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Yamareco

記録ID: 7645058
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
北陸

仙ノ倉山 北尾根(敗退)

2024年12月28日(土) 〜 2024年12月30日(月)
 - 拍手
ShoNu その他2人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
18:21
距離
20.3km
登り
407m
下り
416m
歩くペース
ゆっくり
2.72.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:24
休憩
0:00
合計
7:24
距離 7.1km 登り 204m 下り 61m
7:06
444
宿泊地
14:30
宿泊地
2日目
山行
7:12
休憩
0:00
合計
7:12
距離 10.0km 登り 203m 下り 206m
8:48
17
宿泊地
9:05
191
12:16
224
毛渡沢橋
16:00
ゴール地点
3日目
山行
2:28
休憩
0:00
合計
2:28
距離 3.2km 登り 0m 下り 148m
7:24
148
スタート地点
9:52
ゴール地点
 day 1
積雪が深すぎて歩行距離を全然稼げない.頑張れば日没前に群大ヒュッテまで行けるかどうかというところだったが,メンバーの希望もあり林道の林の中で幕営することにした.幕営準備に2人,ルート工作ラッセルに2人に分かれて,各位作業を進めた.内張りへの結露がひどく,翌朝はテントの床に水たまりがいくつもできていた.降雪でテントが圧迫されたこともあり,生活環境は悪かった.
 day 2
このペースでは山頂にはたどり着けないこと,ウェアが濡れて体力・やる気が消耗しているメンバーがいることを理由に,2日目にして進むことを辞めた.下山する1人を入山口まで送るついでに,もう使わない装備及び食糧を車にデポするために駐車場まで戻る.午後は雪洞作成練習をした.積雪深は充分だが上部は新雪なので深めに(2 m)掘って入口の横穴を掘り始めた.枝が出てきてしまったが,斜面に平行に掘り進めることで土にぶつからず広げることができた.これは良い対応だったと思う.この晩はこの雪洞に泊まった.夜中,90 minくらい毎に天井から滴り落ちる水の処理をした.雪洞の天井の手入れが甘かったということか.
 day 3
夜が長い.昨日よりも寒さを感じる.04:30くらいに起きて外に出て,テントまでの数十メートルを雪かきした.このとき既に雪はやんでいた.いい感じに体が温まった.06:20 2人を起こして朝食をとる.雪もやんでいたのでテントの撤収を始めた.3日目は気持ちの良い快晴.
天候 day 1 雪
day 2 午前 晴れ,午後 雪
day 3 快晴
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
その他周辺情報 岩の湯 50 yen
序盤から膝上ラッセル
2024年12月28日 07:45撮影 by  SO-02J, Sony
12/28 7:45
序盤から膝上ラッセル
この橋,上下線で作られた時代が違うのか,鉄橋とコンクリート橋だった
2024年12月28日 07:58撮影 by  SO-02J, Sony
1
12/28 7:58
この橋,上下線で作られた時代が違うのか,鉄橋とコンクリート橋だった
積雪が深すぎて全然進まない.
あと1時間ラッセルして群大ヒュッテまでたどり着けるかどうかというところだったが,ここで幕営することにした.
2024年12月28日 14:21撮影 by  SO-02J, Sony
12/28 14:21
積雪が深すぎて全然進まない.
あと1時間ラッセルして群大ヒュッテまでたどり着けるかどうかというところだったが,ここで幕営することにした.
翌朝,天気が良い
2024年12月29日 09:13撮影 by  SO-02J, Sony
12/29 9:13
翌朝,天気が良い
入山後からの約24 hでこの積雪量
2024年12月29日 10:36撮影 by  SO-02J, Sony
12/29 10:36
入山後からの約24 hでこの積雪量
day 2は雪洞作成
2024年12月29日 14:51撮影 by  SO-02J, Sony
12/29 14:51
day 2は雪洞作成
3人分の広さで作成
2024年12月29日 14:51撮影 by  SO-02J, Sony
1
12/29 14:51
3人分の広さで作成
入口の様子
さらに24 hくらいでまた積もってる
2024年12月30日 09:50撮影 by  SO-02J, Sony
12/30 9:50
さらに24 hくらいでまた積もってる
撮影機器:

装備

個人装備
ザック ザックカバー シェルジャケット シェルパンツ 中間着上下 インナー上下 靴下 防寒着 着替 え ゲイター 登山靴 アウター手袋 中間手袋 インナー手袋 ネックウォーマー ニット帽 バラクラバ アイゼ ン ピッケル ワカン ビーコン プローブ シャベル ハーネス 自己確保用スリング ロープスリング2 安全環付き カラビナ3 確保器・下降器1 ヘルメット シュラフ マット シュラフカバー テントシューズ 食器 巻紙 プラ ティパス テルモス 雪袋2 靴袋 メタ燃料 ライター マッチ 日焼け止め ナイフ ヘッドライト 予備電池 サングラス ゴーグル 医療具 計画書 地図 羅針盤 筆記用具 時計 携帯電話 学割証 保険証 現金
共同装備
テント ツェルト *2 たわし *2 雑巾 *2 竹ペグ *10 銀マット *2 コッヘル大中 炊事具 お盆 ジェットボ イル コンロ ガス缶 *2 50 mハーフロープ *1 カラビナ *4 環付き *4 捨て縄 5 m 120スリング* 2 60スリング* 4 スノーバー *5 竹竿・赤布 *10 ラジオ 天気図*1 スノーソー

感想

 林の中のほうが降雪が少ないと期待してテントを張ったが,枝の葉の上に積もった雪が頻繁にドサッと落ちてきてテントを圧迫した.夜中の降雪量を見越してテントの周囲を除雪するべきだった.また,結露した水がテント内部に溜まり装備を濡らすので,地面に傾斜をつける,端を掘り下げてそこに水が溜まるようにする,などの対策を取るべき.テント内部の環境がここまで悪化したのは初めてだった.プラス気温の湿雪豪雪地帯は大変だ.
 雪洞はテントと比べて床に水が溜まらない快適さがあるが,天井や壁の細工を入念に行なわないと環境が悪化する.次は手を抜かず作りたい.
 積雪量が多かったとはいえ,一昨年よりも先に進めなかったのはやはり悔しい.しかし,この時期はもはや人がまともに歩ける積雪量ではないと思う.正直,ラッセル地獄はもうお腹いっぱい.仙ノ倉山北尾根リベンジは2 or 3月にやろうかな.この時期に4日間も日程がとれるなら八ヶ岳とかに定着したい欲が大きい.

 山頂を目指すことを諦めたのはday 1の午後であり,理由はラッセル強度が高く4日間の日程では距離を稼げないと判断したから.その後前進するのをやめたのは部員の精神状態と装備の濡れが判断基準であった.日本海側の雪は深い湿雪になりやすいが,降雪・ラッセルがある状況でも装備を濡らさず後日の行動に支障がないようにしなければ,冬山の長期山行は全て敗退になるだろう.レイヤリングを充実させるべき.行動中・幕営中は,濡れることに対してもっと神経質になったほうが良い.例えば,行動中の衣服調整と換気,汗冷え対策,テント内結露のふき取り,雪洞内の水滴対策など.テント内浸水に対しては,幕営前の整地で傾斜や堀を作ることで水たまりを排出するようにする.雪洞は天井の細工を念入りにする.また,今回は実施を忘れていたが,水作りのついでに温水を作り,コッヘルや魔法瓶以外のボトルに入れてアイロン・湯たんぽで衣類を乾かすことをする.夜中に起きてテント周りの除雪をするのは億劫なので,寝る前に降雪量を考慮した除雪をする.

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