大行沢(上流部)
- GPS
- 08:20
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 884m
- 下り
- 883m
コースタイム
0550登山口発-0730 730P尾根鞍部から下降-0930北石橋分岐
-1005 二俣からハダカゾウキ沢-1030遡行中止-1140樋ノ沢避難小屋
-1300裏磐司展望所-1320雨滝-1410登山口着
天候 | 2015/7/11(土) 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大東岳登山口に駐車。10台くらい停められる。登山ポスト有。 登山口駐車場入り口から車道をさらに奥へ400mほど進んだ左手の駐車場にトイレ有(紙無し) |
コース状況/ 危険箇所等 |
多分、平水と思われます。膝から下のみ濡れました。水もぬるく、最高の遡行日和でした。 |
その他周辺情報 | ◆入浴 天然温泉極楽湯仙台南店 http://www.gokurakuyu.jp/minami.html 入館料 土日祝\720 平日\670 リンスインシャンプー・ボディソープ有 タオル持参 宮城県仙台市太白区西多賀5-24-1 ベガロポリス仙台南内 午前8時〜翌3時 秋保温泉からR286を仙台市街地方向へ進んだ右手にある「ベガロポリス」というアミューズメント施設内。駐車場に入ったら左手奥へ進むと近い。男女別のお休み処(一人一畳で枕のみ備え付け。それぞれ10名程度)があった。帰宅前の仮眠に使えそう。 |
写真
感想
先シーズンから持ち越した、念願の大行沢遡行が実現!
梅雨最盛期の束の間の好天予報なのに大東岳登山口駐車場はもぬけの殻。あれれ・・・?登山ポストに届けを投げ込み、裏コースへ出発。
2箇所ほど藪が張り出しているところがあったが、登山道はあいかわらずよく整備されており通過に問題はない。タコヤキ観察とF2鑑賞を済ませ、裏磐司展望所を経て、730P尾根の乗越(鞍部)の下降点へ到着。沢装備に換装して下降する。下草も薄く簡単に下降できた。
入渓後はしばらくゴーロが続く。朝陽が順光で照らす沢は本当に美しい。新緑の時期は、もっと輝いているんだろうな。右へ左へ渡渉を繰り返して進むと、ミニゴルジュ帯があらわれる。事前情報により股下まで濡れるのを覚悟していたが、意外にルートが見つかり濡れずに楽しく通過する(沢講習受講の効果か!?)。ゴルジュを抜けるとナメがはじまる。「天国のナメ」と呼ばれる、穏やかでなめらかな沢床を、まさにヒタヒタという感じで歩く。
去年11月に紅葉の大行沢に挑戦してみようと、大行沢プロにたくさんの情報をいただいて準備万端に整えたのに結局雨で入渓できず、ようやく実現した大行沢のナメ歩き。緑にあふれたおだやかなナメ沢は水もぬるく、最高の遡行日和にもかかわらず沢には自分ひとり。あまりにも沢は美しく、マイペースでのんびり歩く沢はあまりにも楽しく、ニヤニヤが止まらない。
北石橋の分岐を通り過ぎ上流部へ天国のナメは続く。万一増水時のエスケープ枝沢も同定。いくつか小さな滝を越えた先に、左右から流れ込む「双門の滝」が見えた。ここまでユルユルと登ってきたので迫力がある。今回は大行沢に加えすぐ脇に登山道のあるハダカゾウキ沢(←不思議な名前)も遡行する計画としており、左俣の滝をよじ登る。登った少し先にトイ状の2m程度の小さな滝がある。左右の壁がスタンスに乏しく、落ちると結構深そうなひょうたん池にドボンとなる。右から左から試してみたものの、恐怖心に打ち勝つことができず(別に落ちても死にはしないのだが・・・)、ここを越えた先も谷が深そうなので、遡行中止を決断。ハダカゾウキ沢の遡行記録には「フリーで行けます」とあったが、今の自分の実力では無理ということだ。
登山道を樋ノ沢避難小屋へ向けて降る。避難小屋にも人気はなく、紅葉の時期以外はほとんど人が来ることはないのだろうか?水場は蛇口パイプが増設してあって二人組が仲良く水を取れる設計になっていた。
裏コースの登山道をのんびりと降る。雨滝は11月に見たときは小さな雨だれが落ちてくるという感じだったが、梅雨のこの時期は水量が多いためか、雨のカーテンが風向きで右に左に揺れる様子が見られ、パラパラと葉を打つ滴はまさに雨のようで、風情のあるところであった。
裏磐司展望台で追いつかれた単独登山者は、表コースから大東岳にのぼり裏コースを下山だそうで、山頂では鳥海山も見えたとおっしゃっていた。機会をつくって大東岳にも登ってみたいなぁ。
大行沢入門のナメ歩きは本当に楽しかった。今年はスキルアップに努めつつ、大行沢周辺に通いたい。(カケス沢遡行のときのために取っておこうと、今回あえて北石橋には行かなかった。)
昨年11月の計画時にたくさんの情報をくださった大行沢プロ、ようやく実現しました。プロのアドバイスに見守っていただき初心者が大きな失敗もなく無事遡行できました。本当にありがとうございました!
今回の遡行は下記を参考にさせていただきました。どうもありがとうございました。
・Luskeさんの5月の遡行記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-640761.html
・mommutさんのハダカゾウキ沢記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-468789.html
コメント
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こんな日に、ゆるゆる木漏れ日を浴びながら、まさしく天国ですね!
ヒルの恐怖に怯える丹沢の沢とは、雲泥の差。どうりで、ヒルに過剰ショック受けてた訳だわ。
沢も土地に寄って、色々表情があるんですね〜
ああ〜、また守備範囲が広がってしまう!
yuriさんこんにちは!コメントどうもありがとうございます
はい!天国でした!!
このまま死んでも悔いはないと思えるほど幸せでした
そうなんですよぉ〜。山稜にもそれぞれの魅力があるように、
沢にもいろいろな表情があって、たまらなく魅力的なんですよね。
守備範囲の拡張、私もご一緒させてください
昨年、ebi0813さんが訪れた時はあいにくの天候で、
地元民の私は申し訳なく感じてしまいましたが、
今回は天気も良く、ナメ歩きを楽しまれたようで嬉しく思います。
大行沢の後はハダカゾウキ沢へ向かわれたのですね。
容易な沢、とは聞きますが・・・
ドボン無しで済ませたい場合は・・・ちょっと厳しい沢かもしれません。
次回は、反対側の樋ノ沢は如何ですか?
大行沢上流よりも分岐が複雑ですか、難易度は同じくらいなので楽しめると思います。
遡行後の登山道歩きが、大変な沢ですが・・・
まぁ、そこは気合いでがんばって^^;
Luske様、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
いつも素晴らしい山行記録をアップしてくださり、楽しみに拝見しております。
昨年11月の雨の二口渓谷散策は、自分にとって記憶に残る素晴らしい山行でした。
紅葉に彩られた渓谷を楽しむことができたのも登山口で出会った地元の方々のおかげですし、あの下見と、Luske様の的確十分なアドバイスのおかげで、今回そう緊張することなく心の底から楽しむことができました。
感謝、感謝でございます
どうもありがとうございました
次回はどうしようかなぁ〜と思い悩んでいたところですが、樋ノ沢ですか
今回の計画時も結構悩んだのですが、樋ノ沢はエスケープがなく大東岳へ詰め上がるしかないため、やめといたのです・・・
次回は、1日目はハダカゾウキ沢をちゃんと詰めて、避難小屋に泊まり、2日目に樋ノ沢を詰めて大東岳登頂、な感じで行ってみようかなと思います
気合い入れてがんばりまーす!
これからもLuske様の記録を参考にさせていただき、大行沢を味わい尽くそうと思っております。どうぞよろしくお願いします!
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