奥茶臼山《日本三百名山》
長野県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 1,518m
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- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:15
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2007年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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奥茶臼山集木場跡より
奥茶臼山集木場跡より
奥茶臼山集木場跡より
奥茶臼山集木場跡より
感想
今日は南アルプスの西の外れにある日本三百名山の奥茶臼山に登る。高遠から国道152号線を南下し地蔵峠の手前から分岐する青木林道を延々13.4�卻發�、登山道2.4�劼鬟團好肇鵑垢覬�復31.6キロの長丁場だ。しかし地図を見ても明らかなように青木林道は高度を稼ぐため恐ろしく遠回りしている。これは何とかならないかと考えるのは自然の成り行きだろう。
林道ゲート前の広場（標高約1,090m）から歩き出し、先ずは林道に大きなカーブごとに付けられた標識「第1カーブ」の所から尾根を直登して第4カーブまでを短絡した。林道には戻らず更に尾根を直登し距離を短縮した。植林帯で下草はなく、間伐材が散乱するが問題なく登れた。勿論道はないので方向を誤らないようにコンパスは必携だ。250m高度を稼ぎ、作業小屋の辺りで林道に出ると次のカーブは第7カーブだった。暫く林道を進み第9カーブに達すると前茶臼山から流れる尾根の先端にあたっている。この尾根で標高500mを稼げば、相当な距離を短縮できることになる。取付きは急過ぎて無理なので、カーブの先に続く林道の支線を50mほど入り緩斜面を選んで登り始めた。急登が連続し漸く辿り着いた林道は第27カーブ地点。さらに短絡して第29カーブで林道に戻った。標識を見ると11.5キロとある。歩いた距離は3.6キロ実に1/3の距離で済んだことになる。
標高は1,970m、随分高度が増した。50mほど先で視界が開け中央アルプスが飛び込んできた。林道が回りこみ奥茶臼山が視界に入ってくるが太陽を背負っているので写真は撮れない。さらに回り込むと前茶臼山が見えてきた。林道は前茶臼山の麓まで続いている。栂村山の麓あたりに真新しい白いテントがあり中には薪ストーブが置かれていた。林業者の休憩施設のようだ。
林道終点は標高約2,045m、地形図ではこのかなり手前で終わっている。いよいよ登山道となりトラバース道で徐々に高度を上げた。根が張り、岩が混じり結構厳しい道だ。35分歩いて稜線に達した。南へと尾根通しに進むと傾斜が増してきた。ピラミダルな山容の奥茶臼山に近づいて来た証だ。歩き出して3時間27分、9�卍�短絡して奥茶臼山(2,474m)山頂に達することができた。
今年8月に南アルプスを縦走した際、主稜線の西にドンと聳える奥茶臼山が気になっていた。聖岳と赤石岳の間にある大沢山から北に派生する尾根は主稜線と小渋川を挟み北西に伸びている。その尾根の先に奥茶臼山、前茶臼山、栂村山がある。小渋川を挟んで見る南アルプスの迫力は素晴らしい。山頂は樹林帯で展望はないが、2等三角点「奥茶臼山」がひっそりと待っていた。ゆっくり休憩した後は山頂から少し下った集木場跡からの展望が素晴らしく、南アルプス、中央アルプスが一望でき写真を撮りまくった。初冠雪から3日目になるとかなり解けてしまったようで白さが薄れてしまった。景色に酔いしれて15分余り過ごして、稜線分岐までは来た道を戻った。
さてここからがこの山の第2のバリエーション。道はないが前茶臼山、栂村山を縦走する。前茶臼山までは比較的なだらかな尾根でアップダウンは少ない。樹林帯の中で凄まじい数の倒木が苔むしていた。最近倒れたものではなく自然に帰りつつあるようで踏めば折れる木が多い。前茶臼山の東面は崩壊して小渋川の枝沢に落ち込んでいる。崩壊地の縁で西に向きを変えると前茶臼山(2,331m)山頂に達した。苔むした深い樹林帯で展望はない。小さな山頂標識が木に打ち付けられていた。
登って来る時、林道終点から登山道に入り10mも進んだところで前茶臼山を指示する指導標が出ていたが、ちっとも道らしくなかった。あの標識の道はどこから上がってくるのだろう。そんなことを考えながらさらに進み栂村山を目指すが降り口が難しい。山容も見えずさんざん迷って下ったが少し右にずれていたようだった。下りていくと予期せぬ林道が現れ惑わされるが無いものとして方向を見定め、栂村山（2,1600m）に這い上がった。山頂を示すものは何も無い。実はこの山、北西に三角点「青田山」(2,113m)があり2.5万図にはそこに栂村山と記されているがピーク性があるのかどうか分からない。
後は下山するだけ、来るときに見た白いテントを目指して下りると伐採地で南側に木はない。そこに鹿除けのフェンスが張り巡らされ針金を開けて1、2は通過したが幾重にも現れ進退窮まりフェンスを乗り越えざるを得なくなってしまった。白いテント前には小型トラックが停まり、テントの中に人がいるような気配だ。盗人のように音を立てずそっと乗り越えて林道に出た。
後は来た道を下るだけ、とはいっても道の無い短絡ルートは変な方向に行ってしまわないように登るとき以上に気をつけなければならない。林道ゲート前の駐車地点に戻ったのは13時丁度だった。
3日間藪漕ぎと、道の無い登山、マニアックな山行をやったものだ。今日は立ち寄る温泉が無くそのまま中央道に入り帰路に付いた。
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