へ転倒

2/25 8:27

小さな釜ではあるが人と比べると
十分な大きさと深さがある

2/25 10:09

何とか無事に撤退
舟山十字路手前で記念写真

撮影機器：

iPhone 13 Pro Max 256GB SIMフリー Apple

感想

tatsurou72

この日の天気予報は日中曇り 夕方から雪
スタートの気温－3℃
登山計画は広河原沢左俣-見晴らしルンゼ-御子屋尾根-阿弥陀岳山頂-御子屋尾根-舟山十字路
登山計画書webにて提出済み
スタート5時 ヘッデンスタート
6:32中央稜取付-左俣に入りF1到着
釜の氷の中央は溶けて大きな穴が空いており 周りの氷もかなり薄い
とても歩ける状態では無い為 F1を左側から巻く（想定内）
落口少し先のフィックスロープにて沢筋に戻り 先へ進む
沢筋の氷がかなり溶けていて滑滝部も かなり慎重に歩かないと足を濡らしてしまう状態（ここまでの溶け具合は想定外）
予想より早く雪が降ってきたのと こんな状態なので 沢筋を歩くのが困難になり時間が掛かると予想し 見晴らしルンゼには行かず 本谷を詰め 去年12月に訪れた時の中央稜へ上がり下山するルートに変更が必要だと考える
細かい渡渉や倒木越えを繰り返し 緩やかな坂を越えればF2が見えるところまで来た時に まさかの事態が！
メンバーの一人が渡渉時にバランスを崩したか 何かに躓いたかで転倒 横の釜に落ちてしまう
（釜の大きさは それ程大きく無いが 人が横になるには十分な大きさな上に深さもある）
倒れながら落ちた為 水の中で横になってしまい しかも自力では上がれない状態
素早く駆け寄り 手を掴み一気に引き上げる
完全に全身濡れてるのが見て分かり ここからが一刻を争う事態だと感じ 足元の良い場所へ移動し すぐに着ている物を全部脱ぐ様に促す
同時に 他のメンバーに持ってきてるであろう予備の服を全部出してもらう様お願いし 自分が持ってきている予備の服も出す
落ちた本人は動揺と水の冷たさで痛くて手足が動かせなく 脱がすのをメンバーで手伝う
靴を脱いだ時 足裏が冷たくて痛いとの言葉を聞き 慌ててグランドシートを出し その上に立ってもらう
着替えて貰った物としては インナーシャツ1枚ダウンシャツ2枚レインウェア1枚
下のパンツ類の着替えは無かった為 そのままにして
後はソックスを履き替え 靴が濡れている為 ソックスと一緒に用意してきたビニール袋を履いてから濡れた靴を履かせる
これで今のところ寒さは無いと言う事で 急いで荷物を片付け下山準備
落ちた本人の荷物は他の3人で分担して担ぎ 動きやすくした
パンツ及びインナーが濡れているので 時間が経つと凍っていく為 慌てずに でも急いで下山する様に話をして下山開始
歩き出して足や手の感覚が無く 痛みもあるとのことから
少しでも大きく動かし血流を良くするようにしてもらいながら歩く
途中足の痛みを訴える時もありましたが 暖かい飲み物とロキソニンを飲み 本人の頑張りにより そのまま歩き 駐車場手前では 手足の痛みも無く感覚もしっかり有るとのことで 本人の希望により写真を撮り 車に戻って直ぐに着替えてもらいました

こうして大事に至ることも無く 無事に下山することが出来ました
振り返り考えると いろんな考えや思いが浮かんできます
こうした方が良かった とか こんな事が大切だとか
だけど これが絶対と言える正解も無く でもこのことも一つの経験として大切にし これからの山行に役立てて行きます

コメント

nightmoon

前ちゃん、私のミスで皆さんにお世話をおかけしました。何よりも心配をおかけしました。前ちゃんが居なければ、身体が冷たさで硬直して体勢を起きあげることができませんでした。引っ張り出してくれて、命を救ってくれて本当にありがとうございました。今回のミスは二度とあってはいけないことです。たまたま私はラッキーでしたが、それも自力では無理だったです。低体温症になって動けなくなれば、みんなの命も危険にさらすところでした。謝っても謝りきれませんが、本当にありがとうございました
( ߹𖥦߹ )

tatsurou72

nightmoonさん
まずはお疲れさまでした
無事に下山出来て本当に良かったです
それと あの状況の中 最後まで頑張って歩いてくれたことに感謝します
今回 自分達が置かれた環境の中で 最善の方法で対処出来たのでは無いかと思います
それに天気 時間 場所等も まだ良かった方で これが悪かったりすると二次遭難 三次遭難へと繋がり掛けないですからね
これからもいろんな想定をし 少しでも多くの引出しを作り安全で楽しい山行が出来るようにして行きましょう

kojiigushi

ご無事で何よりです。吹雪岳の雪崩で全員助かった時のようにその時の装備とそれらを活用することで何事もなく帰還できたと思います。

tatsurou72

kojiigushiさん
ありがとうございます
釜に落ちたことは深刻なことでしたが 気温や場所等に救われたこともあります
それにメンバー全員がすぐに同じ方向に対して行動出来たのも大きかったです
本当に無事で良かったです