金剛山 高天谷 高天滝 直登練習ルート 20mロープ引込線付き懸垂下降、エイト環編


- GPS
- 00:25
- 距離
- 0.6km
- 登り
- 78m
- 下り
- 15m
コースタイム
天候 | 晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金剛山 高天谷 高天滝 直登練習ルート 20mロープ引込線付き懸垂下降、エイト環編は、単に高天谷ルートの最初の滝である高天滝で下降器にエイト環を使って引込線付き懸垂下降してから登高器にマイクロトラクションを使って登攀するルートです。 引込線付き懸垂下降は懸垂下降後に引込線を使って懸垂ロープを回収する方法です。 高天滝の懸垂下降の支点となる木は高天滝の下りる梯子のすぐ右側にあります。(写真21) 自己確保支点となる木、もしくは木の根っこは同じ梯子のすぐ左側にあります。(写真22) 自己確保支点は懸垂下降支点と同じ木でもいいのですが、支点構築時に懸垂ロープや引込線ロープと絡まってはいけないので別の方がいいと思います。 先ずは懸垂ロープと引込線ロープを袋からそれぞれ出しロープがすぐに落下しないようにハーネスのビレイループのカラビナにそれぞれの支点側ロープの先を繋げてから滝の下へそれぞれ2回に分けて投げます。 投げ終わったら懸垂下降の支点を作りやすいように更にプルージックで懸垂ロープを繋いでおきます。 次に懸垂下降の支点となる木に懸垂ロープを引っ掛けて手元に懸垂ロープ支点側の先が来るように1ひろ分戻します。(ラウンドターンします。) 戻して来た懸垂ロープの1ひろの半分くらいの所でバタフライノットで結び目を作り、その結び目と引っ掛ける前の元の懸垂ロープをカラビナで掛けて繋ぎます。(写真23) この時、元の懸垂ロープに荷重を掛けて体が下へ落下しないかどうか確認します。 確認できたら懸垂ロープに繋いでいたプルージックを外して今度は落下しないよう引込線ロープに繋ぎます。次に戻して来た懸垂ロープと引込線ロープを二重つなぎで結びます。(写真24) 最後に引込線ロープが少し引いてみて懸垂ロープわ回収できるのを確認したら、繋げていたプルージックを外します。 これで引込線付き懸垂下降の支点は完了です。(写真33) 後は普通に懸垂下降するだけです。 高天滝の直登は、前半は滝の右側(左岸)を滝の流心の方へ左斜め上にトラバースして行き後半はほぼ垂直に登って行く感じで、登攀できると思います。(写真12) ただ、前半のトラバースする際は滑りやすいので滑落に注意が必要です。 クライミング・沢登りの中・上級者ならフリーソロで登ることができそうな感じですが、初心者の内は滑落すると大怪我するのでロープを使って登攀した方が良いと思います。 |
その他周辺情報 | 下山後はどこにも行っていません。 |
写真
高天滝へ向かって不動明王様の奥にいい所を見つけました。
ここでヘルメットをかぶって沢靴からクライミングシューズに履き替えます。
先ずは懸垂ロープを懸垂下降の支点にする木に引っ掛けて右側に折り返します。
次に折り返した右側のロープに1ひろぐらいの長さを取りバタフライノットを作ります。
最後にバタフライノットの結び目と折り返す前の左側の懸垂ロープにカラビナを引っ掛けます。
これで懸垂下降後、引込線ロープを引っ張ると引込線ロープに繋がれた懸垂ロープが引かれて回収されることになります。
左側の懸垂ロープ側を引っ張ってきちんと支点で固定されていることと、引込線ロープを引いてきちんと懸垂ロープが引かれる事を確認したら、これで引込線付き懸垂下降支点は完成です♪
でも、ハーネスに繋いでいない懸垂ロープだけを引っ張るだけなので、実は不要です。(笑)
しっかりとムンターヒッチで懸垂ロープに結び付けられています。
エイト環編にもかかわらずエイト環の写真はありません。
エイト環については感想の所で書きます。
ここまでは何とか上手く行っていますが…。
最後の末端まで上手く行くかどうか少し不安です。
感想
今回の高天谷 高天滝 直登練習ルート 20mロープ懸垂下降、エイト環編では、初めて引込線付き懸垂下降をエイト環を使ってしてみました。
最初はロープを袋に入れた袋入れ懸垂下降と組合せて懸垂下降しようと思ったのですが、高天滝は高さもあまりないので普通にロープ投げ懸垂下降にしました。
懸垂下降の木は、前回に目星を付けていたためすぐに見つかりました。(写真22)
木が細いので大丈夫かなと不安に思っていましたが、揺すって確かめると意外としっかりとしていました。
1回目は、反転防止機能付きカラビナで普通に懸垂下降してみました。
少し滝の流心の方へ体を振られましたが、今までやっている方法なので不安なく無難にできました。
やったー!
2回目は、下降器にエイト環を使ってその下にバックアップとしてプルージックを懸垂ロープに結び付けて懸垂下降してみました。
この方法では上手く行かないわけではないですが、プルージックの結び目が下にあるため下降中に結び目がエイト環の中を通り抜けようとして干渉するので、今一つです。
3回目は下降器に同じくエイト環を使って今度はその上にバックアップとしてプルージックを懸垂ロープに結び付けて懸垂下降してみました。
この方法ではエイト環よりプルージックの結び目が上にあるためプルージックコード自体にす荷重がすべて掛かり上手く結び目を下へ下ろすことができないので、全く上手く懸垂下降できませんでした。
エイト環でバックアップをプルージックにすると、荷重が掛かった時に懸垂ロープとの結び目の上にも制動力が掛かり動かしにくくなるのが原因かもしれませんね。
エイト環で懸垂下降する場合はバックアップをプルージックからクレイムハイストかオートブロックに変えた方が良かったと思います。
2回目、3回目とエイト環での懸垂下降は、今一つなので、4回目は1回目と同様に反転防止機能付きカラビナで懸垂下降しました。
もちろん、上手く懸垂下降できました。
このままエイト環での懸垂下降は終わらせたくないので、次回があればバックアップをクレイムハイストかオートブロックに変えてエイト環で懸垂下降したいと思います。
リベンジします!
次に登攀は、前々回の妙見谷 妙見滝左岸直登練習ルートと同様に登高器にマイクロトラクションを使って更にそのバックアップにプルージックを使って登ってみました。
1回目は滝上部で掴む所(ホールド)がすぐには見つからなくて少しだけ苦労しました。
その後落ち着いてホールドを見つけると、何とか登攀することができました。
やったー!
以前から高天谷の高天滝直登を目標の1つにしていただけに本当に嬉しいです♪
マイクロトラクションのおかげです♪
マイクロトラクションは滑車が付いているため落下しないようロープを張るのがスムーズで無理な姿勢にならないです。
また、バックアップにプルージックもしているので、非常に安心して登攀することができます。
マイクロトラクションとプルージックの組み合わせ、本当に最高です♪
2回目以降は登攀経路がもう分かっているので、滑落に注意して慎重に進むと比較的楽に登攀できました。
高天滝は沢登り・クライミングの上・中級者ならフリーソロで登ることができると思います。
最後は引込線付き懸垂下降なのでロープの回収です。
最初はYouTube動画のようにロープが本当に回収できるのかどうか凄く不安でした。
ロープの引き始めに少し重さと引っ掛かりを感じたので、これはもう失敗したかなと思いました。
とりあえず自分を信じてロープをこれ以上もう引けない所まで引くと、支点の留め具にしたカラビナが見えて来て何と最後の末端までロープを引くことができました。
やったー!引込線付き懸垂下降のロープ回収、成功です♪
これもしたかった事の1つなので、本当に嬉しいです。
次回は高天谷の堰堤のある二番目の大滝で50mロープでの引込線付き懸垂下降とその直登に挑戦します。
この滝は二段滝になっているので、ロープを張るのは2回に分けなければならないかもしれません。
いずれしても初めての経験になるので、楽しみです。
コメント
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