【過去レコ】船形山−北泉ヶ岳縦走

1990年08月13日(月) 〜 1990年08月14日(火)

• GPS: 32:00
• 距離: 20.9km
• 登り: 1,427m
• 下り: 1,446m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:58
• 休憩: 1:05
• 合計: 5:03

6:10 升沢コース登山口駐車場
8:05 8:30 三光の宮
9:10 9:50 升沢小屋
11:13 船形山

2日目

• 山行: 8:00
• 休憩: 1:10
• 合計: 9:10

7:50 船形山
9:50 10:00 三峰山
12:00 13:00 水源
14:30 14:30 北泉ヶ岳
14:30 14:30 水神
17:00 17:00 泉岳自然ふれあい館バス停
17:00 ゴール地点

船形山山頂避難小屋付近には水場がないので、升沢小屋上の沢まで水汲みに往復。下り20分、作業10分、上り50分

天候

快晴−晴

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

コース状況／危険箇所等

三峰山から水源に至る道の鞍部付近、踏み跡が不明瞭（1990年当時）

写真

事前準備。登山口の案内地図。

その拡大

三光宮にて。
古着を改造した野良着という怪しげな出で立ち。

升沢小屋から千畳敷方面を望む

主稜線（千畳敷付近？）から縦走コース（泉ヶ岳方面）を望む

船形山山頂まであと少し。小屋が見える。

山頂直下から月山が見える

船形山山頂の石碑と県境コース

船形山山頂

船形山避難小屋

避難小屋付近のイワヒバリ

船形山山頂から蛇ヶ岳方面

船形山山頂から後白髪山方面

夕闇迫る山頂から見るハクリ現象

前船形山と鏡池

三峰山から船形山を振り返る

三峰山から後白髪山を望む

三峰山から泉ヶ岳を望む

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 靴 ザック 昼ご飯 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 筆記用具 ロールペーパー 時計 ナイフ カメラ シュラフ ラジオ

感想

COOH_2

　仙台市在住の学生時代、一度はやってみたかった縦走です。登山口には公共交通機関が走っていなかったので、登山決行前に登山口へのアプローチ方法を確認。自家用車で旗坂野営場まで行って、同乗した弟が車で帰ることにしました。
　炎天下に長ズボンで尾根歩きをやったら暑いと判断。古着を改造した青き衣のUMAビッグフットが歩いて、黄土色の山頂に登ります。
　船形山山頂は360度の展望。高度感こそありませんが、見飽きません。涼しい風に乗ってトンボが乱舞し、イワヒバリもかくれんぼしていました。
　この日の宿はまさに避難小屋。外見の割に中は意外と広く、雨風をしのげて寝られれば文句ありません。近くに水場がある升沢小屋ではなく、わざわざ山頂小屋を選んで泊まることにしたのは、1日目に泉ヶ岳までの縦走行程を稼ぎたかったのと、翌朝のご来光や爽やかな涼風と高山鳥の声を堪能したかったから。その日は男性登山者と二人きりで一夜を過ごすことになりました（こう書くとなんだか淫靡）。二人とも他人に干渉しない質（たち）らしく、それぞれ自分の晩御飯を食べて、あまり多くは語らずに、明日の長歩きに備えて早めにシュラフに入ります。


　草木も眠る丑三つ時、風が窓を揺らす音で目が覚めると・・・ガタン！という音と共に小屋の扉が外れて白い霧がサーッと小屋に入ってきました。お化けか？山賊か？お盆は地獄の釜の蓋が開くと言うし・・・髪の毛が逆立つのを感じつつ同室者と顔を見合わせる。こういう時、ぼっち登山の憂いを感じます。辺りは真っ暗。ヘッドランプを点けなくても霧が見えたというのが不思議なくらい。外れた扉を二人で取り付け、妖怪らしき痕跡がないのを確認して再び眠りに就きました。やれやれ。

　翌朝は曇り。ご来光は見られなかったものの、山頂の朝は空気が爽やかで良いねえ。イワヒバリの声が聞こえたと思います。
　出発する頃には霧が晴れて晴天に。天候は安定しているらしい。蛇ヶ岳への道は見晴らしの良い尾根で、アップダウンが少なく、同室の彼は「足慣らしにちょうど良いですね」と言いつつ、颯爽と追い抜いていきました。
　三峰山でこれまで歩いてきた船形山とこれから向かう泉ヶ岳の眺望を楽しんだ後、森に入ります。水源付近には伐採地があって、踏み跡が交錯し、ルートは不明瞭でした。とりあえず落ち着こうと考えて、近くの沢で昼食。見通しの良い方を目指し南に向かって歩くこと5分でルートに戻りました。伐採地で倒木が道を遮っており、左（北）にそれて歩いたのが道迷いの原因だったことを確認して、北泉ヶ岳へ向かいました。
　北泉ヶ岳からは泉ヶ岳に寄らずに水神コースで泉ヶ岳少年自然の家（当時の名称）へ下山。最終バスにかろうじて間に合いました。
　花はなかったけど花鳥風月を愛でるる爽やかな山行を楽しんできました。ちょっとした冒険でしたね。これだから山登りはやめられない。