甲斐駒ヶ岳 八丈沢の岩場開拓��
ymoon
その他1人 | 天候 | 20日：小雨のち曇り 21日：晴れのちガス |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
昨年スーパー赤蜘蛛を訪れた際、八丈沢を挟んで対岸に見えた美しいクラックを狙いました。クラックのサイズすら見当が付いていませんでしたが。
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クラックのサイズすら見当が付いていませんでしたが。
見上げるクラックはシンハンドくらい？
ギアは足りそうなので取り付くことに。ジャンケンに勝って先にymoon。かなり緊張しましたが、幸い岩は堅く、泥や草も気になりませんでした。自然の造形に感謝。
かなり緊張しましたが、幸い岩は堅く、泥や草も気になりませんでした。自然の造形に感謝。
感想
●山行概要
甲斐駒ヶ岳の大武川の支流、八丈沢源頭域の岩壁に走る、未登と思われるクラックを登った記録。黒戸尾根の8合目付近、標高約2500mに位置します。
●同じ山行の別の記録
同行者トシゾーさんブログ：
1日目：http://blog.livedoor.jp/toshizo1211/archives/52623023.html
2日目：http://blog.livedoor.jp/toshizo1211/archives/52623033.html
●感想
----- 初日 -----
7丈小屋まで5時間、8合目まで1時間、さらにAフランケのアプローチ道を藪をかき分けながら下って、ようやく目当てのクラックが見えた。炎天下の中、思いギアを背負ってのアプローチに正直嫌気が差していたが、一枚岩にナイフで切ったように走るクラックは美しく、昨年の興奮が蘇った。写真を撮って帰るトシゾーさんと別れ、ymoonはもう少しアプローチを見ておくことに。Aフランケへの道を右に見送り、途中から八丈沢上流へ草付きをトラバース。しばらくルートに悩むが、立木に5m程度のFixロープを張って、八丈沢に降り立つことができた。クラックの取り付きへは、八丈沢の斜面を反対側へ登り返す必要があるのだが、岩が入り組んでいてたどり着けず。初日はここまで。
----- 2日目 ------
朝5時に起きるも、2人とも前日の疲労と2日酔いで体調が悪かった。朝食を押し込み、昨日自分が偵察した八丈沢の沢底へ移動。しかし、そこからクラックの取り付きへはやはり複雑そう。沢を下ったり、歩けそうなバンドを進んで行き止まりだったりと、2人で小1時間は右往左往しただろうか。途方に暮れかけたころ、上へ抜けられる岩のトンネルを発見し、アプローチが解決した。トシゾーさんはアプローチや取り付きの整備を、ymoonは周囲を探索した。作業が一段落した後、折角なのでメインのクラックをトライしてみることに。一帯の岩は堅く、掃除も不要に見えた。
ジャンケンに勝ってまずはymoonから。「ゲレンデとは違うから無理をしないこと」とトシゾーさんと確認。緊張して取り付いたが、全体に岩は堅く、クラック内部も綺麗で、意外に快適だった。「この日のためにクラックをやってきたんだ」クライミング中にはそんなことも言っていたらしい。続くトシゾーさんも難なくオンサイト。出だしがシンハンド、後半は果てしなくハンドクラックが続き、ロープスケール約30m。グレードは5.10a/bあたりだろうか。ルートの美しさ、快適さは一級品。小川山や瑞牆にあっても★が付くルートだと感じた。背景には雄大な山々と、ロケーションも素晴らしい。一生の記念になるクライミングになったと思う。自然の妙と、物好きな山行に付き合ってくれたトシゾーさんに心から感謝したい。
※一応初登ということで、今回のクラックは"Littke Moon Clack"と名前を付けさせて頂きます（トシゾーさん命名）。もし、過去に登ったという方が居ましたら、連絡下さい。
※岩場のスケールは約30mくらい。60mロープ一本でロワーダウンできるか微妙な所だと思います。
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