広沢寺(岩トレ)
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
弁天岩の上部は水がしみ出して濡れていました。 |
その他周辺情報 | 林道から岩場に渡る丸木橋に流れてきた木がひっかかって渡れなくなっていました。 丸木橋以外の場所(飛び石等)を渡る必要があるので、 水量が多いとアプローチシューズを濡らす覚悟が必要かも。 プチ核心(^^; |
写真
感想
raityouさんに教えてもらうマルチピッチクライミング講座 第2弾。
(第1弾は、2015/8/22のhiroiちゃん編です)
<経緯>
マルチピッチクライミングを実施するにあたり、今の自分に必要なものは兎にも角にも岩での実践練習と考える。
先輩に連れていってもらうのみでなく、同輩等と自分のスケジュールで岩場で練習するために、最低限の危機回避技術を身に着けたいと考え、raityouさんに「セルフレスキュートレお願いしたいです!」と突撃したところ、「課題のクリア」を条件に引き受けて下さった。
<事前課題>
・ロープワーク:セルフレスキューで必要なロープワーク8つを習得しておくこと。⇒残念ながらラビットノットを知らなかった。raityouさんの「ロープワーク動画館」にあり。
・口頭試問:つるべで登った時のリード、フォローのアクションを全て口頭で説明出来ること。⇒無事クリア
・マルチピッチ習得状況の確認 ← 本日ここ!
<本日の内容>
●マルチピッチクライミングに必要な装備の確認(8/22同様)
ハーネスのギアラックには、それほど沢山かけないほうが良い。ごちゃごちゃするし、重くもなる。raityouさんのギアラックはチェストハーネス兼用。
ロールンロックを実際に見せてもらい、触らせてもらう。オーバル型カラビナ(穴を通るサイズ)を付けて使用。ロープセットの際に一旦カラビナを外す必要あり。
現段階で自分の装備で足りないもの:ギアラック、環付カラビナ(今持っているものより小さめも所持しておくと便利)
●シュミレーション(yachimayu:トップ×1、raityouさん:トップ×1)
8/22にhiroiちゃんが支点構築手順について詳細を記載してくれたので手順は割愛。
まずは自分がいつもやっている方法を見て頂き、その後「raityouさんのやり方」を見せてもらう。
決定的にNGなやり方を除き、「どちらが正解」はない。どちらも正しい。安全面とスピード、その場・その時の状況を鑑みて選択するのがベスト。
自分のやり方と異なっていた部分
・支点構築に環付カラビナ使用。一方でも環付にすると安全。
・ダブルロープでセルフを取る場合、カラビナ1つに対してロープ1本。つまり各々のロープを別のカラビナに固定。
(利点)片方だけ外さなければならない場合、ゲートから遠いロープが外れないということがない。
(その反面)必要な環付カラビナの数が増える。同じ位置で確保器をセットしようとすると同じ箇所に環付カラビナ3つ+フォローのセルフ等々になる。
(NG)2本一緒にひとつのカラビナにクローブヒッチ。片方だけ外す必要がある場合、何も出来なくなる。それなら1本のみを1つのカラビナに固定するほうがよい。
(スピード優先で、セルフは1本のみという熟練者の意見もあり。)
・メインロープでセルフを取るカラビナを付けるスリングとは別に、引き上げ用確保器をセットする短めのスリングをセット。
(利点)確保器をセルフの位置より高めにセットできることにより、態勢が安定して引上げやすい。カラビナがごちゃごちゃしない。確保器に引き上げたロープが乗らない。
(その反面)手順が増える。スリングが1本多く必要となる。
・ロープのセルフがメインになるよう。PASでのセルフに荷重がかからないよう。
・「ビレイ解除」をいつ言うか。
「ビレイ解除」から「登ってください」の間が長いと不安(というか心配)になるというのは十分うなづける。よって先に確保器セットを行ってから、という手順となる。
他方、「早くビレイヤーをフリーにし、次のアクションをとってもらう」という意見もある。その場合は、自分がセルフをとったらすぐに解除してもらうことになる。これも臨機応変。その場の状況により判断が必要。
●実際の登攀
つるべで3ピッチ(リード:yachimayu、raityouさん、yachimayu)
・トップは次のピッチのルートを考えビレイ位置を決める。フォロークライマーが自分の左右どちらに来てほしいか。
・PASでのセルフは、チェーンに取っても良い。
(利点)支点構築の時、PASのカラビナが邪魔にならない。
・1ピン目は安全のため、ダブルロープ2本ともかけるのが良いが、1つのカラビナに2本のロープをかけるのはNG。
アルヌンのロープ側のカラビナを2つにする方法もあるがカラビナ同志、ロープ同志が接触してしまう。
それを避けるために、ラビットノット(長さ違い)で作成したヌンチャクを1ピン目に使用するとよい。60cmのスリングで作成しておく。
・引き上げたロープを1本ずつに分けて束ねる時は、2本同時に進めること。これ重要!
片方を先にはじめてしまうと絡まってしまう。2本同時だと面白いくらい絡まない。絡まっていても自然にほどける。目から鱗。
・懸垂下降の時のロープは、raityouさんは下に投げるとのこと。
ただ投げるのではなく、自分側が上になるよう。2束に分けて束ねて投げるという方法もありとのこと。8/22のhiroiちゃんレポ参照。
・懸垂下降時に片方のロープにカラビナをかける理由。最後に引くロープを区別するためはもちろん、ロープの絡まりを防ぐ役割もある。
スタカットで3ピッチ(リード:yachimayu×3)
・トップのビレイ位置に注意。
●(追加で)トップロープの支点作成方法
・長めのスリングでラビットノット(長さは同じ)を作成し、オーバル型カラビナ2つ。1つは環付カラビナにする。荷重がかかってもほどき易いという利点あり。
固定分散となるので結び目の位置に注意。
その他、全体を通して
・ロープは絡まるもの。
・ロープをヌンチャクにかける際はロープの流れに気を配ること。とくにトラバースの際はロープが被り、上になったロープが下のロープを押さえこんでしまうこともある。左右順番でなくてよい。ヌンチャクの長さに気を付ける。ヌンチャクの長さを調節することにより回避も。
<今後の課題など>
・外用に購入したクライミングシューズを初使用。痛くないがジム用に比べ余裕がある分登攀時に不安が残った。次回は靴下をはいてみようと思う。
・懸垂下降の確保器セット位置の検証。今の位置がやりやすいが登り返しには適さないのでは?という懸念がある。へたな癖が付く前に直したい。
心配した天気も、予定したことを全てやれるまでもった。
雨が降る前に撤収。
マンツーマンでの御指導、ありがとうございました。
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