記録ID: 7698518
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積雪期ピークハント／縦走
甲信越
上越 足拍子岳 南尾根 頂上直下で敗退
2025年01月13日(月) [日帰り]
新潟県
spectra
- GPS
- 11:21
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 775m
- 下り
- 776m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:33
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 11:33
距離 3.7km
登り 775m
下り 776m
6:32
693分
スタート地点
18:06
ゴール地点
| 天候 | 曇りのち風雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
トレースは、登山開始地点付近から100mぐらい登ったところまではありましたが、標高を上げるにつれて、トレースは消えていました。核心部は、1320m付近のリッジと頂上直下（辿りつけませんでしたが・・・）だと思います。痩せた岩稜の上に雪が付着していますが安定しておらず、さらに小さな雪庇が発達しており、痩せ岩稜の雪面と雪庇のコンタクトラインが非常に狭いので怖いです。ピッケルを突き刺すと雪庇が崩れます。岩のリッジにアイゼンで立ちこみながら通過していきました。1320m付近のリッジの下降では30mロープで懸垂下降しました。この日は、風雪がそれなりに強く、帰途では上半部のトレースの大部分が消えていました。 |
| その他周辺情報 | 登山後の温泉として、すぐ近くの土樽共同浴場 「岩の湯」を利用させて頂きました。こじんまりとした、なんかホッとする施設でした。 |
写真
そういえば、この時間は晴れ間もあったなあ。後ほど急激に悪化して風雪となりました
雪庇がどれだけ安定してるのかよくわからないので
できるだけ、ブッシュとのコンタクトラインをたどります。
できるだけ、ブッシュとのコンタクトラインをたどります。
進行方向右の雪庇をさけて、左から大きく迂回する場面ですが、凄く深く潜ったり、穴が待ち構えていたりしました。
このころから天気が急激に悪化してきた急に広大な雪面の斜面が現れます。右が雪庇なんですが
風雪が強くて、よくわからず、知らず知らずのうちに、左側によって登っていました。
このころから天気が急激に悪化してきた
急に広大な雪面の斜面が現れます。右が雪庇なんですが
風雪が強くて、よくわからず、知らず知らずのうちに、左側によって登っていました。
急に広大な雪面の斜面が現れます。右が雪庇なんですが
風雪が強くて、よくわからず、知らず知らずのうちに、左側によって登っていました。
核心部の岩稜帯です。岩稜は両サイドに切れ落ちており、右手には雪庇が発達しているので、結構怖いです。右側にピッケルを指すと空洞となり雪庇が落ちそうになりました。左のルンゼ状から行こうかと思いましたが、雪壁のアリジゴクで埒が明かず、岩稜帯を選択しました。
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核心部の岩稜帯です。岩稜は両サイドに切れ落ちており、右手には雪庇が発達しているので、結構怖いです。右側にピッケルを指すと空洞となり雪庇が落ちそうになりました。左のルンゼ状から行こうかと思いましたが、雪壁のアリジゴクで埒が明かず、岩稜帯を選択しました。
ここで撤退を決断しました。頂上方面を撮影しましたが、天候が悪く、頂上は全く見えませんでした。直線距離で220m 標高差で50mですが、このペースでは無理だ・・・
ここで撤退を決断しました。頂上方面を撮影しましたが、天候が悪く、頂上は全く見えませんでした。直線距離で220m 標高差で50mですが、このペースでは無理だ・・・
装備
| 個人装備 |
日帰り冬山装備
非常用ツェルト
30ｍロープ
下降器
シュリンゲ
ハーネス
スノーシュー
ピッケル
ピック付きのストック（ブラックダイヤモンド ウィペット スキーポール ）
アイゼン
ガーミン67i
|
|---|---|
| 備考 | ブラックダイヤモンドのピック付きストックポールとピッケルを組み合わせて、(バイルを携行しない)軽量なダブルアックスを試みましたが、雪壁が多く、シャフトを深く突き刺す必要があったため、ストックポールでは力不足でした。雪壁の乗り越しは非常に困難で、急峻な雪稜にはピッケルとバイルの組み合わせが最適だと改めて実感しました。 2年前に購入して1度しか使用していないスノーシューを試したかったことも動機の一つでした。下部はスノーシューが非常に有効でしたが、標高1250m以上では、痩せたリッジや雪庇、雪壁などには難儀しました。スノープラックがあれば、アイゼンとの併用も可能で、その取り回しの良さから、より良い対応できたと思います。 再渡来の際は、雪質によって使い分けたいと思いますが、スノープラックを選ぶかな・・・。とはいえ、今更ですがスノーシューの浮力には感動を覚えました。例えば前回敗退した蓮華岳の丸石尾根などは、スノーシューの方が適していたと思います。 |
感想
日帰りラッセルを楽しもうと、上越の足拍子岳を選びました。若い頃に東西南北から冬に登った馴染み深い山です。今回は昨年も敗退した、比較的易しい南尾根から再挑戦しました。
スノーシューとスノープラックの比較も目的の一つだったので、2年前に購入したMSRアッセントを履いてみました。標高1250mまでは、スノーシューの浮力のおかげで快適に進むことができ、膝まで沈む深雪も足首程度に抑えられました。しかし、1250m以上では痩せ尾根となり、アイゼンに履き替えたところ、股まで深く沈み込み、途中、樹木と雪のポケットに前身落ちて身動きが取れなくなるなど、予想以上の困難に直面しました。更にバイルを持参していなかったことが大きな誤りとなり、雪壁の乗り越えに非常に時間を要しました。
標高600mから1300mまでは4時間半で登りましたが、1300mから撤退地点の1360mまでは3時間以上もかかり、時間の感覚が麻痺していたと思います。思い返すと何やってんだろうと自己嫌悪。頂上まであと50mというところでタイムアップとなり、引き返す決断をしました。視界不良の中、頂上を見ることはできませんでしたが、すごく残念でした。ぜひ、再挑戦したいと思っています。
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