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ハイキング
奥多摩・高尾

菌界9 木枯らしと乾燥の奥多摩。チャナメとブナシメジ

2015年10月25日(日) [日帰り]
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GPS
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距離
9.4km
登り
310m
下り
263m
天候 快晴、木枯らし。
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
資源涵養のため、ルートはイメージです。
コース状況/
危険箇所等
踏み跡を使い尾根を移動しつつ、谷ごとに下降し源頭の湿った斜面の倒木帯を周遊。
斜面が急なところは、何度かスリップしましたが、斜度が緩く、安全。
森が乾燥していて、尾根すじでは、きのこの「き」の字も見つかりません。2週間前までの、あのきのこわんさかの森は・・・。こういうときは、尾根から沢の源頭の、湿った斜面の倒木帯が、まあまあの場所になります。
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森が乾燥していて、尾根すじでは、きのこの「き」の字も見つかりません。2週間前までの、あのきのこわんさかの森は・・・。こういうときは、尾根から沢の源頭の、湿った斜面の倒木帯が、まあまあの場所になります。
湿った斜面で、アシナガタケ。
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湿った斜面で、アシナガタケ。
倒木が谷の源頭に落ち込んだところに下降。さっそく、チャナメツムタケです。
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倒木が谷の源頭に落ち込んだところに下降。さっそく、チャナメツムタケです。
同。この時期の倒木の周囲は、枯葉に隠れて、チャナメツムタケが並んでいます。
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同。この時期の倒木の周囲は、枯葉に隠れて、チャナメツムタケが並んでいます。
これは、アシナガタケのようです。
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これは、アシナガタケのようです。
3つめの源頭を下降。ブナシメジの大きなやつ。
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3つめの源頭を下降。ブナシメジの大きなやつ。
ブナシメジ。
これは、大理石模様がなく、ブナシメジの独特の香りがありません。香りも異なる。
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これは、大理石模様がなく、ブナシメジの独特の香りがありません。香りも異なる。
以下、3枚は、倒木に生え出していた、同じ種類。アカチャツエタケが形状は似ています。傘の色が、赤みがなく、渋い焦げ茶色。それと、アカチャツエタケなら、ブナでなく、マツの木に生え出します。
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以下、3枚は、倒木に生え出していた、同じ種類。アカチャツエタケが形状は似ています。傘の色が、赤みがなく、渋い焦げ茶色。それと、アカチャツエタケなら、ブナでなく、マツの木に生え出します。
ハナビラダクリオキンなどの、乾燥したものでしょうか。
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ハナビラダクリオキンなどの、乾燥したものでしょうか。
センボンイチメガサなどが、胞子を飛ばしたあと。
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センボンイチメガサなどが、胞子を飛ばしたあと。
ヒトヨタケ科のきのこが、胞子を飛ばし、朽ちる途中。ムササビタケか?
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ヒトヨタケ科のきのこが、胞子を飛ばし、朽ちる途中。ムササビタケか?
成長途上のきのこ。
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成長途上のきのこ。
ツムタケの仲間のようです。柄につばはありません。
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ツムタケの仲間のようです。柄につばはありません。
ムキタケ。
センボンイチメガサかな。
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センボンイチメガサかな。
ニガクリタケ。
新しい倒木。2,3年後が楽しみです。
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新しい倒木。2,3年後が楽しみです。
チャナメツムタケの老菌。
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チャナメツムタケの老菌。
良い状態の、チャナメツムタケ、ブナシメジ、それとムキタケを採集してきました。野生きのこが食べたくなったときのために、少ない水と、塩ちょっぴりで茹でて、汁ごと冷凍保存しました。鮮度よく保存できます。
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良い状態の、チャナメツムタケ、ブナシメジ、それとムキタケを採集してきました。野生きのこが食べたくなったときのために、少ない水と、塩ちょっぴりで茹でて、汁ごと冷凍保存しました。鮮度よく保存できます。

装備

個人装備
登山装備に準じます。

感想

 気象庁の雨量統計で、10月の雨量が、かなり少なかった奥多摩の尾根。
 乾燥がすすみ、かなり厳しいと覚悟して、森に入りました。
 地面は、落葉だけで、歩けど、歩けど、きのこの姿が皆無。

 作戦変更して、半分は現場の地形や、倒木の様子を見る目的に変更して、尾根を離れ、沢の源頭に下降しました。
 さっそく倒木にチャナメツムタケが群がって生えていました。

 いったん、150mほど下降。踏み跡からはかなり離れた位置で、そこから下は、谷が細くなるあたり。
 そこまで降りても、きのこの姿は薄く、倒木にだけついたものばかり。

 でも、尾根にもどるあたりでは、ミズナラ主体の広葉樹林の急斜面で、ここらあたりは、条件が良ければ、良いきのこが出そうな場所が見つかりました。
 いまの時期は、ちょうどクリフウセンタケが終盤くらいの時期ですが、今回は、この手の地面から出るきのこは、まったく姿がありませんでした。

 尾根に戻り、並行移動して、また沢へ、を繰り返す。
 人が入らない一帯で、大きなブナシメジが見つかりました。
 そう、気が付いたら、ナラタケもまったくありません。

 今年のきのこ探索は、6月が雨。8月は乾燥で、9月上旬まで不作気味。
 9月後半は一気に生長が盛りになりましたが、10月は上旬からまた乾燥しすぎになってしまいました。
 毎年順調とはいかないし、年ごとに、きのこの主役も入れ替わります。
 
 昼を過ぎるころから、ぶお―っと、ものすごい音を立てて、木枯らしが尾根にふきつけてきました。落ち葉や小さな木の枝、土埃など、なんでも飛んでくる。
 
 ともかく、今季はきのこは山を越しました。あとは、雪国のブナ林のナメコ、エノキタケ、ムキタケなど。
 今年は雨と乾燥に極端に振れるなか、そこそこに楽しめたシーズンでした。
 さあ、通常の山歩きに、もどろう。

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