青空に映える武田菱〜絶景の遠見尾根を歩く


- GPS
- 06:17
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 729m
- 下り
- 842m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
気象予報士の資格を持っている友人から、今週の土曜は絶好の好天だからと誘われ、遠見尾根へ行くことに。本当は山岳会の山行に参加するはずだったのだが、事情ありキャンセルしてしまい、ぽっかりと空いた週末だったので、二つ返事で誘いに乗る。
朝一番のにエイブル白馬五竜のゴンドラに乗り、リフトを乗り継いでアルプス平で降りると、目の前には青空と五竜岳の武田菱(武田信玄の家紋のような雪形)が美しい!武田菱を目の前で見たいなあと思ったので、その姿を見れただけでちょっと満足。
さっそくアイゼンとワカンを付けて歩き出す。歩き出しの雪はふわふわで、アイゼンだけだと沈んでしまい歩きにくい。ほとんどの人がスノーシューかワカンをつけている。アイゼンの刃がワカンと干渉しないように、慎重に装着する。
それにしてもこの日は本当に良い天気だった。これでもかというほどの青空に、真っ白の雪。そして目の前には五竜岳、見渡せば唐松岳や白馬三山などもくっきり。おまけに風は全くなく、暑いくらい。
1時間半ほど歩いて、最初の目的地、小遠見山に着いた。たくさんのハイカーたちが休憩をとっていて、私たちもランチを取る。雪山は、だいたい寒かったり風が強かったりするので、ゆっくり食事をするのはあまりないのだけれど、この日は本当に気持ちが良く、私にしては珍しく、おにぎりとお味噌汁を飲んだ後に、更に紅茶を飲んだり、おやつを食べたりと、友人たちとのんびりと休憩をした。
その後、更に30分ほど歩いて中遠見山へ。段々と、雄大な五竜岳が近づいて来る。そして更に中遠見山から大遠見山までは一度下ってまた登り返しがあるためか、人がぐっと減る。登り返しにちょっと怯みながらも、私たちは大遠見山まで足を伸ばした。大遠見山の山頂からは、360度のパノラマ。富士山、南アルプス、八ヶ岳、妙高、火打山、白馬三山、唐松岳など、登ったことのある山がたくさん見えていていつまで見ていても飽きない景色だった。
大遠見からその先へは誰も進んでいなかったが、私たちは誰のトレースもなしのその真っ白の雪を少し歩いて見た。こんな高い山の上のまっさらな雪上を独り占めなんて贅沢だなあと思いながら、雪の上にぱたんと寝転ぶ私。
雪山シーズンは本当に天気予報と睨めっこの毎日で、週末に少しでも青空がという予報があれば、その山へ出かけたくなる。この日は間違いなく、今シーズン1番のコンディションだった。気象に詳しい友人のおかげで、こんな素敵な景色を見られたことにただただ感激する。
そしてやっぱり私は雪山が好きだなあとしみじみ思う。
この日は本当に気持ちの良い雪山歩きが出来、下山がとても名残惜しかった。いつまでも見ていたい素晴らしい景色だった。
下山後は「みみずくの湯」で汗を流し、地元の定食屋、「大黒屋」にて腹ごしらえ。ここの定食屋が当たりで、夕方の開店を待つ行列が出来ているほどで、開店してからも次々と地元のお客さんが入って来ていた。頼んだメニューはどれもボリューム大で、お腹も心も満たされた。
長距離なので、帰りは私も、白馬からしばらく運転を代わった。白馬までの道は何度か運転していることもあり、また車内の友人とのおしゃべりが楽しくて、双葉SAまでの2時間はあっという間だった。帰りの車の中、私たちは中学生のようにずっとゲラゲラと笑っていたと思う。
メンバーにも天候にも恵まれた、とても、楽しい雪山山行だった。
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