三太物語を歩いてみた


- GPS
- 00:43
- 距離
- 2.3km
- 登り
- 39m
- 下り
- 76m
コースタイム
天候 | 曇り。気温高く、しっとりして穏やか。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道志橋停から道志川方面へ、国道412号線らの下り結構な下りだ。帰りに登り返すのは嫌だなぁ。 道志橋バス停から、道志川畔の集落まで、またも下り。 帰り、道志橋までは我慢して登ったが、相模湖駅行きのバスを利用した。 |
その他周辺情報 | 三ヶ木は、周辺の中心地で、コンビニも飲食店もたくさんある。三太のふるさと集落には、何もない。 |
写真
感想
「おらぁ三太だ」で始まるフジテレビの三太物語。昭和36年放映開始だそうだ。確かに見た覚えがある。渡辺篤史主演で、ジュディオングまで主演していたらしい。
私の小学校2年時ということになる。道志川の奥の方の集落における、村人たちと元気な少年を描いた、という設定だったようだ。
当時私は、同じ神奈川県在住であったが、はるか遠い田舎の話だと思っていた。
しかし最近になり、それが道志川と相模川が合流するあたり、ということがわかった。なーんだ、ずいぶん近場ではないですか。それでは、ちょっと歩いてみましょう。
なお、60年以上前、生意気な小2少年のテレビドラマの感想は、かんばしいものではない。三太少年が、あまりにも田舎っぽく、なんともわざとらしいと感じていたのである。当時の小学校での一人称は、「僕」とされていて、「おれ」さらには「おら」なんて、完全に禁止用語であった。
昭和27年からNHKがラジオで放送した「三太物語」のテレビ化。物語が執筆されたのは、それ以前であり、終戦直後の田舎が舞台であった。我が両親など、ずいぶん楽しみに、テレビ視聴していた記憶だが、小2では、そういったギャップを理解できなくて当然か。
橋本に行く。新宿から京王線一本だ。しかし茅ヶ崎市在住だった私にとっては、橋本は相模線の終着駅である。33.3キロ、単線、未電化、ディーゼル気動車が、ガーガー大音鳴らして走っていた。あまり遅いので、しゃがみ線と揶揄する人もいた。所要時間、今もそれほど違わないが、およそ1時間である。
学生時、松本方面からの帰路、八王子・橋本乗り換え、相模線経由が早いのだが、真っ暗な中、ノロノロ走る相模線が嫌で、新宿・品川経由で帰ったことなどが思い出される。
しかし、京王線が伸延され、横浜線が主要路線となり、相模線までが電化され、さらに私の目が白くなったずっと先には、リニア最寄りとなるらしい。
50年ほど前、夜9時ころ橋本駅で下車し、相模線で帰宅したことがある。その時の駅の照明は、黄色い裸電球であった(たぶん記憶違い。あまりの寂しさで記憶が歪んだか)。
橋本駅の、りっぱなバスターミナルから三ヶ木行きバスに乗る。10分ほどで郊外に出る。今風の住宅が建ち並んでいるが、理髪店、米穀店など、古い街道風の商店もチラホラ出てくる。やがて急坂を下ったり、上ったり。要するに、相模原から旧津久井町と移るわけで、景色も変わる。
30分ほどの乗車で三ヶ木バス停。乗降所が3ヶ所もあり大したものだ。旧津久井町の交通の要衝が三ヶ木バスターミナルである。三太のころの80年くらい前は、多分未舗装であったであろうし、三太の集落まで、ガタガタ道をオンボロバスで1時間くらいかかったのだろう。
昭和39年に完成したという道志橋、アーチ状の美しい橋だが、完成以前は、道志川畔まで、下らなければならなかった。仮設のような橋だったらしいが、バスはここが終点だっのかもしれない。
新宿から中央線で八王子、横浜線で橋本、バス1時間乗車で道志橋、さらに徒歩15分。3時間くらいだろうか。やはりはるか遠い田舎なのだろう。
下って行くと、三太の集落だ。頭の上には道志橋。数軒の民家とコンクリート工場、そして三太が遊んだ(と思われる)淵に到着。かつては、ここに橋があったとのことだ。今、プレジャーボートとかの乗り場になっている。清流かと思いきや、水草生えて、ドロっとした感じの淵だった。
青木茂氏が描いた三太物語の世界、少しばかり堪能して、道志橋のたもとから相模湖駅行きのバスで帰った。なかなか味わい深い、数時間でありました。
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