北股岳-門内岳(丸森尾根〜梶川尾根・テン泊周回)
- GPS
- 29:31
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,124m
- 下り
- 2,102m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:39
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:57
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車スペースは十数台分あるが朝6時の時点でいっぱい。 手前の駐車スペースにエスケープしたが、帰りには路駐されている車も多かった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆倉手山登山口〜飯豊山荘 ・アップダウンのあるアスファルト歩き。チャリがあると便利。(今回は徒歩) ◆丸森尾根 ・上部は雪壁があるが下部は完全夏道。 ・この日は雪が緩んでいたのでノーアイゼンで登った。 ◆稜線 ・稜線東側に雪は残るがほぼ夏道。 ・ハクサンイチゲが少し咲き始めている。 ・門内小屋はトイレも含め利用できる状態だった。 ・水場は未確認だが雪は豊富なのでどうとでもなる。 ◆梶川尾根 ・標高1,000mくらいまで雪が残り、ルートもわかりづらいので丸森より厄介。 ・GPSを見ながら間違い尾根に入らないように注意した方が良い。 ・所々雪が締まっている場所があるのでアイゼンを使用した。 |
写真
感想
ゴールデンウィーク翌週末は必ずといっていいほど空いている。
そして5月は晴天率も高い・・・この週末も期待通り土日二日間ともしっかり晴れ予報。
ならば少し遠出してテン泊山行を楽しもうということでMさんと飯豊に向かうことにした。
飯豊の中でも今回は北股岳と門内岳に行き先を絞る。
この時期の北股は石転び沢をアプローチに使うケースが多いが、スキーがしたくなってしまうので敢えて尾根を選ぶ。
登りを丸森尾根、下りは梶川尾根を使用することに決定。Mさんには「石転びは急だしヘルメットもいるしめんどくさいよ〜」と説得。半分嘘です。
スベスベの谷は見なくていいように強制的に尾根道を選択することに成功した笑
この時期は倉手山登山口まで車で入れるので林道歩きは片道3km程度で済む。
そのちょっとしためんどくささのおかげで山域は比較的空いているので狙い目立ったりする。
スタートは6時半、辺りは当然明るくなっているし、これからどんどん気温が上がってくるのでテン泊装備の急登に堪えるが時間制限はないので頻繁に休憩を取りながらのんびり登っていった。
丸森尾根は自身2回目だが前回は秋で日帰り装備だったのでもっと涼しくて歩きやすかった。
今回は虫も多くて大変…やっぱり冬山はいいなぁと感じながらの山行となった。
丸森峰まで登ると一気に視界が開けて二週間前に登った朳差岳もはっきり見える。
頼母木山に続くたおやかな稜線も魅力的だったが今回はMさんのリクエストもあって門内へと向かう。
主稜線の西側にはほとんど雪はないが東側はまだまだびっしり。見たくなかったスキー向きの斜面も嫌でも目に飛び込んできた。
逆にこれだけ雪があれば水の心配もいらないし、どこでもテントを張れる。景色の良さそうな扇ノ地神の雪上でビバークすることに決定。
夜から朝にかけて少し風は出そうだが許容範囲内だろうということでこの場所を選んだ。
ベースキャンプができたら散歩したりしながら夕暮れを待つ。ザラメ雪をふんだんに使ったアイスコーヒーもこの時期ならではの贅沢だった。
日本海に沈む夕日を期待したが残念ながら低い位置に帯状の雲が覆っていて水平線に落ちる夕日は見られなかったがそれでも星と夜景は素晴らしかった。
翌朝は3時前に起床、お茶漬けで腹ごしらえをしてから空身で北股岳までピストンしてこよう。
予報通り風が出てきてテントを叩く音がうるさくなってきたところだったので早起きしたのは正解だった。
しばらく歩いていくと前から歩いてきた登山者さんとスライド。梅花皮小屋に泊まられたそうだが3名しかいなかったらしい。
門内小屋も宿泊者はゼロ。やはりGW翌週は狙い目だった。
歩きながら蔵王山の肩から昇る太陽を拝んでから北股岳に登頂。3年ぶり3回目。こちらも貸し切りで嬉しい反面、見たくない石転び沢のスベスベ斜面を上から見下ろすことになってしまった。まあ多少は仕方ない。
下山は梶川尾根へ。
こちらは自分もMさんも初めてなのでちょっとワクワク。
上部は丸森尾根より傾斜も緩やかで歩きやすそうだが、その分下部の傾斜がきついということだ。
覚悟はしていたがなかなかに歩き応えのある尾根で、上半分は雪道と夏道ミックスでルートファインディングが求められ、下部は急な下りが待っていた。
最初はノーアイゼンで足スキーを楽しみながら下っていったが途中の急斜面ではさすがにアイゼンを装着、慎重に降りざるを得ない箇所もあった。
虫に追いかけられながらのスリリングな下山となったが、おかげで消化試合になりがちな帰路の行程もガッツリ楽しむことができた。
想定以上に虫のプレッシャーが強烈だったが過ごしやすい気候の下、静かな飯豊山で2日間を過ごせたことは贅沢な経験だったと思う。
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