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記録ID: 662660
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ハイキング
関東

〔東京ぶらぶら散歩〕武蔵野の路から深大寺の森

2015年06月13日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
05:53
距離
7.1km
登り
26m
下り
8m
歩くペース
ゆっくり
2.32.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:54
休憩
0:00
合計
5:54
9:06
354
スタート地点
15:00
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:西武多摩川線・多磨駅
帰り:深大寺(バス)〜JR中央線・武蔵境駅
その他周辺情報 〔大師茶屋〕昼食・深大寺蕎麦
〔鬼太郎茶屋〕二十一世紀梨ミックスソフトクリーム
〔ミア ボッカ エミオ武蔵境店〕反省会
住宅地を通り、公園の入口へ
住宅地を通り、公園の入口へ
西門を抜けると〔いこいの広場〕だ
西門を抜けると〔いこいの広場〕だ
プラタナスの大木を右手に、ゆっくりと大芝生(旧フェアウェイ)を歩く
プラタナスの大木を右手に、ゆっくりと大芝生(旧フェアウェイ)を歩く
人見街道沿いを行くと、かの新撰組局長・近藤勇の生家跡がある
人見街道沿いを行くと、かの新撰組局長・近藤勇の生家跡がある
近藤勇の墓所でもある大澤山龍源寺
近藤勇の墓所でもある大澤山龍源寺
幕末動乱期の京都を舞台に、尊皇志士を震え上がらせた新撰組局長の墓は、本堂奥にひっそりと佇んでいた
幕末動乱期の京都を舞台に、尊皇志士を震え上がらせた新撰組局長の墓は、本堂奥にひっそりと佇んでいた
龍源寺ご住職がしたためてくだすった御朱印
龍源寺ご住職がしたためてくだすった御朱印
三鷹台から井の頭通りに続く人見街道
三鷹台から井の頭通りに続く人見街道
野川へ。ここからいくつかの橋を越える
野川へ。ここからいくつかの橋を越える
水面で仲良く遊ぶ鴨
(昼はつけ鴨汁蕎麦もいいなア...)
1
水面で仲良く遊ぶ鴨
(昼はつけ鴨汁蕎麦もいいなア...)
紫陽花が見頃。東京はこれから梅雨本番
紫陽花が見頃。東京はこれから梅雨本番
しばし足を止めて自然観察
しばし足を止めて自然観察
この野川には野鳥が集う
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この野川には野鳥が集う
川の色に溶け込んだ巨鯉
川の色に溶け込んだ巨鯉
御塔坂橋から上流を望む
御塔坂橋から上流を望む
中州で亀が甲羅干し
中州で亀が甲羅干し
深大寺通りに咲く蕎麦の花
1
深大寺通りに咲く蕎麦の花
深大寺山門
〔深大寺窯〕で〔らくやき〕を体験
〔深大寺窯〕で〔らくやき〕を体験
全員違う素材に絵を彩色し
全員違う素材に絵を彩色し
蕎麦と酒を堪能
(鴨はローストで賞味す)
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蕎麦と酒を堪能
(鴨はローストで賞味す)
甘味処〔鬼太郎茶屋〕で、二十一世紀梨のミックスソフトクリームを舐める
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甘味処〔鬼太郎茶屋〕で、二十一世紀梨のミックスソフトクリームを舐める
深大寺門から神代植物園へ
深大寺門から神代植物園へ
あじさい園を鑑賞
あじさい園を鑑賞
イタリアン・カフェで〔らくやき〕品評会を
1
イタリアン・カフェで〔らくやき〕品評会を

装備

個人装備
ご朱印帳

感想

 西武多摩川線の多磨駅。旧称は〔多磨墓地前〕といい、駅の北西すぐには、日本初の公園墓地である東京都立多磨霊園が広がっている。40万坪、東京ドームにして27個分という広大さだ。東側は、人見街道を挟んで、南に武蔵野の森公園、北に野川公園と面積の広い公園が並び、都会の中の緑のオアシスたる感がある。
 今日は、”東京ぶらぶら散歩”の第一弾で、関東ローム層を覆う武蔵野台地に、特徴的にみられる河岸段丘”ハケ”のひとつ、国分寺崖線の木立を眺めながら、武蔵野の路をぶらぶらと深大寺まで散歩する計画だ。
 多磨駅から東側へ出、踏み切りを渡ってすぐ左の小道に入り、アメリカンスクールの先を行くと、都立野川公園の入口(西門)に出る。
 野川公園は、東西に東八道路が横切り、南北に敷地が分かれるが、もとは国際基督教大学のゴルフ場で、広大な敷地を空の上から見下ろすと、なるほど、ゴルフコースとよくわかる。よって、園の大半を芝生が占めている。アオギリやユリノキなどの大木が、陽光を受けて大きな日陰を大芝生上に投影している。清清しい空間だ。散見されるもぐらの穴を、睨みながら上空に待機するカラスが喧しい。
 正門を出て、人見街道沿いを歩いていく。新撰組局長だった近藤勇の生家跡には、近藤を祀った小さな祠と、産湯の水に使われたという古井戸がある。更に進むと、大澤山龍源寺に着く。ここは近藤勇の墓所だ。近藤は最期、新政府軍によって板橋で斬首されたが、遺骸はここに埋葬された。本堂裏の竹藪脇に、ひっそりと佇む墓所をお参りし、幕末動乱期の先人を偲ぶ。
 次に、御狩野橋から野川沿いの路を行く。野川は国分寺崖線の湧水のひとつで、日立中央研究所内の大池などを水源として、多摩川に注いでいる。この路で散策やジョギングをやる人も多い。この時期ゆえ、紫陽花が見頃である。水面で仲良く遊ぶ鴨をしばし観賞する...。
「はしきやし、妹がありせば、水鴨なす、ふたり並び居…」
と、大伴家持の歌の一篇(万葉集)が、ふと頭に浮かぶ。私には、無論”はしきやし妹”は居ない。羨ましくて目を細める。
 川歩きは満更でもない。中州で亀が甲羅干しをやったり、大きな鯉がゆったり泳いでいくさまを眺めたりしながら、のんびりと歩を進める。近所へ買い物に行くという地元の女性に声をかけられる。何でも今日は雲があるので望めないが、八幡橋付近では、富士山が見える場所があるそうな。そういえば、野川の東八道路に架かる橋の名は、〔富士見大橋〕とあった。
 御塔坂橋で野川に別れを告げ、住宅地の路地を深大寺へと向かう。東京都環境局による〔雑木林のみち 野川・深大寺コース〕を辿り、ハケに残るクヌギやコナラなどの木々の木漏れ日を浴びて行く。坂が多い路だ。
 深大寺通りに出ると、売店や蕎麦屋が立ち並んで賑やかだ。深大寺蕎麦であまりにも有名なこの地には、歩道沿いに白い蕎麦の花が咲いている。江戸時代、深大寺周辺の土地が、米の生産に向かず、米の代わりに蕎麦粉を寺に納めていたという。そして、深大寺の総本山である、上野寛永寺の門主第五世公弁法親王が、深大寺蕎麦をたいへん気に入り、名が高まって、やがて〔献上そば〕といわれたらしい。
 「蕎麦はまだ、花でもてなす、山路かな」(芭蕉)
 今は新蕎麦の時期とは真反対の暦だが、ここまできて蕎麦を食わぬ者も居るまい。
 蕎麦を手繰る前に、まずは山門をくぐり、浮岳山深大寺の本堂を参拝。朱印所で御朱印をいただく。朱印は本堂の無量寿(阿弥陀如来)や、釈迦堂の白鳳佛(釈迦如来)など目的(無病息災、厄除けなど)によって三書類が選べる。
 参拝後には、〔むさし野深大寺窯〕で”らくやき”を体験。茶碗、猪口、花活けなどから選んで、十色まで彩色できる。各人それぞれが思うようにつくり、個性的な彩色が完成。焼きあがるまでに、〔大師茶屋〕で蕎麦と酒を楽しむ。まずは、そばがきや鴨ロース焼きで純米酒〔金婚〕を一献。〔酒を飲まぬくらいなら、蕎麦屋へなんぞ入るな〕とは、故池波正太郎の名言。けだしよく言ったものだ。
 仲見世や門前をぶらぶら。同行のT嬢に勧められるまま、甘味処〔鬼太郎茶屋〕の二十一世紀梨ソフトクリームとやらを舐める。
 出来上がった〔らくやき〕を受取り、北の深大寺門から神代植物公園へ。紫陽花や薔薇園をひとしきり眺め歩き、程よい疲れ具合を感じて帰途につく。武蔵境駅の駅南ビル2階にあるイタリアン・カフェ〔ミア ボッカ エミオ武蔵境店〕で反省会。ワインで締めくくりとした。

 低山トレッキング部による、スピンアウト企画として〔東京ぶらぶら散歩〕がはじまった。
 6月初めから9月終わり頃までの夏場は、低山トレッキングには向かない。低山ならではの高湿度に蒸され、蚊や毛虫が襲い、見晴台からの眺めも悪い。低山トレッキングはオフシーズンといってよい。
 そこで〔東京ぶらぶら散歩〕となった。どうせならテーマを設けようということで、
 (一)東京の風景(二)歴史(三)季節感 の三つを浮き彫りにしていこうと思う。
 今回は第一回ということで、〔武蔵野の路〕を深大寺までぶらぶらと約7キロほど歩いた。三つのテーマはそれなりに主張できたように思う。

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