The North Face Hong Kong 100
- GPS
- 25:50
- 距離
- 107km
- 登り
- 5,914m
- 下り
- 5,839m
コースタイム
- 山行
- 19:41
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 21:17
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(帰りは逆。香港島中心部の中環から始発の地下鉄でスタート地点7:20着でした。受付の後ストレッチとトイレですぐにスタートの感じです。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
★大会概要★ 名称:2015 The North Face 100 Hong Kong カテゴリー:100kmと50kmの部があります。 累積標高:100kmの部は7260m 制限時間:100kmの部は27時間 完走率:61.6% (100kmの部は出走555名、完走342名) UTMB Point: 4 point ★危険箇所★ ほとんどが整備されたハイキングコースだが一部に藪漕ぎの急登あり、手袋持参の方が良いです。片側が急斜面になっているトラバース道を通過する箇所があり、草が深いのであまり意識しないで谷側へ滑落の可能性あり。危ないので草刈り実施していました。また徒渉箇所が数カ所あり一度転倒しました。後続も転倒していたので疲労のピークでは要注意です。コース上に時折野生の牛が出てくるので角に注意。今回は脇で寝ていて危険な目には会いませんでした。日本人のランナーが二人蜂の軍団に刺されたようです。私もまとわりつかれて閉口しましたがストックで追い払い無事でした。 |
その他周辺情報 | ★コース上の売店★ このレースはチェックポイント以外で補給、援助を受けることは禁止されていますがコース上の売店で物を購入することは許されています。途中町や村を通過する箇所があり飲み物や食べ物を購入している参加者もいました。 ★トイレ★ 各チェックポイントにはありますが離れている場合があるのでコース上で見つけたら入っておくと良いでしょう。結構頻繁で出てきます。ただし時々紙切れになっているので要注意。CP5では駅の反対のショッピングセンターの中まで行かないとありません。ここで大分時間をロスしました。なんでトレランのレースの途中でショッピングセンターのトイレに行くのか理解に苦しみますが。 |
写真
装備
個人装備 |
携帯電話 1
ヘッドランプ 2
行動食 2 ジェル、飴
レスキューシート 1
ゴミ袋 1
ボトル 2
レースナンバー 1
現金, オクトパスカード
救急キット 1
非常食 1
トレッキングポール 1
雨具上 1
ドライレイヤー 1 着用
シャツ 1 着用
トレイルパンツ 1 着用
ソックス 1 着用
ビーニー 2 着用
サンバイザー 1 着用
サングラス 1 着用
Drop Bag at CP4 1
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感想
★コース★
前回走った「HK168」という大会(ハーフの部88.5km)とほぼ被っています。違うのはスタート(ゴール)地点と距離が少し長い分遠回りしているところでしょうか。狭い香港で長いレースを行うとパターンが限られてきます。この大会はかなりテクニカルな部分があるのと後半に山場がくるのでメンタル的にはきついです。ひとつは藪漕ぎ。途中で「龍山」という山を通過しますがこれがとんでもない薮の急登。この部分はまだ午後遅い時間なので前を行く参加者が急坂を登っていくのが良く見えます。試走なしで参加するとここでかなりへこむことになります。次に「大刀刃」という山への登り。「Fanling」という町中のCPを通過して急な階段をいやという程登ると一旦下ります。そして更に再びいつ果てるとも判らない石段がやってきます。3番目は「大帽山」への急登。階段混じりの急登で標高差700m位を一気に上げます。4番目は「八仙嶺」という8つのピーク。過去何度かここを通って香港で一番美しいと言われる稜線と記述しましたが、これがとんでもない直登の階段地獄。各ピーク自体の標高差は大したことがないのですが90km以上走ってきた体には8つのピーク超えは相当にこたえます。最後にもう1つ。その8つのピークをこなして舗装道路へ出るとあらぬ方向へ誘導されます。あれっこのまま道路を走ってゴールじゃないの?とおもいきや最後にもう1つお楽しみの薮山が待ってました。げげっエレベーションチャートにそんなん無かったやん!と言っても後の祭り。もうゲップが出るほど満腹でゴールにたどり着きます。
★マーキング★
香港の他の大会に比べてマーキングはしっかりしており、また要所にはマーシャルが配置されていて方向を指示してくれるので迷うところはありませんでした。ただし夜間は濃いガスが出てきて香港最高峰の「大帽山」というところの林道(と言っても舗装道路ですが)を通過する場所で周囲が見えなくなりヘッドランプでセンターラインを照らしながら走りました。それでもときどき道をはずしてひやっとしました。友人の日本人のランナーがここでヘアピンカーブを曲がらずに崖に転落してリタイアしてます。あ〜恐ろしや。コースのほとんどを試走したこともあり、また2週間前に走った大会とコースがかなり重なっていたので余裕をもって走れました。
★チェックポイントでの補給★
他の大会に比べると段トツに良いです。予定されたものがきちんと出てくる上に食べやすいように配慮されています。特にありがたかったのはオニギリとお粥、写真でも撮りましたが日本人にとっては本当に力になります。オニギリと言っても多分業務用の寿司のシャリで少し酸っぱいのですが贅沢は言えません。またスタッフの数が多いし良く教育されているので対応が適切です。ランナーの気持ちになって本当に良くサポートしていただきました。加えてMedical Tentが設置されていて応急処置をしてもらうことができます。私はお世話になりませんでしたがマメや靴擦れ、脚が攣ってマッサージ、切ったりした所の処置等を受けていた参加者がたくさんいました。こうした体制は間違いなくこれまで参加した大会の中で一番充実していました。
★難易度★
香港ではメジャーな100kmの大会が4つありますが制限時間が厳しい割に累積標高が大きいので完走するという観点ではこれまでで一番きつく感じました。自分的には難しい順番に本大会>Translantau 100>Vibram HK100>Trail Walkerとなります。ただし上2つの観点からはきついながらも走り易い大会です。
★感想★
夜になって風が強く、ガスが出て気温が下がりつらいコンディションになりました。コース上ではあちこちに座り込んで休憩している参加者に出くわします。Are you OK?と尋ねるとI'am all rightと返ってきますが傍目には全然OKじゃない人がたくさんいました。またチェックポイントでは明らかにリタイアして眠りこけたり、帰り支度をするランナーが多いこと。気を抜くと自分もそっちサイドに誘惑されそうでCPはできるだけ短時間で出ました。最後の区間ではイマージェンシーシートにくるまってコース脇にゾンビのように転がっているランナーもいました。その意味ではかなりメンタルな部分を試される大会でした。長い距離のレースになればサポートなしで制限時間内にこなすのは不可能です。試走もさることながらこれまで培ってきた軽量化、カロリー・水分補給、歩き方のノウハウが役に立ちました。徒渉地点で転倒したときに声をかけていただいた前後のランナーやFacebookで励ましてくれた友人のランナー、そして何より各CPでサポートしてくれたボランティアの皆さんに感謝します。
トレイルランニングレース#13
コメント
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なんだかんだ言っても、しっかり完走されてますね!
さすがです。
mnakanoさん、ありがとうございます。次回ご来港の際には風光明媚なコースを準備しておきます。でも春、夏はダメですよ。ぜひ気候の良い冬にお越し下さい。
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