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Yamareco

記録ID: 683932
全員に公開
沢登り
日光・那須・筑波

高原山塊鹿股川 スッカン沢・桜沢

2015年07月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:17
距離
10.8km
登り
1,002m
下り
1,002m

コースタイム

2015/7/25(土)
0650山の駅たかはら発-0735雷霆ノ滝-0800咆哮霹靂ノ滝
 -0810 二俣で入渓-0905雄飛の滝-0920仁三郎の滝見学-0930薙刀岩
 -1000咆哮霹靂ノ滝で入渓-1005咆哮ノ滝-1040らいていの橋- 1125雷霆ノ滝
 -1310二俣-1400おしらじの滝-1435県道-1500山の駅たかはら
天候 2015/7/25(土) 薄曇→晴
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
山の駅たかはら駐車場を利用
コース状況/
危険箇所等
◆コース状況
雄飛の滝遊歩道の薙刀岩の崩落により、桜沢沿いの登山道と雄飛の滝の橋をつなぐ登山道が通行禁止となっています。(実際は崩落箇所を横断して普通に行き来できます。くれぐれも事故を起こさないよう気を付けましょう)
桜沢:
咆哮ノ滝、雷霆ノ滝は手がかりが多くフリーで登れましたが、そこそこ高さがありますので、超初心者が含まれる場合はロープがあったほうが安心でしょう。全体的にヌメリ多い。930の二俣を左俣に入ると、「山の神」というところで登山道に上がれるらしいですが取付きはわかりづらいそうです。一方右俣は、おしらじの滝から県道に向かって(多分北方向)歩いて15分程度の明瞭な踏み跡があるらしいです。
スッカン沢:
桜沢よりも若干水量の多い印象。雄飛の滝から北方向に登山道へ上がれる明瞭な踏み跡あり。
その他周辺情報 山の駅たかはらで食事を取る場合は14:30頃までに戻る必要あり。
フェルト沢靴(K日山荘で旧モデル割引&13%ポイント付与)の初使用。ゴム底とどんなふうに違うかな?
2015年07月25日 06:37撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 6:37
フェルト沢靴(K日山荘で旧モデル割引&13%ポイント付与)の初使用。ゴム底とどんなふうに違うかな?
右:山の駅たかはら 左:トイレ
トイレの脇を通るように登山道がはじまります。
2015年07月25日 06:46撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 6:46
右:山の駅たかはら 左:トイレ
トイレの脇を通るように登山道がはじまります。
八方ヶ原遊歩道概念図
2015年07月25日 06:47撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 6:47
八方ヶ原遊歩道概念図
トイレの先の東屋にコンテナボックス
2015年07月25日 06:52撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 6:52
トイレの先の東屋にコンテナボックス
箱の中に用紙とえんぴつがあります。切り離して持ち歩ける高原山登山案内図つき。投函した届は、下山時に下山時刻記入か引き取りに行きます。
2015年07月25日 06:49撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 6:49
箱の中に用紙とえんぴつがあります。切り離して持ち歩ける高原山登山案内図つき。投函した届は、下山時に下山時刻記入か引き取りに行きます。
スッカン沢桜沢の二俣に向けて登山道を行く
2015年07月25日 07:03撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 7:03
スッカン沢桜沢の二俣に向けて登山道を行く
雷霆(らいてい)の滝を登山道から。あれ登るのか…
2015年07月25日 07:36撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 7:36
雷霆(らいてい)の滝を登山道から。あれ登るのか…
らいていの吊橋
2015年07月25日 07:43撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 7:43
らいていの吊橋
スッカン沢の雄飛滝のほうへ延びる登山道が通行禁止になっています。柱状節理の崖(薙刀岩)が東日本大震災で崩落したためで、通行再開の目途はないそう。
2015年07月25日 07:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 7:50
スッカン沢の雄飛滝のほうへ延びる登山道が通行禁止になっています。柱状節理の崖(薙刀岩)が東日本大震災で崩落したためで、通行再開の目途はないそう。
スッカン沢と桜沢二俣の、桜沢側にある咆哮霹靂(ほうこうへきれき)の滝。向かって右が咆哮の滝、左が霹靂の滝です。あとで登りに来ます。
2015年07月25日 07:55撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 7:55
スッカン沢と桜沢二俣の、桜沢側にある咆哮霹靂(ほうこうへきれき)の滝。向かって右が咆哮の滝、左が霹靂の滝です。あとで登りに来ます。
二俣のスッカン沢にかかる、ほうこうへきれきの吊橋の脇から降り、スッカン沢に入渓。
2015年07月25日 08:14撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 8:14
二俣のスッカン沢にかかる、ほうこうへきれきの吊橋の脇から降り、スッカン沢に入渓。
側壁の造形が見応えあります。ここは全体的に地質が興味をひきます。
2015年07月25日 08:16撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 8:16
側壁の造形が見応えあります。ここは全体的に地質が興味をひきます。
スッカン沢の水はうっすらと白濁しています。
2015年07月25日 08:20撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 8:20
スッカン沢の水はうっすらと白濁しています。
スッカン沢の湯の花(?)
2015年07月25日 08:43撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 8:43
スッカン沢の湯の花(?)
遊歩道の橋を潜ります。
2015年07月25日 08:47撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 8:47
遊歩道の橋を潜ります。
見事な景観
2015年07月25日 09:02撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 9:02
見事な景観
涼しそう♪
2015年07月25日 09:02撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 9:02
涼しそう♪
雄飛の滝10m。手前が洞窟チックで深い釜は青々と水をたたえています。
2015年07月25日 09:05撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 9:05
雄飛の滝10m。手前が洞窟チックで深い釜は青々と水をたたえています。
雄飛の滝から左岸沿いに、橋へ戻る方角へ巻き道(遊歩道)が続いています。
2015年07月25日 09:09撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 9:09
雄飛の滝から左岸沿いに、橋へ戻る方角へ巻き道(遊歩道)が続いています。
仁三郎滝7mを登山道から見学して、戻ります
2015年07月25日 09:17撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 9:17
仁三郎滝7mを登山道から見学して、戻ります
雄飛滝展望台の看板。なぜスッカン沢が白濁しているのか、柱状節理のでき方、の解説です。
2015年07月25日 09:22撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 9:22
雄飛滝展望台の看板。なぜスッカン沢が白濁しているのか、柱状節理のでき方、の解説です。
ケロ氏、栃木出張お疲れ様です。
2015年07月25日 09:30撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 9:30
ケロ氏、栃木出張お疲れ様です。
薙刀岩の崩落箇所。ここを越えて画像左の階段をのぼります。登山道にはよく見られる状態ですが、足をのせると動く岩もあるので油断大敵。
2015年07月25日 09:32撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 9:32
薙刀岩の崩落箇所。ここを越えて画像左の階段をのぼります。登山道にはよく見られる状態ですが、足をのせると動く岩もあるので油断大敵。
上部の柱状節理。すごい・・・
2015年07月25日 08:42撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 8:42
上部の柱状節理。すごい・・・
咆哮霹靂の滝へ戻ってきました。見るからに右の咆哮の滝のほうが寝ていて登りやすそうです。左の霹靂の滝はロープクライミングとなるようです。
2015年07月25日 09:48撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 9:48
咆哮霹靂の滝へ戻ってきました。見るからに右の咆哮の滝のほうが寝ていて登りやすそうです。左の霹靂の滝はロープクライミングとなるようです。
咆哮の滝8m。じっくり登攀ラインを見極めます。単独だとこういう時間が気兼ねなく取れるのがいいんだよなぁ〜
2015年07月25日 10:00撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 10:00
咆哮の滝8m。じっくり登攀ラインを見極めます。単独だとこういう時間が気兼ねなく取れるのがいいんだよなぁ〜
上段
2015年07月25日 10:06撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 10:06
上段
咆哮の滝を登り切った先には・・・幅広ナメ!すごい!
2015年07月25日 10:13撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 10:13
咆哮の滝を登り切った先には・・・幅広ナメ!すごい!
全面を水流が覆ってます
2015年07月25日 10:17撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 10:17
全面を水流が覆ってます
2段ナメはもう人工物かってくらいに平行に段々です
2015年07月25日 10:22撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 10:22
2段ナメはもう人工物かってくらいに平行に段々です
2015年07月25日 10:24撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 10:24
雄大なナメは終了し、右岸より顕著な枝沢流入
2015年07月25日 10:27撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 10:27
雄大なナメは終了し、右岸より顕著な枝沢流入
全体的に柱状節理とミルフィーユ構造ですが、ミルフィーユが層によって色=成分が異なるところがまた興味深い。
2015年07月25日 10:35撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 10:35
全体的に柱状節理とミルフィーユ構造ですが、ミルフィーユが層によって色=成分が異なるところがまた興味深い。
朝渡った、らいていの橋
2015年07月25日 10:40撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 10:40
朝渡った、らいていの橋
微妙なナメの先には
2015年07月25日 11:09撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 11:09
微妙なナメの先には
雷霆ノ滝10m
2015年07月25日 11:22撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 11:22
雷霆ノ滝10m
下半分はリッジ沿いに。
2015年07月25日 11:24撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 11:24
下半分はリッジ沿いに。
上半分は中央の水流のないところを登りました
2015年07月25日 11:28撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 11:28
上半分は中央の水流のないところを登りました
振り返る
2015年07月25日 11:36撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 11:36
振り返る
2015年07月25日 11:38撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 11:38
日が射すと緑に輝きます
2015年07月25日 11:47撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 11:47
日が射すと緑に輝きます
2015年07月25日 11:52撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 11:52
2015年07月25日 11:57撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 11:57
飛沫!
2015年07月25日 11:59撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 11:59
飛沫!
2015年07月25日 12:02撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 12:02
透きとおるブルーのミニ釜
2015年07月25日 12:26撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 12:26
透きとおるブルーのミニ釜
二俣!とそのときは思ったのですが・・・
2015年07月25日 13:03撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 13:03
二俣!とそのときは思ったのですが・・・
涸れてきました。この後、苔大岩ゴロゴロ地帯を忍耐で進みます。
2015年07月25日 13:33撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 13:33
涸れてきました。この後、苔大岩ゴロゴロ地帯を忍耐で進みます。
ケロ氏ここにも。お疲れ様です。
2015年07月25日 13:54撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 13:54
ケロ氏ここにも。お疲れ様です。
ケロ氏正面顔
2015年07月25日 13:57撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 13:57
ケロ氏正面顔
おしらじの滝。滝は枯れてます。
2015年07月25日 13:59撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 13:59
おしらじの滝。滝は枯れてます。
青々と
2015年07月25日 14:00撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 14:00
青々と
おしらじの滝から右岸沿いに巻き道があり、詰めた先に石碑があります。ここから沢へ降りる踏み跡あり。
2015年07月25日 14:06撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 14:06
おしらじの滝から右岸沿いに巻き道があり、詰めた先に石碑があります。ここから沢へ降りる踏み跡あり。
完全に枯れてます
2015年07月25日 14:07撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 14:07
完全に枯れてます
完全に涸れた3mトイ
2015年07月25日 14:24撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 14:24
完全に涸れた3mトイ
アオダイショウ?お肌に張りがなかったので死んでるかと思いきや、鎌首持ち上げて監視されましたw
2015年07月25日 14:28撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 14:28
アオダイショウ?お肌に張りがなかったので死んでるかと思いきや、鎌首持ち上げて監視されましたw
完全に枯れた2m大釜滝
2015年07月25日 14:30撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 14:30
完全に枯れた2m大釜滝
車道が見えました。右岸側に車道に上がる踏み跡あり
2015年07月25日 14:34撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 14:34
車道が見えました。右岸側に車道に上がる踏み跡あり
ガードレールを跨ぐと下界です。
2015年07月25日 14:37撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/25 14:37
ガードレールを跨ぐと下界です。
今、大変でしょうけど、どうかがんばって。御社元従業員より。
2015年07月25日 14:52撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 14:52
今、大変でしょうけど、どうかがんばって。御社元従業員より。
道の駅たかはらに戻ってきた
2015年07月25日 15:00撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/25 15:00
道の駅たかはらに戻ってきた

感想

梅雨明け好天予報の週末は、沢に行くしかないでしょう!ってことで近場で検索し、自宅から片道100kmのスッカン沢桜沢へ。

金曜日の仕事中に検索ヒットしたスッカン沢桜沢。耳にしたことのある沢名のわりに遡行記録があまりないものの、メインの滝はフリーで登れそうな感触が得られたので、急ぎ遡行図と地形図を印刷。
自宅から下道2時間で山の駅たかはら到着。この時間と距離で到着できる沢があるなんて知らなかった。ネット検索の遡行記録は7月のシャワーが多く、沢野郎どもが駐車場に集結しているかと身構えて県道から山の駅に右折すると、静かな駐車場。準備を整え、きれいなトイレ脇の先に東屋。アウトドアコンテナボックスが視界に入ったので近付くと、登山届用ボックスだった。山の駅にはポストがなかったのでどうしたものかと思っていたら、ここにあった。キンキンに削りたてに尖った鉛筆と、切り離し持ち歩き用の周辺概念図つき登山届用紙。必要事項を記入して切り離して残置。一般用遊歩道も兼ねた登山道から入山だが、万一のために登山届提出は必須です。本日入山の登山者のために、記入用のえんぴつを削った人がいる、と思うと、感謝の念と、下山時にまたここに来ますね、という気持ちが湧く。

しばらくは穏やかな登山道を降る。初めて履くフェルト靴は、地面への密着感が薄く、なんだか歩きづらいな〜という印象で先が心配になる。順調に登山道を降り、スッカン沢〜桜沢の二俣に到着。まずスッカン沢に入渓。水量多く、出だしから苦労する。なるべく水線沿いを心掛けながら進み、雄飛滝橋が見えてきた。右岸の見事な柱状節理の滝を通り過ぎると、雄飛の滝。左岸沿いの遊歩道を登山道へ上がり、落ち口へ降りずそのまま登山道を上流へ向けて進む。スッカン沢をどうするか悩んだが、この水量と時間を考えると、車道まで詰めると桜沢遡行の体力気力は無くなるだろうと予想し、次の仁三郎の滝は登山道より見学し、そのまま登山道を桜沢方面へ降る。スッカン沢沿いには滝の写真を狙うカメラマンが多く、沢屋に出会うことはなかった。

咆哮霹靂ノ滝へ戻る。右側の咆哮滝をフリーで登ることは計画時から決めていたので向かう。じっくりとラインを見定めて登攀開始。スタンスホールド十分ながらヌメリがあり、気を抜けない。上段を抜けると先に幅広ナメが目の前にひろがる。これは凄い!圧巻だ。緊張感から解放され、しばらくおだやかなナメを楽しむ。らいていの橋を潜り、雷霆ノ滝へ到着。検索したネット記録には登攀ラインが詳細に記載されており、予習は十分。ここもヌメリが多く、タワシで擦ってみた。無難に登り雷霆ノ滝終了。ここから上は通常の渓相で、検索遡行記録通りの進行となる。全体的に苔が多く湿っぽい印象で、大岩ゴロゴロ地帯は忍耐の遡行となる。二俣で左俣に抜けて早々に登山道復帰しようかと思っていたが、結果的には二俣を見逃し、右俣のおしらじの滝方面へ進むこととなる。水流は伏流となり、苔の大岩を越えていくのは忍耐が必要だ。おしらじの滝は水流がなく、深いブルーの水たまりとなっていた。神秘的な色だ。ここから県道への近道が延びていて、一瞬そちらへ行こうかと考えるが、遡行続行することに。ここから先は完全に伏流となり、苔に覆われた谷間を黙々と進むと、県道が見えた。容易に上がれる。ガードレールをまたいで県道に出て、20分ほど歩くと山の駅たかはらに到着。登山届を引き取りに行って終了。お疲れ様でした。

●沢初心者の感じた、アクアステルス靴とフェルト靴の違い
自分は最初からゴム底沢靴(caravan大峰アクア)を使用しており、たまたま安かったのでフェルト靴(caravan大峰)を購入して今回初めて使用してみた。
「ゴム底はツルっと滑るが、フェルト靴はじわじわ滑るので初心者にはフェルト靴」と一般的にはよくいわれる。
自分の率直な感想は、「たしかに滑ることに関しては、ゴム底は前触れなくツルッとなりリカバーできないまま尻餅となるし、フェルトはシュ〜〜という感じに擦れるような滑り方なのでリカバーしやすい」と感じた。
フェルト靴は靴底全体に均等に荷重するように踏めば、結構な斜度の苔斜面でもうまく登れる。凸凹の少ない乾いた岩などは滑りやすい。常に微妙に滑りながら歩いている感覚。
ゴム底靴は地面の接地感がよく安心感があり、小さなスタンスや脆い土斜面などでの立ち込みが圧倒的にフェルトに勝る。
結論としては、「苔っぽかったりヌメリの多いところではフェルトに分があり、これ以外ならゴム」といったところか。スッカン沢桜沢はヌメリ・苔系だったので、今回フェルトで正解だったかもしれない。
ゴム靴の、下山靴の不要な点も大きな利点と思う。

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コメント

夏は沢〜!
綺麗だし、楽しそうだし、涼しそうだし・・・泳いだー?
やっぱり岩じゃなくて、沢だねー!
外岩は灼熱地獄でした。
で、咆哮の滝はどこから攻めたの?
2015/7/27 21:23
Re: 夏は沢〜!
この時期に外岩なんて。。。しかも標高差600mも登ってから外岩なんて。。。。。
年寄りは自分が熱中症を発症していることに気付かないらしいですから、お互い気を付けましょー
咆哮の滝の攻め方はナイショです。
2015/7/28 21:11
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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