20250125-26 日光白根山(湯元温泉登山口)


- GPS
- 11:50
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,445m
- 下り
- 1,465m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:45
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
<日 程>令和7年1月25日(土)〜26日(日)
<山 名>日光白根山(湯元登山口)
<目 的>雪幕営・冬季登攀
<コースタイム>
(DAY1)
1035 湯元登山口(co1,500m) →1113堰堤・分岐(co1,660m) →1308外山鞍部(co2,160m) →1357P2325地点 →1425前白根山(co2,373m) →1452避難小屋分岐(co2,321m) →1520五色沼避難小屋(co2,240m)(テント泊)
(DAY2)
0825五色沼避難小屋 →0953奥白根山(co2,578m) →1051五色沼避難小屋(休憩、テント撤収) →1235避難小屋分岐 →1316前白根山 →1339P2325地点 →1412外山鞍部 →1510堰堤・分岐 →1530湯元登山口
<概 要>
冬季初単独テント泊と、ひとより弱い高山病対策の検証のため、福島から比較的アクセスのよい高山として、日光白根山に行ってきた。寒すぎて眠れないなど問題はあったが、きちんと山頂を踏むことができたこと、また、高山病についても頭痛、吐き気などの症状を抑えることもでき、今後につながる山行となった。
<報 告>
(DAY1:入山日)
今回は高山病対策(※)の実践と、はじめての雪山ソロテント泊を目的に、標高の高い近場の山として、日光白根山に登ることにした。
福島からクルマで所要3時間ほど、懸念していたいろは坂も含めきちんと除雪されており、2WDのプリウス(冬タイヤ)で全く問題なし。10時頃、現地へ到着。スキー客らしいクルマが多かったが、広い駐車場も複数あり、問題なく駐車できる。
登山口はスキー場のなかにあり、立入禁止の表示があるので少し躊躇するが、ロッジの脇から入ると登山道の表示があり安心する。はじめはゲレンデの一番、左端をいき、第一リフトの終点からは右にトラバースして、第二リフトの左側、ゲレンデの右端をいくのがルート。できるだけ圧雪のキワを行く。
第二リフトの終点からようやく登山道らしくなる。ここから外山の鞍部まで、かなりの急登を、木々の間を縫って、つづら折りに登る。雪面は、浅い圧雪の上に10cmぐらい粉雪が積もったような感じ。スキー場での踏み抜き対策でワカンを装着していたが、表面の粉雪が崩れて滑るのと、爪も圧雪まで届かないので、途中で外す。
外山鞍部を超えると勾配が緩やかになる。トレースに従いP2325地点に到達。湯元温泉方面への標識の方向が、歩いてきた方角と合わないのでGPSで確認すると、途中から夏道ルートから外れていたようだ。
前白根から望む奥白根山の山容に感動しつつ、避難小屋へ向かう。避難小屋分岐には標識があり、その標識の向きに従って、急な斜面をどんどん下降していったのが失敗だった。徐々にラッセルが深くなり、小屋も見えてこないのでGPSで確認すると、小屋に向かって右手方向の沢地形を下降してしまっていた。標高的にはほぼ小屋と同じぐらいまで来ていたので、これ以上、標高を下げないように灌木の間を縫ってトラバースしたが、地形的に雪が吹き溜まるのか、ところどころ腰ぐらいある積雪に苦労させられた。
それでも見込みよりは、かなり早く避難小屋に到着。今回はテント泊だが、万が一のことを考え、はじめに避難小屋の出入口を除雪しておく。
続いてテントの設営。シングルウォールの自立式ツエルトを小屋のすぐ脇に設置。ペグは現地調達のつもりが見つからなかったので、念のため持参した10Lのゴミ袋(黒)に雪を入れて埋め、支点とした。積雪が少ない箇所には、ワカンの爪を雪面に刺し雪を被せて踏み固めて支点とした。
テント内では、エマージェンシーシートの上にエアマットを敷いて座ったが、想像以上に冷える。食事と水作りを終えるとシュラフ(モンベル#1+シュラフカバー)に潜り込んだが、足先が冷えて仕方がない。レインウェア(パンツ)をはき、レインウェアのフードも被ると多少はマシになったが、眠って体力を回復するというより、極寒の夜をなんとかやり過ごそうとしているのに近い状態だった。
寒さのせいか、ダイヤモックスの副作用か、夜間、なんどか小用に立つ。ウトウトはしたが眠った実感はない。胸やけ、軽い頭痛あり。シュラフカバー、シュラフの開口部が湿っていた。天井に結露した氷のちりが落ちて、体温で溶けるのだろう。
※ 高山病対策
(適切な水分補給)
・あらかじめ必要な水分補給量を算出しておき、計画的に補給する。
行動中は1時間あたり5ml×体重の水分(OS1)を補給し、行動時間以外は1時間あたり1ml×体重の水分を三食などに伴い補給した。
・脱水状態を確認する(「出」の色)。また、ダイアモックスの副作用の確認のため、回数も記録した。
(薬などの活用)
・ダイアモックスの服用(予防 朝夕:1/2錠、治療 朝夕1錠)
・イチョウ葉エキスの服用(1日1回3錠900mg)
・鎮痛薬(バファリン)の使用
(DAY2:アタック、下山日)
外がすっかり明るくなり、起床。とりあえずダイヤモックス1錠とイチョウ葉エキスを服用。温かいチャイを飲み、ガスの火に手をかざしていると徐々に気分が回復してきた。朝食としては少し油っぽいハヤシライスを完食。
やや吹雪いておりテントのなかでダラダラしていると、やってきた別パーティーからラッセルのお誘いをいただき、急いで装備を整える。即席のパートナーは若い男性の2人組。下部の積雪が深いところではパワフルなラッセルに助けられつつ、上部の急斜面ではピッケル、アイゼンを使った登攀をトップで楽しませてもらった。特に難所というところはなかったが、山頂付近まで特に目印になるものがないので、GPSがあると楽だろう。
小屋に戻ると、2人組にコーヒーを奢ってもらう。酒を切らしたので計画変更するとのことで、一足先に下山していった。
復路は往路のピストンで特筆すべきことはないが、外山鞍部から堰提・分岐までの下降は急斜面で崩れやすい雪質なので、アイゼンを履いたほうが楽かもしれない。
全体を通しての振り返りとして、少なくとも今回のコンディションであれば、ビーコン、ゾンデ、ワカンも不要だった。
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