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Yamareco

記録ID: 65626
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

富士山 雪上訓練

2010年05月22日(土) 〜 2010年05月23日(日)
 - 拍手
GPS
37:00
距離
5.9km
登り
571m
下り
582m

コースタイム

4:15 5合目出発-6:00 7合目付近で訓練開始-12:15 訓練終了、下山開始-13:50 5合目着
天候 雨、上では雪。風もかなり強い。
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス

感想

5月22日
 高田馬場駅21時集合。遅刻などはなし。今回も大家監督にマイクロバスを出していただく。本当にありがとうございます。人数が少ないからか(17人)昨年よりも車内には余裕がある。DVDを見ようとするが、みんなやり方がわからない。部員のデジタル機器への対応力の低さが現れる。結局ディスクを入れたらそのまま始まったプラネットアースを見る。Lはずっと眠っていた。
 富士スバルラインのゲートに着くとすぐにテントをたてる。バスの車内とテントに分かれて睡眠をとる。明らかにテントのほうが快適なのにバスを選ぶ者が半数もいた。23時30分頃就寝。後で聞いた話では、人が来て結構うるさかったようである。Lは一度も起きなかったので全く気づかなかった。

5月23日
 3時起床。すぐに準備をして出発する。5合目に着き、体操などを済ませて4時15分に行動開始。天候は雨で、あまり良くなりそうもない。全員、色とりどりの雨具を身につけて進む。登山道を進むにつれて天気は雨から雪へ変わり、どんどん積もっていく。風も強くなかなか厳しい状況になってきた。やはり雪上訓練は天気が悪いものなのだろうか。
 6合目付近から、上級生の技術確認と練習のために2、3年生は登山道ではなく横の沢をアイピンで登らせる。監督にも付き添ってもらう。新人は4年生と登山道を登る。雪も大分積もってきたので、オーバー手をつけさせる。最後のところだけ、登山道が完全に雪に覆われていたので、訓練前だがピッケルを出させてキックステップで登る。
 訓練予定地に全員到着。6時から訓練開始。3パーティーに分かれて、Aパーティーがロープワークを学び、B・Cパーティーは新人に基本的な技術を教える。
 Aパーティーは古川、佐久間と慧でスタンディングアックスビレイを練習する。前日にも下界で練習していたが、まだ完全には覚えていない。しかし何度かやるうちに覚えてきた。休憩を挟んで合計9ピッチ分の練習を行う。雪が降り、風も強い中なのでなかなか過酷である。雪が強く吹き付けてきて痛いので上の方を見ることが出来ない。ゴーグルが欲しくなる。滑落した人間を止められるよう、実際に何度も体重をかけてみるが、2人ともしっかり止められるようになった。手順もきちんと覚えたようだ。
 B・Cパーティーは新人へ技術を教えるパーティーで、まずアイピン歩行を新人に教える。2時間近くみっちり歩いて新人にやり方を覚えさせる。さらに休憩後にはキックステップと滑落停止を行う。錬成合宿ですぐに使う技術なので、時間をかけた。途中で赤羽が非常に寒いということで、訓練を中止してツェルトに入れて休ませた。さらに元木を付き添わせてEPI缶で火をたいて暖めた。
 10時過ぎからはロープを2つ使って雪上通過の練習を行う。トラバース、登り、下りのそれぞれの場合でロープを通過する技術を新人に体験させる。皆、特に問題なく行うことが出来た。
 12時までには予定していた練習を全て終了した。吉田大沢を下る計画もあったのだが、気象も良くないので、長居はせずに登山道から下山することにした。12時15分に下山開始。最初はアイピン技術の確認も合わせ、雪面を下りていく。あまり問題なく登山道にたどり着く。その後は黙々と5合目まで歩いていく。特に新人は疲れたようで全体として生気がなく、ただひたすら歩いているという感じである。
 13時50分に5合目着。全員雨でずぶぬれ状態である。とはいえ、雨具の性能差が出て濡れの程度には個人差があるようだ。着替えなどをしてバスで帰る。帰りも監督には大変お世話になる。帰りの車内では平山ユージのDVDが流れていたが、Lは全く見ないでただ寝ていた。起きたらもう新宿であった。本当に申し訳ない。
 17時40分に高田馬場到着。ずぶ濡れのザックが異彩を放っている。ここで解散。さらに何人かは監督と共に打ち上げへ行く。ラ・パウザでのパスタとピザの食べ放題であった。みんな嫌になるまで食べていた。雪上訓練お疲れ様でした。次はいよいよ錬成合宿である。

 今回の雪上訓練は悪天の中であり、状況は悪かったがするべき訓練はきちんと行うことが出来た。新人はきちんと基本的な技術を身につけることが出来ただろう。3年生にはロープワークもしっかりと教えることが出来た。なので、雪上訓練としては良い結果になったと考えている。
 雪上訓練自体はもっと早い時期に(5月上旬くらい)行ったほうが雪が多く、効率的な訓練を行えるだろう。また、その日の雪の状況に合わせて訓練の場所や高度を変えることもありだと思う。今回はちょっと雪が緩んでおり、アイピンの練習には最適ではなかった。また、5月の富士山では天気が悪いと今回のような厳しい状況も考えられるので、装備は積雪期並みのものが必要である。
 最後に、今回は事前の視察や当日の車の運転、そして訓練の際の指導と大家監督には大変お世話になった。改めて御礼を言いたいと思う。本当にありがとうございました。

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