五色が原〜薬師岳
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:00
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:25
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:30
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
8月の企画山行担当になり、頭に浮かんだのが今回の五色ヶ原〜薬師岳の縦走コース。以前から気になっていたコースで、ネットで調べると技術的にも体力的にも山行企画山行にちょうど良さそうと思い、自分が担当するこの機会に、と計画した。2泊3日で行く人が多いようだが、久しぶりの縦走なのでゆっくりペースの3泊4日とし、男性2名はテント泊、女性2名は小屋泊計4名の山行となった。台風の影響が心配されたが、運よく大陸へ逸れてくれたおかげで天気に恵まれた山行となった。
<1日目>:立山駅で実家から直行したFさんと合流、室堂へ。久しぶりの北アルプス縦走が始まり少々緊張していたが途中で雷鳥親子を発見、驚かせないよう静かに盛り上がる。Fさんは初めての、F氏は(おそらく)十数回目のアルプスで初・雷鳥であった。最初のピーク浄土山頂はとても賑やか・・・地元の小学生高学年の団体登山だった。山頂からは立山一帯が見渡せ、自然の大きさを感じる。小学生達にとっても、今日の登山のことはいい思い出になるだろう。本日のゴール五色ヶ原が見える。この先はいくつかのピークをトラバースだからラクと思っていたが実際歩くと結構歩き応えがあり特にザラ峠の下りは足にきた。午後には空模様が怪しくなり、気持ちは焦るがスピードは上がらず、ついにFさんから「まだですか・・・」の声。色々な高山植物に慰められながらようやく五色ヶ原山荘に到着したとき、余裕があるのはF氏のみであった。幸い雨は降らず、テント場で乾杯。とりあえず今日の山行は無事終了。
<2日目>今日は特に大きなピークは無く稜線歩きを楽しめる、と思ったのは甘かった。出だしは快調で五色ヶ原の景色を堪能しながら進んだ。途中水満タンのボトルを拾い、落とし主は今頃真っ青だろうと思いザックに入れる。陽が高くなるにつれ北アルプスとは思えない暑さで登りでは体力を奪われ、急な下りでは脚力を消耗し、何度か足を滑らす。スゴ乗越小屋まで残り数十分地点でHリーダーからF氏にテント場取り要請が発動され、本日も余裕のF氏は軽やかに登って行った。拾った水をシャワーにして復活したH氏と女性2名も何とか到着、テント場も確保出来て本日の山行も無事終了。タルチョー(経文が書かれた旗)で飾られた庭で日差しを浴びながらの宴会となった。Fさん情報では小屋の食事は美味しく、特にカレーは街のカレー専門店の味だそうだ。ネパールの香辛料を使っているのだろう。この夜、Fさんが眠れず21時過ぎに外に出ると灯りがスゴの頭を降りてきて30分後に男性1名が出現、トランスジャパンアルプスレースの練習中で今朝富山湾をスタートしたとのこと。1日でここまで来るとは恐るべし・・・。
<3日目>:薬師岳を越えて太郎平まで行く、今回ルートのクライマックスである。天気良く、間山を越え北薬師岳目指して快調に高度を上げていく。陽が高くなると共に標高も上がり稜線の風が涼しく、昨日とは比較にならない快適さである。ここでも雷鳥親子を発見、静かに観察する。この後、熊よけ鈴不要の賑やかな団体と前後するようになったが、ここで会わなくて幸いだった。北薬師岳への岩場を登りきると北アルプス一帯はもちろん、白山や富山湾まで一望出来、これがあるから山はやめられない、と思う。北薬師岳〜薬師岳は岩場の多いルートだが安定しているので不安は感じず、初アルプスのFさんの足取りもしっかりしている。ほどなく薬師岳に到着、百名山の一つに登頂である。ここでも山頂からの眺めを堪能し太郎平に向けて下山、薬師岳山荘から振り返ると薬師岳にはすでに雲がかかっていた。幸い雨に降られることなく無事薬師平到着。テント泊の男性陣と分かれ女性2名は太郎小屋へ向かうが、この最後の登りが結構きつかった。しばらくして太郎小屋へH氏、F氏が来て山行最後の宴会。テント場で既にビールを飲んだF氏は太郎平への登りが今回の山行でもっともハードだったそうだ。
<4日目>:本日は折立に下山するのみ、天気も上々、山で4日間雨に降られないとは、Tにとっては奇跡である。今日も雷鳥親子に遭遇。今回見た3組中、この親子が最も悠々としていた。続いてニッコウキスゲの群生があり美しさに見惚れた。今回のルートは花あり、雷鳥ありで、ロッキー写真部の方々にお薦めしたい。途中休憩時にH氏が本日の行動食を皆に振舞う。この4日間、毎日H氏の行動食が振舞われた。F氏より約3kg荷物が重かった原因はこの潤沢な行動食にあったと思われる。(私としては、美味しくいただけて嬉しかったです。)順調に下山して後少しで折立、というところでTに話しかけられたFさんが木の根に足を取られ転倒。大怪我にはならずに済んだが、最後に気の緩みが出てしまった。
久しぶりの北アルプス縦走山行は天気に恵まれ、アルプスの眺望,様々な高山植物,雷鳥親子など見所満載、感動の連続で大きな事故なく終了することが出来た。メンバー全員がパーティーの状態を考えて行動してくれたので、担当として特別気負うことなく山行を楽しめた。ありがとうございました。
(M.T記)
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