修験の島 友ヶ島：虎島を巡る

2024年07月07日(日) [日帰り]

• GPS: 08:54
• 距離: 29.4km
• 登り: 462m
• 下り: 469m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:55
• 休憩: 0:00
• 合計: 8:55

距離 29.4km 登り 462m 下り 469m

8:50 スタート地点
17:44 ゴール地点

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

電車 船

加太駅前に駐車場「NBパーキング加太駅前」があります。ロットは少ないです。
ツアー料金に友ヶ島汽船の往復乗船料が含まれました。

コース状況／危険箇所等

☆閼伽井跡（あかいあと）より東側の友ヶ島と虎島の全島への立ち入りには特別な許可が必要です（行者さんの同行，学術調査等）☆
☆深蛇池（しんじゃいけ）への立ち入りにも特別な許可が必要です（行者さんの同行，清掃活動等）☆
友ヶ島から加太への最終便に乗り遅れないような計画にしなければなりません。この日は一組四人が乗れず，置いてけぼりになりました。最終便の後に船を出すことになったようですが，チャーター料金を支払うことになったかどうかは分かりません。

写真

7/7 8:48

南海電鉄の加太（かだ）駅からツアーはスタートです。

7/7 8:57

まずは山門の左手にビャクシン（イブキ）の巨樹のある常行寺へ。阿弥陀如来を本尊としますが，薬師如来も祀られています。

7/7 9:16

次に加太春日神社へ。本殿は国指定重要文化財だそうです。

7/7 9:35

島へ渡る前の最後に，阿字ヶ峰行者堂（あじがみねぎょうじゃどう）へ。修験道の開祖「役行者（えんのぎょうじゃ）」を祀っているお堂です。

7/7 9:38

役行者堂のある高台からは絶景が望めます。加太港の向こうに友ヶ島を構成する四島のうち神島（かみじま）を除いた沖ノ島（おきのしま）・地ノ島（じのしま）・虎島（とらじま）が見えます。

7/7 9:47

この日は臨時便をだしてピストン運航でした。

7/7 10:15

往路では，加太港から地ノ島の北側を通って野奈浦桟橋へ向かいました。

7/7 10:18

東側から眺める地ノ島。

7/7 10:27

地ノ島の北側を通りすぎると，左手に虎島，右に沖ノ島，そして手前に神島。

7/7 10:36

30分ほどで野奈浦桟橋へ到着〜。

7/7 10:49

きょうのハイライト，「虎島への渡渉」をしてもよいことを示す受付証を首にかけて，虎島へ向かって出発！

7/7 11:07

沖ノ島の遥拝所から望む神島。友ヶ島の5つの行所の1つの剣池は上陸禁止の神島にあります。なので遥拝です。

7/7 11:07

閼伽井跡（あかいあと）までは幅の広い道が通っています。

7/7 11:38

杉の向こうに見えるのはとてもきれいな大阪湾。

7/7 11:46

閼伽井跡（あかいあと）へ到着〜。

7/7 11:54

閼伽井跡の近くの木陰で昼食を。素朴なお弁当ですが，とてもおいしかったです。

7/7 12:18

いよいよ虎島へ。この日の洲本における干潮時刻は13:40。数年前の台風の影響により岩の位置がずれたため，現在では虎島へ渡渉できる機会が大きく減ってしまったそうです。
☆立ち入りには特別な許可が必要です☆

7/7 12:19

渡渉で1番難しい場所からの眺め。少し潮が満ちただけで足場が沈みそうです。

7/7 12:30

無事に虎島へ渡渉できたので，反時計回りに島を巡ります。

7/7 12:40

巨石の磯を進みます。絶妙なバランスでその位置にあるので，適当に石に乗ると，畳ほどの大きさの石でも崩落するそうです。ツアーを案内された行者さんはそれを目の当たりにし，「行けそうだからと適当に進まない」と決めたそうです。

7/7 12:42

序品窟の入口に到着〜。

7/7 12:44

葛城修験の第一番経塚。序品窟は葛城修験の出発点，二十八宿第一の霊場とされており，「妙法蓮華経序品第一」の経塚が祀られています。ここでは行者さんのみならずツアー参加者もお経を唱えました。

7/7 13:06

序品窟は「胎内潜」とも称したと伝えられ，胎内巡りにも相当するそうです。

7/7 13:37

断崖に刻まれた「五所の額」が見えます。

7/7 13:53

「五所の額」の下にある観念窟へ。

7/7 13:56

修験道の総本山である聖護院門跡・道晃法親王筆とされる石碑が残されています。

7/7 14:09

「五所の額」には「禁殺生穢悪・友島五所・観念窟・序品窟・閼伽井・深蛇池・剣池」と友ヶ島の5つの行所が刻まれているそうです。

7/7 14:11

断崖は砂岩でできているので，滑りにくく登りやすかったです。ザイルを頼らなくても登れましたが，安心感といざというときのためにザイルは必要と感じました。

7/7 14:20

役行者像。

7/7 14:28

虎島の砲台跡。

7/7 14:31

断崖からは山道なので安心。

7/7 14:46

虎島を一周し，貴重な体験ができました。

7/7 15:27

行きに寄らなかった深蛇池（しんじゃいけ）へ。
☆立ち入りには特別な許可が必要です☆

7/7 15:19

深蛇池の畔には仏様が安置されていたであろう石があります。

7/7 15:47

最後に第4砲台跡へ。2022年12月より立ち入りできるようになったそうです。3連の掩蔽部があり，穹窿部はイギリス積みの煉瓦です。

7/7 16:24

無事に桟橋へ戻ってきました。友ヶ島汽船の最終便が停泊中。ちなみに奥にいる船は加太漁協の「はやて」。

7/7 16:38

またね，友ヶ島。

7/7 16:54

加太港へ戻ってきました〜。

7/7 17:01

ツアーの最後に加太淡嶋神社へ。

7/7 17:41

葛城修験の始まりの地を満喫しました。行者さん，ガイドさんありがとうございました。

撮影機器：

COOLPIX W300 NIKON CORPORATION

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 雨具 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 筆記用具 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

たっちゃん

旅行会社「里・人・かつらぎ」の主催するツアー「加太・友ヶ島葛城修験はじまりの地」へ参加しました。このツアーの目的は，船着き場のある沖ノ島と特別な許可が必要な虎島の2島を行者さんと巡り，葛城修験の始まりの地を体感することになります。

正直なところ，参加したきっかけは「虎島へ行ってみたい」という思いだけでしたが，行者さんやガイドさんと一日を過ごすうちに葛城修験に対して興味を持ちました。歴史や文化を交えた説明を頂きながらいろいろな場所を巡ったので，一人では何とも感じないであろう場所でも興味を持って訪れることができました。

この日はかなり蒸し暑い日となり，快適なハイキングとはいえない環境でしたが，いろいろと勉強させてもらってとても充実した一日になりました。ありがとうございます。

☆虎島への渡渉について☆
数年前の台風の影響により岩の位置がずれ，大きく潮の引くとき以外は足の置ける岩がなく，以前と比べて虎島へ渡渉できる機会が大きく減ってしまったそうです。
実際に，虎島へ渡ったものの戻れなくなったという遭難事例もあるそうです。
なお，虎島ではキャリアによっては圏外なので救助を呼ぶこともできません。
許可を得ずに虎島へ立ち入ると，痛い目に遭うように感じます。