大同心大滝で今年最後のアイス+雪崩に遭遇
- GPS
- 08:45
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 891m
- 下り
- 885m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 4:47
- 合計
- 8:46
天候 | 雪、曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口から美濃戸まではチェーン規制 |
写真
感想
K氏と今年最後のアイスかも?と、大同心大滝に向かう。朝のウチは小雪が舞うが、だいたい曇との予報に期待していたが、赤岳鉱泉についた時には吹雪状態😱他のパーティも私達もしょんぼりして屋根下で待機。1時間近く時間潰した後、何とか回復傾向が見られたのでルンゼに向かう。
気温はマイナス10℃くらい?無風時もあれば吹いても3〜4m程で動いていれば寒くないが、4パーティ入ったので少々待ち時間あり。異常な暖冬だったから、今シーズンは12月のジョーゴ沢も1月広河原沢左俣もあまり寒くない八ヶ岳を過ごしてしまったので、今回はとっても寒く感じる😂これでも通常の八ヶ岳よりは暖かいのにね!
氷は固くて、表面の氷は粘りなく壊れるが、奥の氷は刺さればよく効く。K氏リードで8割程登ったところで、お隣のトップロープに進路を譲り、アックステンション取ってしばらく待ちの最中に雪崩発生。ビレーで上を見上げていた私、突如、滝の落ち口の右岸から、喉になった部分の半分ほどの幅、楕円形の白い球体が落ちてきた。真上から直撃喰らったが、ロープ持ったまま斜面に身体を預け背中を雪が流れ落ちていくのをひたすら待つ。ほんの数秒だったんだろうが、とても長い時間に感じた。
雪崩落ち着いてから周りを確認。その段階で残っていた3パーティ7名、左岸近くを登っていた2人はご無事、直撃喰らったK氏もアックステンション取っていて無事。下段でビレーしていた女性も無事だったが、トップロープのお二人を指導していた男性が直撃で10m程流された。幸い傾斜の緩い部分で止まり、埋没もなく怪我もなくご無事。良かった!
2週間前に受けたアバランチ研修で「BCのビーコン所持率は高いが登山者はほとんど持って行かない。統計的には雪崩被害の数は登山者の方が多いので必ず所持するように。」と言われたばかり。今回もその事は頭にあり、前夜からの降雪もあったため一瞬迷ったが、アイス道具一式+アバランチ三種の神器持って行く精神的肉体的体力がなく横着を決め込んだ。油断は禁物。
今回は滝登攀ということもあって現場はバーティカル。雪は水のようにそのまま流れていき埋没が無かったことと、雪崩の規模が小さかったことが幸い。しかし、雪崩の規模が大きく、下部からアプローチしてくるパーティがあれば埋没の可能性もあった。現にこの日も滝見学のパーティが雪崩の後に登ってきた。そしてデブリの中には衝撃で一緒に落ちてきた氷もたくさん含まれていて、これが顔面直撃していたらかなりの流血。当たりどころが悪ければ骨折で救助要請となっただろう。降雪後に山へ入ることの危険性を身を以て体験する貴重な機会だった。危機管理意識、大切ですね!先日、風吹岳で起きた雪崩事故、私もよくレコを拝見している方々で、私も多少なりともスキーで雪山へ入るため、我が身のように息を飲んで読みました。皆さんご無事で何よりだったし、辛かった中であえて報告されたことに敬意。今回私達が体験したことは風吹岳の雪崩に比べればスケールの小さいものですが、やはり沢地形に入る山行ということあり、アイスの方々にも雪崩に対する危機管理意識を共有してもらいたいと思い記録しました。
で、一難去ったあと、私もフォローで登り始める。このサイズのバーティカルをフォローで登るのは初めてかな?リードにはおよばないがトップロープよりは緊張感あり。10本のスクリュー何とか抜いて、でも前回、腕がパンプして苦労したのを覚えていたので、今回はしっかりフィフィ持って行く。アックステンション取って休みながらスクリュー回収。ちょっとズルいが老体にハンディください🤣アクシデントもあったけど、今回も楽しいアイスになりました。
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