アコンカグア登山 その7 登頂ならず…


- GPS
- 17:45
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 775m
- 下り
- 3,523m
コースタイム
- 山行
- 10:31
- 休憩
- 7:14
- 合計
- 17:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一番のリスクファクターは天候 登山道は一般登山道で砂礫帯で少々足が重い時もあるが総じて歩きやすい 降雪直後は踏み跡不鮮明になる ニドからコレラ・ベルリンの間は踏み跡が錯綜し、ヘッデン登山では行詰るコトがままある コレラから上部の踏み跡は見ればわかる |
その他周辺情報 | 主催 (有)ケイランド http://kland.jp/himaraya/ |
写真
ヘリコプター最大積載量は250キロ
人間だけだと4人程度搭乗可
4人で割り勘すると一人310ドル
丸一日歩かなくて済むと思えば安い
僕がグラハラスにてインカ社に依頼するヘリへのバゲージの連絡輸送手配を頼むと伝えたところグラハラス社も同じ料金でヘリの手配をしてくれることになった
メンドーサまでシームレス移動出来るコトになったので、トテモ助かった
皆で荷物リレーをして手際よくヘリから荷物を降ろす
ヘリによる荷揚げでムーラス代を減らしヘリコプター値引きの原資となる
インカ社の公開値引きによってヘリコプター利用者は一気に増えたように感じる
クルマに乗り込んだ時はダウンジャケットを着ていたが、メンドーサの街は半袖でも暑いくらいだった
ホントウはEZEでの接続の良いジェットスマートを利用すべく公式サイトで一時間以上格闘したのだが、日本発行のクレジットカード並びにデビットカードでは購入できず
仕方ないのでEZEでの乗り継ぎ時間の短いフライボンディーを渋々チョイス
そのフライボンディーがいきなり一時間遅れ
荷物が出てきたのが18時すぎ
時間が無いのでウーバーでエセイサ国際空港へ向かうコトに
ウーバーも混雑のため30分待たされ且つ料金も通常時の二倍
タクシーと変わらない
やってきたウーバーは衝突事故を起こしそのまま走っているクルマでフロントバンパーはなくフロントガラスに大きなヒビが2つ
ラテンの旅を満喫
ゲート到着時すでに搭乗は開始されていた
日本と時差12時間
続々とあけおめメッセージがくるなか、まだアルゼンチンは2024年
年越しは機内です
アルゼンチンから良いお年を〜
感想
早朝1時半に起床
睡眠時に自発呼吸だけだと低酸素状態になり、疲れがたまり頭が痛く身体が動かない…
僕だけ酸素を吸入していないので他のメンバーと比較して圧倒的に動きが遅い
本来であれば僕が率先して朝食を用意しなければならないのに、酸素を吸って元気なお二人が朝食のラーメンを調理してくれた、面目ない…
身支度を済ませ3時過ぎガイドのネウェン氏と予備の酸素ボンベを持ったポータの5人で登山開始
オーダーはネウェンガイド、Fさん、僕、Nさん、ポーター
登山中は僕も酸素を1L/m吸入
酸素を吸うと頭がすっきりし身体が一気に温まり、力が湧いてくる
こりゃ全員登れる!
この時はそぅ思っていた
この酸素ボンベ吸入登山なのだがグラハラスでは昨シーズンから始めたようだ
グラハラスへ酸素ボンベを発注した場合は必ずグラハラスの酸素ボンベ対応ガイドを雇わねばならず数千ドル単位で高額となる
酸素ボンベはヒマラヤでおなじみのロシア製ボンベ(日本では使用不可)
残念なのはリフィル(再充填)のボンベで2kgf
新品なら3kgfなのでかなり少ない…
酸素を吸って皆元気なのだが、何故かネウェンガイドの脚が必要以上にゆっくりと歩く…
何か意図するものがあるのだろうか?
僕はキリマンジャロ以外は現地ガイド(シェルパ)を先頭に立たせるのが基本なのでネウェンガイドに任せる…
脚が遅すぎ猛烈な睡魔が襲ってきてトテモ辛い
キャンプコレラに着くまでに登山道を左右大きくジグザクに進み、キャンプベルリンにも立ち寄る遠回りをして3時間弱でキャンプコレラのグラハラステントサイトに到着
僕の見立てでは、今回のお二人をお連れしてでも2時間弱でコレラに到着すると思っていたのに…この先大丈夫だろうか?
コレラのグラハラステントで大休止をして出発
今日は風が強い
ネウェンガイドの脚が(意図的に)遅く、少々心配だが、アコンカグア現地ガイドの彼を信用するしかない
Fさんが標高を上げるにつれ徐々に疲れてきたようだ…
インディペンデンシアに着いた時にネウェンガイドがから
13時までに山頂には着かない
と宣言される
昼からは荒れる予報だ…13時でも遅すぎる
ネウェンへ、Fさんはネウェンに任せ下山してもらい、僕と脚力のあるNさんと予備酸素ボンベを持ったポータだけで山頂へ行く旨を伝えた
今からでも2人だけなら安全時間圏内にアコンカグアに登れる
しかしそれは規則で出来ないとネウェンは云う
Nさんにはトテモ申し訳ないが、下山を決断…
ネウェンガイドから大トラバースまでなら行けると云われたが、テンションの落ちたメンバーを連れて昼から荒天予報のアコンカグアで無用なリスクを冒したくない
お二人にもその旨を説明し、大休止をしたうえで記念撮影下山を開始する
Nさんには大変申し訳ないコトをした…
下山中 肩を落として歩くNさんの姿を見るのがトテモ心苦しかった…
Nさんは、プラザムーラス(ベースキャンプ)に下山後独り、アコンカグアに残り、再度単独でアコンカグアにアタックするとのコト…
標高6000mの壁を越えると体力が一気に消耗する
50歳を超えた僕にNさんにお付き合いして再チャレンジをする気力は無かった
ベースキャンプ下山後、アコンカグアを見上げると予報通りの荒天になっているのが判った…
Fさんはベースキャンプ到着後、そのままヘリコプターをオウンユースチャーターして一気にメンドーサまで下山を希望。僕はそれにお相伴させていただくコトに
下山後ヘリコプターを即手配
最大手のインカ社がヘリコプターのプロモーション料金を提示しており、一旦インカ社にて申し込みをしたものの、グラハラスも同じ料金にするから弊社にしてとグラハラス美人チーフに云われたので、グラハラスにヘリコプターからメンドーサのホテルまで一括で任せる
プラザムーラスから一気にヘリで歩いて10時間の行程を6分間でワープ
ヘリポートからダウンジャケットを着たまま専用車に乗り継ぐ
荷物を預けていたペニテンテスではアコンカグア下山者御用達の20時発メンドーサ行のバスもバス停に停車中だったが我々はそれを横目に専用車でシームレスに深夜メンドーサのホテルへ
深夜到着したメンドーサの街は暑くTシャツ一枚で充分だった…
翌日、Fさんと二人でウーバでメンドーサ空港へ移動、メンドーサ空港で解散後、独りブエノスアイレス経由で日本へ
12時間時差のある日本から年賀メッセージ続々くる中、独りブエノスアイレス12月31日発アトランタ行の飛行機に搭乗し年越しは機内
乗り継ぎのアトランタからはAM9時37分発羽田行に約14時間乗って羽田へ帰国
僕にとって今年の1月1日は僅か数時間だった
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