岡山県赤磐市ネオポリス周辺 二井大池〜日用池 立春は恋の予感
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 03:16
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 175m
- 下り
- 175m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 2:16
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 3:14
歩行距離9.5km、歩行時間2時間15分、歩行数13,700歩、消費カロリー790Kcal
| 天候 | 曇り後晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。雨の日に傘を差して運動靴でも歩けます。大半が舗装道路で、土道だったのは中八幡宮＜写真03〜05＞の参道の南側（往路）のほうと、日古木（ひこぎ）大池南で東に延びるコンクリート道終点から草が刈られた空き地を北に進み竜口山一ノ陣＜写真24＞撮影地点を経て標高50m辺りの民家まで、ホトケノザ＜写真33＞撮影地点から南東に延びるあぜ道の3か所です。 竜口山一ノ陣＜写真24＞撮影地点周辺は、赤磐（あかいわ）市指定文化財の北浦の板碑（いたび）を見に行こうとして間違えた道です。どうやら東に進み過ぎたようで、地形図の実線の道の分岐で少し北に進み、地形図にはありませんが東に延びる道（グーグルマップの航空写真ではなんとなくありそうに見えます）に入ればよかったのかもしれません。空地から東の林に突っ込みかけてやめましたが、その際に引っ付き虫が大量についたようです。 |
| その他周辺情報 | 山陽ふれあい公園の南にある山陽老人福祉センター（あかいわほほえみプラザ)内に天然温泉「足王乃湯」があります。水曜と年末年始は休館です。利用時間は10〜19時30分、60歳未満の方は平日のみ16〜19時半となります。源泉のお湯は自由に持ち帰れます。 |
写真
01立春の朧日⁉…山陽ふれあい公園サブ駐車場�兇房�動車を停め外に出ると、霧が出ていたためか、太陽が薄ぼんやりと見えました。朧月（おぼろづき・ろうげつ）は、霧や雲でかすんで見える春の夜の月のことですが、こちらは朝の太陽でした。
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02ホオジロ♂…お腹が明るい茶色でわかりやすいです。オスの顔は白黒、メスは白と茶色です。寒そうでしたが、この後、見かけた個体のほうはさえずっていました。連れは出発前に家の近所でカワラヒワのさえずりを聞いたそうです。寒波の前で少し暖かかったので、野鳥たちは春の気配を感じていたのかもしれません。
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04中八幡宮拝殿…寛文2（1662）年以前の創建だろうということ以外はわかっていません。八幡様は武運、出世開運、学業成就などの御利益があるとされますが、このときは参拝客はいませんでした。手前に石で囲まれた部分が左右2か所ありますが、以前はここに随身門があったのでしょうか。
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05中八幡宮本殿＆境内社…右の境内社のほうはよくわかりませんでした。手前に自称日本三大稲荷のひとつである岡山市の最上稲荷の方角を示す標柱が立っています。倉敷市の由加（ゆが）神社や香川県の金刀比羅宮などもありました。
06二井大池ハシビロガモ採餌行動…さすが野鳥の宝庫、二井（ふたい）大池😊南畔に近いところではハシビロガモの群れがグルグルしていました。集団でグルグル回って水流を起こし、巻き上げられた大量の動物プランクトンを食べています。これほどの数を見たのは初めてなので、少し興奮しながら動画を撮りました。
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07オシドリ求愛行動？…奥のほう（北側）をズームすると、やはりいました、今回のお目当てオシドリです。右のオスは木の枝から飛び降りてくると、メスの前に回り込み、冠羽を逆立てて伸び上がりました。求愛行動のようですが、肝心なときにメスは背を向けていました😅動画で画面右半分に注目しているとわかりやすいです。
08羽繕いするハシビロガモ♂＆横切る♂…群れから離れて羽繕い中のハシビロガモのオスを動画に撮っていると、目の前を別のオスが横切っていきました。「あれっ、さっき何か通った？」と固まる姿が可愛かったです😊
09泳ぐオシドリ…動画で見るとわかりますが、ハトのように頭を前後に動かしながら泳いでいました。二井（ふたい）大池に着いたとたんに晴れてきたので、遠い木の下でもなんとか色が出ています。これを期待して天気のいい午前中を狙って訪問しました。出発時の太陽＜写真01＞を見たときにはどうしようかと思いましたが、この後はなかなかいい天気でよかったです。
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10オシドリ＆ミコアイサ…手前がオシドリ、奥の一列がミコアイサで、白いほうがオスです。白黒の体から「パンダガモ」と呼ばれ人気者です。今回はトモエガモはいませんでしたが、これで十分です。動画ではもう少しいるのがわかります。
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11換羽中のハシビロガモ♂…中央はオスですが、右端手前のオスとは体の前半分の色が違います。実は、右端手前のほうが完全に繁殖羽になっているオス、中央はサブエクリプスといいます。カモは非繁殖羽（エクリプス）と繁殖羽の2種類が多いのですが、ハシビロガモは換羽に時間がかかるので、途中経過の個体（サブエクリプス）が見られるそうです。どこから生え換わるかは個体差があるようですが、この個体は見事に後ろ半分だけが繁殖羽でした。
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12木の上のオシドリ群れ…池の北端の木が茂っている辺りです。なぜかここのオシドリは木に止まっていることが多いです。左のメスとオスはつがいのようで、向かい合っています。一方、右から2番目のメスは、動画撮影中、何度もあっちへ行けと左隣のオスをつついていました😅右端のオスが意中の相手だったのでしょう。
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13オオバン…通常、体は真っ黒なのですが、この個体は白い羽毛が交じっていました。警戒心があまりないので、数羽が比較的近くをのんびり泳いでいました。復路で立ち寄ったときには、我々の側を小さめのヌートリアが横切って茂みへと消えていき、驚いたオオバンが飛び出してきました。
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14三角点「桜が丘西」…標高64.4mの三角点です。ほぼ埋まっており、白い標柱はありません。周辺は桜並木で春はきれいでしょう。ここから隣に見えている階段を下りてまた舗装道路に出ました。
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15日古木大池北側カルガモ求愛行動…日古木（ひこぎ）大池の北側も水がたまっており、オオダイサギ＜写真16＞とカルガモがいました。動画を撮っていると、2羽でこのポーズ。カップル成立でしょうか。
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16日古木大池オオダイサギ＆コガモつがい…日古木（ひこぎ）大池の北側からこちらに逃げたオオダイサギです。アオサギやチュウダイサギよりも少し大きめで、とにかく背の高さが目立ちます。左奥にコガモのつがいがいました。
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19ミコアイサ♂…ミコアイサのオスは後頭部に一対の黒斑があり、後ろから見ると宇宙人＜写真18＞のように見えます。動画には「パンダ星人」に変身して戻るまでが映っています。
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20ヨシガモ♂群れ…池の中ほどになぜかオスばかり群れていました。あまり見かけないカモで、オスだけですが、これほどの数を見たのは初めてです。光が当たるときれいなのですが、これでも十分です。
21キンクロハジロ♂…メスは全身茶色とこげ茶色です。寝ているのかと思いきや、どんぐり眼でした😅この姿勢のままみんなゆっくり時計回りしているのがおもしろかったです。
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22カイツブリ冬羽…夏羽は顔や首が赤茶色ですが、冬羽はこのように全体的に薄い色になります。白いふわふわのお尻を左右に振りながら泳ぐので、後ろから見ると可愛さ倍増😍動画を撮りました。
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23旧山陽町の汚水管マンホールの蓋…合併して赤磐（あかいわ）市になる前のマンホールの蓋で、特産の白桃とブドウのデザインです。映画で白桃の産地として有名になり、「白鳳」が何度かテレビ取材されていました。味見して大喜びの方々を前に、農家さんが「もっとおいしいんがあるのに・・・。」と浮かない顔をされていたのを思い出します。連れが子供の頃は岡山市一宮地区の「清水白桃」が最もおいしいとされていたそうです。今はどうでしょう。
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24ハッサク？越しに竜口山一ノ陣…赤磐（あかいわ）市指定文化財の北浦の板碑（いたび）を見に行こうと南下する舗装道路からコンクリート道に入り東へ、行き過ぎて終点の草が刈られた空き地から東の林に突っ込みかけてやめました。諦めて土の細道を辿り、ここで引っ付き虫取りタイム。南西方面に竜口山一ノ陣が見えました。
25草場池ヨシガモ♂…奥のほうにポツンといました。顔が光沢のある緑色と茶色に見えます。池の畔から南東方面はフェンスで立ち入り禁止だったので引き返しました。
26ソシンロウバイ…5分咲きくらいで数本ありました。中心部が赤紫色のロウバイは動画だけ撮りました。周辺はいい香りが漂っており気持ちよかったです。
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27日用池こちらに向かってくるヌートリア…日用（ひよう）池には2年前はカモがたくさんいたのですが、この東の小池周辺が草刈り中、さらに東の斉戸（さいど）池西畔が重機で工事中だったためか、遠くにキンクロハジロのメスが2羽程いただけでした。諦めかけていると、こちらに泳いでくる生き物が・・・。なんと、2匹のヌートリアでした。
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28泳ぐヌートリア…動画を撮っていると、5m程手前でなぜか90度曲がり、少し距離をとって我々の前を素通りしていきました。泳ぎ去るのかと思いきや、スピードを落として再びこちらを向きました。あまり警戒してはいないようです。
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30仲良しヌートリア…先に水から上がったほうに近づくと、顔をこすりつけてペロペロしているようです。仲睦まじい姿に萌え〜😍動画を撮りながら見ていると、再び元来たほうへと泳ぎ去り、水から上がりました。恋の予感はどこへ行った😅
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32毛繕いするヌートリア…頭の上から下へとゴシゴシ。お腹もこすります。このしぐさがたまりません😍2年前もいたのですが、すっかり忘れており、二人とも大興奮でした。
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33ホトケノザ…春の七草のホトケノザはこれではなく、コオニタビラコのことです。本家のホトケノザは食べません。花期が長いようで、冬でもちらほら咲いていることがあります。数は少なかったのですが、オオイヌノフグリも見かけました。春の予感😊
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34二井大池ホシハジロ♂…時間帯によって見られる野鳥が異なるかもしれないと、再び二井（ふたい）大池へ。のぞいたとたん、南畔側にいたハシビロガモの群れが飛び立って北側へ移動。ピンボケですが見応えのある動画が撮れました。ホシハジロのオスは午前中もいましたが、午後のほうが微妙に群れていました。
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36ハシビロガモ♂＆カワウ…北畔のほうに午前中はいなかったカワウが数羽いたので動画を撮りました。2年前は日古木（ひこぎ）大池の西畔にいた大群が大声で鳴いていたので、今回はそれを録音するのも目的のひとつだったのですが、なぜか全く聞こえませんでした。一言で言うと、「ちょっと羊の入ったおっさんの笑い声」で衝撃的です😅
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
防寒具
手袋（防水加工）
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
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感想
【桜が丘西およびその南部周辺エリアは冬は動物ワンダーランド😍】
今回は雨の翌日で午前中は晴れの予報だったので、連れの希望でのんびりバードウォッチングを楽しむことに。2年前の1月とほぼ同じコースで、赤磐（あかいわ）市にある「山陽ふれあい公園」を出発点とし、二井（ふたい）大池、日古木（ひこぎ）大池、日用（ひよう）池を巡ることにしました。
2023年1月15日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5097820.html
これらの池には、毎年冬になると決まった種類の渡り鳥がやってきます。野鳥だけではありません。某特定外来生物も繁殖しているようで、動物ワンダーランドが広がっています。その中でも特に容姿やしぐさでインパクトが強いオシドリ、ミコアイサ、ハシビロガモ、ヌートリアを中心に写真およびその解説や動画も交えて紹介します。
【なぜか毎冬「二井大池」の特定場所にやってくるオシドリ】
最初に訪問したのは、二井（ふたい）大池です。この池を訪問した目的の一つはオシドリウォッチング＜写真07,09,10,12,35＞です。
オシドリは季節により日本国内を移動する鳥で、岡山県など西日本には、国内の繁殖地やシベリアなどから越冬のためやってくることが多いです。渡ってきた時はオスもメスも地味な容姿で区別がつきにくいのですが、次第にオスが換羽してカラフルになり、その派手な姿ゆえ、たくさんの水鳥に混ざってもすぐに気づきます。二井大池は北側と東側に団地（岡山ネオポリス）があり、警戒心が強いオシドリがいるのが不思議な環境です。しかし、オシドリは他の水鳥より樹木を好み、泳ぐ場所は樹木の下、休むのは木の枝が多いため、人間が立ち入れる道がなく樹木が茂った二井大池の北端は、生活するのに適した環境となっているようでした。
仲のいい夫婦を「おしどり夫婦」と呼びますが、実際のオシドリは毎年相手を替えます。秋に入り、カラフルな繁殖羽になったオスたちは、メスの前にまわりこみ、冠羽を逆立てるなどさまざまな求愛行動＜写真07＞を見せます。今回、初めてそれらしきポーズを見ましたが、動画でわかるとおり、肝心なときにメスは背を向けていました😅求愛されるのがわかっていて、わざと目が合わないようにしているようにも見えました。一方、木の枝では、オスに挟まれる位置に止まっているメスが、何度もあっちへ行けと左隣のオスをつついていました😅右側のオスが意中の相手だったのでしょう。オシドリの恋もなかなかうまくはいかないようです。
めでたく結ばれると、その座を横取りされないよう、オスはメスから片時も離れず、寄り添って過ごすようになります。しかし、メスが抱卵しはじめると、オスは別のメスともつがいになり二股をかけることもあります😓子育ては専らメスが行い、オスは周辺をパトロールするだけのことも。釣った魚に餌をやらないタイプなんでしょうか😅繁殖期が終わればエクリプスと呼ばれる地味な姿に戻り、次の繁殖期まで生き延びれば、また別のメスに求愛します。
それらの実態を知ると、「おしどり夫婦」と言われてもあまりうれしくないですが、同じつがいではないにせよ、毎年この二井大池に来てくれてありがとう😊天気のいい日に行ったので、今までよりも色がはっきりと出ており、オシドリが「惜しい鳥」にならずにすみました。
【「泳ぐパンダ」ミコアイサ】
二井（ふたい）大池の次に向かったのは日古木（ひこぎ）大池です。2年前にこの池を訪問した際には、西畔にいたカワウの大群の大合唱が聞こえ賑やかでした。今回はそれを録音するのも目的のひとつだったのですが、ここではカワウ＜写真36＞は1羽も見当たりませんでした。ちなみに、カワウの鳴き声は一言で言うと、「ちょっと羊の入ったおっさんの笑い声」で衝撃的です😅
この日は鳴き声がひときわ大きいカルガモ＜写真15＞やカイツブリ＜写真22＞などもいましたが、全体的には、ずいぶん静かでした。池の北畔と東畔に舗装道路がついており、時折人の往来もあることから、特に人の気配を感じる時間帯はあまりいないようです。それでも、先程の二井大池同様、お目当てのミコアイサ＜写真10,18,19＞が見られました。二井大池ではなぜかオシドリと共存しているように見えました。
このミコアイサも越冬のため飛来する鳥で、繁殖期のオスは白黒でパンダに似ていることから、「パンダガモ」とも呼ばれています。渡ってきたばかりの時はオスとメスの区別がつきにくく、冬になるにつれ換羽したオスが目立ちます。彼らはメスが抱卵を始める頃にはつがいを解消するようです。二股をかけるオシドリよりこっちのほうがマシかもと連れ。まあ、思うことはいろいろあるでしょう😅
日古木大池にいたミコアイサは他の水鳥とは常に離れて行動しており、水中の生き物を捕らえて食べているようでした。採餌のため頻繁に潜り、少し離れたところから出てくることが多いため、どこに行ったのかすぐ分からなくなります。次にどこに出てくるのかを予測して撮影するのが大変でした。あまり見かけないカモでしたが、ここ数年はいる池がわかってきて確実に見られるようになりました。それでも、「泳ぐパンダ」にはいつもどおりテンションが上がりました😊
【高い確率でぐるぐるガモが見られる「二井大池」】
二井大池は前述したオシドリやミコアイサが見られる貴重な池ですが、圧倒的な存在感があるのはハシビロガモです。その様子は2年前にも観察しています。
2023年2月12日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5175264.html
この日は往復2回、二井大池を訪れましたが、2回ともハシビロガモの集団を見ることができました。
ハシビロガモは「ぐるぐるガモ」としておなじみです。集団でグルグル回って水流を起こし、巻き上げられた大量の動物プランクトンを食べています。写真ではその様子が伝わりにくいですが、動画ではよくわかります。これほどの数を見たのは初めてで、1羽の「ひとりグルグル」の可愛さとはまた別の見応えがありました。こんな小さな池でそのキャパに合わないほどたくさん水鳥が共存していけるのは、種によって異なる食性があるからこそだと感心させられました。
【Noooo!「日用池」に棲む可愛い特定外来生物】
日古木大池を出た後、草場（くさば）池、我入道（がにゅうどう）池、斉戸（さいど）池、小池と巡りましたが、我入道池畔は竹の伐採中、斉戸（さいど）池西畔が重機で工事中、小池周辺が草刈り中で近寄れない状況でした。どうかここは手つかずでありますようにと願いながら、最後の頼みの綱である日用（ひよう）池に向かいました。
池畔に立った時はとても静かで、奥のほうにキンクロハジロのメスが2羽程しかいませんでした。ところが、我々が立っている側の護岸にカモより明らかに大きい生き物がおり、そのままゆっくりと水の中に入ってこちらに泳いでくる姿が目に飛び込んできました。ネズミを何倍も大きくしたような容姿なので、すぐに何であるかが特定できました。思わずNoooo!（うそでしょう！）と叫びました。
この動物こそ南米原産の大ネズミで、日本では特定外来生物（害獣）に指定され特に岡山県に多いとされているヌートリア＜写真27〜32＞です。オレンジ色の大きな前歯を持ち、毛皮は黒みを帯びた褐色で、長い尻尾にはあまり毛が生えていません。後ろ足の第1指から第4指には水かきがあり、泳ぎや潜水が得意です。基本的には夜行性で明け方と夕方に餌を求めて活発に行動しますが、この日は日中に堂々と我々の近くを動き回っていました。
見た目はカピバラやビーバーに似ており可愛いともいわれますが、水辺の植物を好んで食べることから、西日本を中心に稲などへの被害が報告されています。また、土手が巣穴だらけにされることで、田畑の畔や堤防の強度が低下するといった治水上の問題も懸念されています。実際、2018年夏の西日本豪雨の翌年には、岡山県内でヌートリアの巣穴を原因とするため池の部分崩落が確認されています。こうして一般的には害獣扱いされているヌートリアですが、間近で見ると、その愛くるしい姿に目が釘付けになりました😍
ヌートリアは目が悪いので人間だということがよくわからなかったのか、5m程手前でやっと90度曲がり、少し距離をとって我々の前を素通りしていきました。泳ぎ去るのかと思いきや、スピードを落として再びこちらを向きました。あまり警戒してはいないようです。1匹は我々のいる護岸の北東側に上がり、もう1匹は水面に浮かんだまま顔をこすりつけてペロペロしているようです。仲睦まじい姿に萌え〜😍
しかし、水面にいる個体は再び元来たほうへと泳ぎ去り、水から上がりました。恋の予感はどこへ行った😅護岸のほうはこちらをガン見していましたが、そのうちに目を閉じてリラックスし、毛繕いを始めました。シャンプーでもするように頭の上から下へとゴシゴシ。さらにはお腹もこすります。途中で泳ぎ去った個体の動画に切り替えましたが、帰宅後に連れにこっち（毛繕いしていた個体）のほうが可愛かったのにと文句を言われました😅
2匹もいましたが、おそらく、この池が特に棲みやすい環境なのだろうと思います。この日、周辺の池で草刈りなどが行われていたのは、ヌートリアが棲みにくい環境作りもあったのかもしれません。地元の方はヌートリアの存在に気がついておられるでしょうが、うまく共存していけたらと思います。
立春のこの日は、出発時には霧で太陽がかすんでおり＜写真01＞、どうなることかと思いましたが、二井（ふたい）大池到着頃から晴れてきて野鳥観察日和となりました。縄張りを主張してさえずるホオジロのオスや、オシドリやカルガモの求愛、仲睦まじいヌートリアなどの姿に、恋の季節の春が近いと実感しました。
この後、この冬最強の寒波となりましたが、もうしばらくの辛抱です。またどこかに春を探しに行こうと思います。
こっそり拍手
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近くなので 今度行ってみます。
ネーミングがリンダ（誰やそれ？）チックで印象的です😊
桜が丘に住んでいる知人もこんなに色々な生き物がいることを知らない様子でした。
オシドリは常に池の最奥にいるため、肉眼ではわかりにくいと思いますので、
双眼鏡か望遠鏡を持参することをお薦めします。
はい、小学生の頃リンダさん見てました😁
私の大好きなコツメカワウソとは似てそうで似ていないヌートリア
害獣としてではなくうまく共存できたらいいですね。
近々双眼鏡持って散策したいと思います
これからもよろしくお願いします😊
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